フェアリーS キタウイングおめでとう!
月曜の中山競馬場
日曜は内前有利で後ろ過ぎると届かない馬場。
月曜の5レース未勝利1600mはペースが遅かったのもあって前が残った。
上位3頭が1から3番枠だったので、内が有利には間違いない。
外をミルコらしい強引なマクりで4着に入ったオーヴァルブルーは大きな距離ロスとスタミナ消耗をしながらの4着。
2月の東京で勝ち上がるかな。
10レースの3勝クラス2200mはラスト1000mが11.9 - 11.5 - 11.6 - 11.5 - 12.0で800m以上のロングスパートになり差し馬に有利な展開になった。
大外枠から先頭に立ったホウオウリアリティが3着に粘った。
大外枠から先頭に立ったのだが、前半のペースが12.7 - 11.6 - 13.3 - 13.3と遅く、前半に上り坂のある中山2200mでも無理をせずに先頭に立てたので大外枠も不利にならなかった。
中山の1800m以上はこの前半の上り坂で無理をしたかどうかが先行勢には大きい。
大外枠からのスタートだが1コーナーからは内ラチ沿いの経済コースを走り自分でペースを作れて有利だった。
この10レースで馬に厳しい騎乗をしたのが③松山、⑩バシュロ、⑨横山和夫、⑦柴田大知の方々。
③と⑩は内から3,4列目の先頭で風を受けながら余計な距離を走ってスタミナ消耗。
⑨⑦は後半にペースアップした時にさらに速い脚を使ってしまった。
しかも外を余計な距離走りながらだ。
下位に沈んだのも当然の馬に厳しい騎乗だった。
③松山、⑩バシュロ、⑨横山和夫、⑦柴田大知。
次に乗り替わりで期待の馬達です。
1着⑪と2着④は道中しっかりと馬の後ろでスタミナの消耗をおさえていた。
1番人気の④が先に抜け出し、⑪が④をマークする形でその後ろから抜け出してきた。
単勝1.8倍の一番人気をマークするのは当然の策。
⑪戸崎騎手の作戦勝ち。
4着の②ミライ騎手は相変わらず外に持っていく。
ついこの間イル―シヴパンサ―でイン差しして勝ったのにねー。
道中は内ラチ沿いでじっくり溜めていたけど『前壁』を嫌うんだろうね。
大外に振ってしまう。
内ラチ沿いにスペースがあったからもしかしたら勝っていたかもしれないね。
これがミライ騎手のクセというか特徴なんだけど。
フェアリーS
1200m通過1分10秒2というのは過去10年で最速。
中山競馬場の1600mコースは最初の1400mが下り坂と平坦で速くなりやすいコース。
トロワゼトワルが1600mでレコードを出した京成杯AHの1400m通過タイム1分18秒3は東京の1400mレコード1分19秒4より1秒も速い。
なので、アエロリット(ハイペース2017年2着)のように速い脚の持続力のある馬なら速いペースでも粘りこめる。
今年3着に粘ったスピードオブライトは内枠も有利だったが速い脚の持続力があり、こういう馬は春の阪神や東京の高速馬場で先行して粘れる。
1着 キタウイング
勝利のポイント
1.前走の失敗からしまいを活かす競馬に徹した事
2.馬場の良い内ラチ沿いを走り、直線でも前壁の危険性のあるイン差しを選んだ。人気薄でギャンブルできた。
3.前のマイレーヌが内に一頭分のスペースを空けた。
4.外の馬が団子状態で外に膨らみ、距離的不利やスムーズさを欠けた馬達が多かった。
5.ペースが速く前が失速する展開。
キタウイングのスタートはいつも通り良くなく後方からになったがすぐに内ラチ沿いに行ったのは〇。
しかも前が大きな団子状態で大きく外に膨れていたので余計な距離を走らなければならなかった馬が多かった。
外の3,4列目で先頭に出てしまった⑦⑧はもちろん、後ろで溜めていた馬もゴチャゴチャしてスムーズにレースできなかった。
それに比べて後ろでストレスなく経済コースを進めたキタウイングは有利だった。。
前のペースが落ちてきた3-4コーナーで内ラチ沿いを進出して直線入り口ではもう前には逃げた③マイレーヌ一頭しかいません。
それも残り200mで内ラチ沿いに1頭分のスペースができて上手く抜け出すことができました。
杉原騎手のコメント
「しまいを生かす競馬を、との指示でした。後ろから運んで、直線は狭い所しか無く、馬に感謝しかありません。乗るたびに良くなっていますし、気持ちも強いものがあります。久々に騎乗して、一段とパワーアップしたように感じました」
