乗り替わりルメール騎手、川田騎手、戸崎騎手
*10月25日に加筆
YouTubeでルメール騎手と川田騎手への乗り替わりのデータを出している方がいらっしゃったのでもう少し調べてみた。
*データは全て過去10年の芝レースです*
ルメール騎手や川田騎手への乗り替わりで勝率が上がるのはこの二人がキチンと仕事をするタイプなのはもちろん、前走の反省を活かせる騎手でもあるから。
競馬やっている方ならわかっているでしょうけど、前走で惜しくも勝てなかった馬を勝たせたい時にこの二人への乗り替わりがある。
前走2、3着の馬での勝率が高いのは当然。
前走での反省をふまえてレース選択するし、乗り方の改善案も出される。
勝つ準備を整えた上でさらに技術的にも精神的にも上の騎手に依頼するのだから結果が向上するのは当然ともいえる。
その上で、どういう条件でルメール騎手や川田騎手の成績が良くなるのかを見ていきたい。
ルメール騎手
全体で見ると大きな傾向はみられない。
前走マクリをした馬での勝率・複勝率が高いのは『出遅れたりなんだりしてマクらざるを得ない状況になってしまった』という事。
マクるのは派手で格好良く見えるが馬への負担は大きくよほどスタミナが豊富かレベル差がなければ成功しない。
ハッキリ言って力を出せなかった戦法だ。
戸崎騎手からの乗り替わり
回収率が高いモノはあるが例が少ない。
競馬場での大きな偏りはないように見える
前走先行での成績が良い。
前走後方で上がり1位の馬だと勝率52.9%複勝率82.4%
横山武史騎手からの乗り変わり
前走1着からの乗り変わりが良い。
昇級戦でルメール騎手に乗り替わりで馬券外になったのはGⅠ朝日杯でのオオバンブルマイ7着。
複勝率で見れば前走5着以内の馬で85%
東京、新潟、北海道での乗り替わりが買い
東京での前走5着以内からの乗り変わりで複勝率100%
6~9着でも勝率50%複勝率75%
これってつまり横山武史騎手は東京苦手?
前走先行、中団で好成績
前走上り1,2位は複勝率90%オーバー
川田騎手
川田騎手に関しては2019年以降の成績を参考にしたい。
特に今年はさらに馬を選別しているため成績が上がっている。
注目したいのは過去5年での前走10着以下の回収率と平均着順。
平均着順が前走一桁着順の馬達に比べても大きく下がっていないのがスゴイ。
競馬場は基本的に京都・阪神>東京・中山
これが前走騎手により左右されるのが面白い。
前走上り1,2位が回収率もいいですね。
藤岡祐介騎手からの乗り替わり
前走藤岡祐介騎手2着→川田騎手は勝率70%
前走藤岡祐介騎手→川田騎手1番人気は勝率85.7%単回収率170%
横山武史騎手からの乗り替わり
回収率がスゴイ事になっています。
前走3着以内からの乗り替わりで単回収率200%以上
関西圏での乗り替わりが買い。
逆に東京で買ってはいけない。
戸崎騎手からの乗り替わり
面白いのが戸崎騎手からの乗り替わりでは中山で3戦3勝!
東京でも回収率515%!
逆に京都、阪神であまり良くない。
ルメール騎手からの乗り替わり
ルメール騎手からの乗り変わりでも京都、阪神での成績が良くない。
その代わり東京では複勝率90%!
浜中俊騎手からの乗り替わり
前走一桁着順、特に5着以内で好成績
鮫島克駿からの乗り替わり
戸崎騎手
買いは福島で先行馬と新潟外回り。
先週(10月22日)の東京の2レースでルメール騎手からの乗り変わり1番人気を見事な前壁で飛ばしていたので気になって調べました。
あれ?
自分自身の継続騎乗よりもルメール騎手からの乗り替わりの方が成績いいじゃん?
人気を見ればルメール騎手が乗っていただけあって『いい馬』だったのがわかります。
それでもこの成績は十分に及第点に値するでしょう。
ルメール騎手からの乗り変わり
京都での1勝はアーモンドアイのシンザン記念
中山で人気の割に成績が良くないくらいで特別な点はなさそう。
あえて言うなら、
前走ルメール騎手で逃げた馬での成績が良い。
ここからは戸崎騎手個人の芝の成績
前走着順からは特に秀でたものはない
前走の脚質も上り順位にも特別取り上げるものはない
競馬場別でも大きな違いはない。
普通に関東の騎手なので関東>関西はあるが。
一番成績が良いのが福島。
その福島で2.3枠の成績が良くない。
他の競馬場と比べて先行する確率が高く成績も良い。
『差して届かず』の印象がある戸崎騎手だが小回りの福島では積極的な競馬で結果を出している。
東京では中団から後方の割合が増えて全体的に成績も下がっている。
直線の長さを意識しすぎているのではないか?
それが新潟になると中団の成績が上昇する。
特に外回りの長い直線で成績が良い事からも東京では『差して届かず』が新潟の長い直線で届くようになる。