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株:9月11日 マーケットプレスの岡崎さんのお話

このnoteは素人の妄想の垂れ流しであり、特定の商品の勧誘や売買の推奨等を目的としたものではなく、特定銘柄および株式市場全般の推奨や株価動向の上昇または下落を示唆するものでもなく、将来の運用成果または投資収益を示唆あるいは保証するものでもない。
最終的な投資決定は読者ご自身で判断するっス。

ソフトランディングになるかハードランディングになるかの目安はアメリカの期待インフレ率。
2%を切ってくると0.25%以上の利下げが必要になり、景気後退の確率が高まる。



大統領討論会は日本人は高みの見物でいい

経済政策、減税のトランプさんと、住宅支援とかの補助金型のハリスさん。
どっちが相手をより攻撃するか?
攻撃した方が嫌われるだろう。

トランプさんは高齢。
ヒラリー氏をやっつけたのは8年前。
バイデンさんとの時はお互いに罵り合っていても、お互いに何を言っているのかが噛み合わなくて、互いに好き勝手言っていた。
それがバイデンさんに良かったのかも。

バイデンさんに比べるとトランプさんは若々しく見えていたが今回はどうか?

トランプさんの取りこぼしがあるとすれば、同じ事をまた言っているとか、人の悪口言っているとか、侮辱しているとか、わざわざ敵を作ることを言っているとか。
それが上手くツボに入ればお笑い芸人みたいにバカ受けするだろうが、これは諸刃の剣。

ハリスさんはヒラリー氏の教訓というか、あの時の二の舞を踏まないように。
ヒラリー氏は傲慢さが見えた。
トランプさん何もわかってないと、上から目線で自信満々で畳みかけるようにしゃべっていたのが嫌われた。

ハリスさんはいつものようにニコニコしていれば大丈夫だが相手を糾弾するようなことがあるとマズい。

本当に地頭の勝負になるルールなので日本でもやってほしい。

メモも何も持ち込んではいけない。

自民党も立憲民主党もやりましょうよ。
何も持たずにガチで議論、それが一番いい。

岡崎さん達のリアル・マーケット・アナライズでは何も持たずに議論する。今日も何も持っていない。


(素人調べの討論会のルール)

1.討論会では冒頭の発言はなく、閉会宣言はルールに従い各候補2分間

2.各候補者の持ち時間は、質問に答えるのに2分、反論に2分、さらに 「フォローアップ、明確化、回答のために 」1分

3.候補者同士が質問し合うことは許されていない

  1. 各候補者はペン、メモ用紙、水筒を持つが、事前に書いたメモや小道具は許されない

  2. 選挙運動スタッフも、コマーシャル中に候補者と交流することは許されない

6. 無観客

7. 討論会は90分で、2回のコマーシャル休憩を含む

8. マイクは自分たちの発言の順番のときだけ生放送し、相手の発言の順番のときはミュートする

9. 司会はABCのデービッド・ミュアとリンゼイ・デイヴィス

円高は何処まで続くか?

為替はうねりであり、循環するモノ。
縦軸ではなくて横軸の方が問題で。
なんで日本株がこんなに上がったか、なんでデフレから脱却できたかと言うと、2011年の80年割れから13年間円安を生きて来た。
途中、コロナという未曽有の危機がありましたが、それでも100円割れなかった。
アベノミクスの一つの功績は最後の円高を作ってくれた。
13年間の間になんだかんだ日経平均株価は上がった。
それを円安のおかげなんじゃないの?と言うとみんなはスッゴク怒る。
(なんか、自分の実力じゃないんだと言われているようで)
円高でデフレになって円安でインフレになったという話。

産油国が原油で経済が決まるように日本は為替で経済が決まる。
一番大きなインパクトがあるのは為替。

今回、アメリカは金融緩和が始まりますが、ノーランディングやソフトランディングなら短い円高。
FFレートとドル円の動きは相関が薄い。
金利で言うと、日米の7年の金利差がドル円に近いが、10年金利が為替を決める。

ノーランディング、ソフトランディングだとアメリカの長期金利はもっと下がり3.3%位になる。
しかし、アメリカの利下げがもっと進めば長期金利はもっと下がり、最終的には130円を割る。


昨日のアメリカ市場

長期金利が低下している。
原油はファンダメンタルのようでファンダメンタルではない。
長期金利はハッキリと金融政策とファンダメンタルの間で動いていて、今回も順調に低下している。
金利が下がっているからJPモルガンのダイモンが言うように金利収入は落ちてきます。

ゴールドマンサックス(GS)は世界で一番のオプションハウスだが、難しかったんじゃないですかね。
日本初のブラックマンデーでGSも相当やられたと思いますよ。
8~9月でポジションを一回全滅させられているはず。
それの損益がGSのトレーディング収益を悪化させている。

金融危機はFRBの傘下にいる大手からはもう起きない。
FRBの傘下にいない、直接金を貸せないグループから金融危機は起こるかもしれない。
起こるとすれば、非上場の世界のプライベートな商業用不動産。

ほとんどが簿価の世界で、我々に唯一数字でわかるのがETFのCMBS。

これが2021~22年にかけての暴落した。
それからも危ない、危ないと言われているが、それからは横バイで、今年は上昇。
しかし、見えないモノは怖くて、そういうのがマーケットに圧力をかけている。
そういう気がするのが先週のアメリカ市場。
ISM非製造業景況も雇用統計も良かったのに株は下がった。

いいニュースで売られる時は何か目に見えないモノが働いている。
それは、簿価の世界とか、信用の世界とか、プライベート何とかとか、少しづつリスクポジションの縮小が行われている。
それに拍車をかけたのが日本銀行の利上げ。

例えば、NVIDIAは6月に高値を取って、それ以来は高値を取っていないので、NVIDIAの株を担保に株を買っている人たちは、ポジションの縮小を求められる。

オプションに関して

例えば、NVIDIAを80ドルなら買いたいと言う人がいるでしょう。
50ドルなら買いたいとかね。
それがターゲットバイング。
80ドルでプットオプションを売ると言うのは、『売る権利を売る』。
80ドルまで下がったら絶対に買いますから!というのでプレミアムがもらえてしまう。
個別株ならトヨタや東京エレクを『この値段なら買いたい!』という人がいるはずなんですけど、残念ながら日本の証券会社は誰も個別オプションの仕事をしない。
日本はおそらく社長に『危ない』と止められている。
アメリカはシタデルがダークプールでやっている。
日本はそういうヘッジファンドも資金力のあるファンドもない。

Q:『SQ値が1000円以上跳ぶとかそういう時の判断の基準は?』

インザマネーゲームになるかどうか。
投機家がどれだけ残っているか。
裁定をしていないネイキッドなヘッジを掛けていないモノがどれだけ残っているか。

最終的にオプションハウスとかオプションアービトラージャーとかは

38000円のコールを買いたい!と言えばアービトラージャーは『はいはいわかりました、38000コールをこの値段で売ってあげるよ』と受ける。
受けるとともに、38000円に近付いてきたらヘッジをしながら先物を買う。
先物を買いながら、アービトラージャーの原則は、だんだん近づいてきたら38000円のコールを売っていた人達は、38000円まで来たらやっと出るはずの38000円のプットを買う。
38000円のコールを売って38000円のプットを買えば、38000円の合成の先物の売りをしたことになる。
この前まで作っていた先物の買いと合わせてニュートラルになって終わり。

こうやってオプションはSQが近づいてくればどんどん先物に変わっていく。
先物に変わると言うのはニュートラルになってリスクゼロになる。

しかし、個人ではほとんどしない。
デルタヘッジをするのは大きなポジションを持っている人たちだけ。

しかし、ネイキッドなヘッジを掛けていない人達もいる。
そのままSQで決済しようとする。
コールオプションの買いがインザマネーになっている人。
プットオプションの売りがインザマネーになっている人。
買いの形でSQを迎えれば、売ると言う事。
そういう人が多ければたくさん売られて下に行く。

だいたいにおいては大きなポジションを持っている人はSQ前にヘッジするが、ためにできないケースがある。

8月5日にぶっ飛んだ
37000,36000のプットを買っていた人たちがヘッジできないままに皆そのロングポジションのままSQに向かった。
インザマネーゲームで8月のSQは売りつけは買いモノになった。


円高は?

まとめ
1つは日銀が利上げに動くかどうか。
2つ目はアメリカの期待インフレ率がどこまで下がるか。
ノーランディングはハードランディングかはこの期待インフレ率次第。
特にアメリカの期待インフレ率がドル円も株式も債券もすべてのカギを握っている。

方程式的に話をすると、

アメリカの金融政策は極めてマトリクス的にできているが、日本はマトリクスがないので暗中模索的に利上げをして大失敗した。
今でも大失敗をしている最中。

アメリカは2012年にバーナンキが作った設計図がある。

中立金利というのがある。
潜在成長率(実質成長率)というのがある。
インフレ目標というのがある。
潜在成長率+インフレ目標値で名目潜在成長率になる。

インフレ目標が2%で潜在成長率1.8%ならば、3.8%が名目潜在成長率(名目GDP)になる。

中立金利と名目潜在成長率がキーファクター。

株も為替も10年金利もFFレートも名目値で、我々は名目値の世界に住んでいる。

2012年からずっと金融緩和時代が続きました。
FFレートが中立金利を下回っていれば金融緩和。
これがアメリカらしくわかりやすい目安。

日本の場合は中立金利がないので『日本銀行が緩和です』と言ったら緩和。
ハッキリとした基準がなく、いかにも日本らしい。

(素人注釈:日銀会合のコメントを探すと、中立金利1%強みたいなのが見つかるが、公に発表はしていない)

『先生がダメだと言ったらダメだ!』
『お母さんの言う事を聞きなさい!』
みたいな。

数字を言ってもらって、この数字より下なら緩和です。
本日、中川審議官が『見通しが実現していけば、緩和度合いを調整していく』と発言しましたが、じゃあ中立金利は何処なんですか?
持っていなかったら度合いって?
何言ってんだと。
中立金利は動くもの。
30年間の実質FFレートーコアPCEの平均値がだいたい中立金利。
数字はマイナスになるが、ゼロ金利制約に引っかかるので、日本の中立金利はゼロ%。

アメリカの金融緩和期の10年金利の水準はどこにあるのか?
緩和期の10年金利の水準は中立金利とFFレートの間に入る。

引き締め期になると中立金利よりもFFレートは高くなり、10年金利の水準はその中間。

じゃあ、緩和と引き締めしかないのか?
はい、金融危機の後は我々は緩和か引き締めしか経験していない。
丁度いい、上手くいっているアメリカを経験していない。

ゴールディロックスは緩和でも引き締めでも起きる。

この前までのアメリカは名目潜在成長率3.8%よりも10年金利が4.5%とはるかに高かった。
これが、引き締め期。

現在は10年金利が3.3%と名目潜在成長率の3.8%よりも下がってきたので、中庸の中立の水準に下がってきた。

この10年金利がどこまで下がるかが問題。

引き締め期は、FFレート>10年金利>中立金利(2.8%)

もしも10年金利が中立金利を下回ると景気後退
10年金利がそこまで下がるというのは、FFレートが中立金利まで下がると市場が読んでいるから。

ここで見るのが期待インフレ率という概念。
債券市場がインフレ率を何%と見ているのかというヤツ。
昨日、この期待インフレ率が2.02%まで下がった。

もしもこの期待インフレ率が1.5%に近づいたら、FRBは0.5%の利下げをして下げる緩和のスピードを速めます。

2022年に急激な利上げをしたが、その時は期待インフレ率が急上昇した。
期待インフレ率が2.5%を超えて来たのでオートマティックに利上げのスピードを速めた。

今回は期待インフレ率が2~2.5%の間ならゆっくりと0.25%づつ、時間をかけて中立金利までFFレートを下げればいい。
そうなれば、債券市場はデフレにはならないと判断して10年金利は3.3~3.8%の間。
そしてドル円は138~142円。
ただし!日本銀行は利上げしてはいけません!
日本銀行が利上げしたらこの水準は下がって130~138円

これはノーランディング、ソフトランディングのパターン。

期待インフレ率が2%を切ってきたらハードランディングの確率が上がってきた。

期待インフレ率が下がると言うのは長期金利が下がると言う事。

10年金利3.6%から物価連動国債利回り1.6%を引くと2%で、これが今のアメリカの金利体系。






















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