小島調教師のコメント
「前走で前に行くと良くないのは分かっていたので、後ろから、慌てないように丁寧にバランスを取って走ってもらいました。それが奏功したのだと思います。後ろからでは届かない今の状況ですから、少しでも良い所に来てくれればと思っていましたが、少しどころではなかったですね。また、背中の疲れを取るのに、楽をさせたのも良かったのかもしれません。今の時代、本番に直行することが普通になっていますが、トライアルを使って、本番に向かいたいと思っています。この馬は運もありますが、力もあります。本番へ向けてうまく調整していきたいと思います」
直線でマイレーヌが内ラチ沿いピッタリをキープしていたら前壁で終わっていた可能性もあるのでイン差しは怖さも有りますがハマれば大きいので人気薄の馬にはピッタリな戦法。
これを見れば10レースのミライ騎手が外に振ってしまったのが悔やまれます。
ディープインパクト系xディストーティドヒューマー系というのは2020年のスマイルカナと同じ。
この血統を軽視してしまった。
ディストーティドヒューマー系には注目しているのに(涙)
2着 ▲メイクアスナッチ
今回はスタートがうまくいかずに後方から
そして最初のコーナーまでに内ラチ沿いに移動〇
4コーナーでは内から上がってきたキタウイングの外側に。
コーナリングを利用して外に出した。
あれはロスが少ない外への出し方。
前が大きな集団で馬群を縫う不利を考えれば外に出して思い切り追える方がいい。
不利なく追い込んだが惜しくも2着。
1着馬との差は4コーナーからの進路どりの差。
戸崎騎手の判断次第ではキタウイングの前にいたから内ラチ沿いを狙う事も出来た。
しかし、前壁の危険性が大きいから安全策で外に出した。
これで2歳GⅠに続いてここでもルーラーシップxディープインパクトが好走しました。
今年はこの組み合わせに注目ですね。
3着 〇スピードオブライト
何故か逃げ馬の後ろの内ラチ沿いではなく、風除けのない2列目の先頭。
2列目までは先頭で風を受けても3,4列目に比べたら走行距離が少ないのでOK。
母母がアメリカ馬で速い脚の持続力があり、母父ディープインパクトの高速馬場適性と合わせて春の阪神や東京の高速馬場で速い時計の決着でも好走できそう。
4着 ブラウンウェーブ
2月東京に出てきたら狙い!
この馬も最初のコーナーで内ラチ沿いに行った〇
そして菅原騎手も内での前壁の危険性よりも外の安全策を選び、戸崎騎手のメイクアスナッチを追いかけるように外に持ち出した。
リーディング上位の戸崎騎手(去年2位)、菅原騎手(13位)は安全策をとって外。
下位の杉原騎手(67位)はギャンブルして内。
ブラウンウェーブと2着のメイクアスナッチの差はそんなに大きくない。
大きなストライドで外に出してからいい走りを見せていたので広いコースの方がこの馬の持ち味が活きそうだ。
8着 ◎イコノスタシス
内ラチ沿いを走った馬よりも20m以上も余計な距離を走っています。
スタートして前に行くのはいいのですが、なぜに内から4列目の先頭なんて走っているのでしょう?
外に行けば行くほど余計な距離を走るのがわかっていないのでしょうか?
しかも最悪な外の先頭。
最初のコーナーで⑦ディナトセレーネの後ろに納めることもできたのですよ。
それが何故にわざわざ大外の先頭に?
理解不能です。
北村騎手は内ラチ沿いと内から2列目、3列目、4列目で走行距離にどのくらいの差が出るかを自分で計測するべき。
3,4列目でも先頭ではなく2,3番目なら空気抵抗が減るので体力の消耗をおさえられて余計な距離を走る不利も少しは軽減されます。
ルメール騎手にも2回チグハグな競馬をさせられたしレース運がない馬なのかも。
2番人気のディナトセレーネより外側を走って先着しているから力はある。
次も買うよ!
10着 ディナトセレーネ
この馬も3列目の先頭でイコノスタシスほどではなかったが余計な距離を走ってしまった。
しかも速いペースだったので体力の消耗は激しかった。
11着 ヒップホップソウル
最初のコーナー付近で制御に苦労していましたね。
前が少し狭くなって軽く接触もあった。
前に馬は置けたが、首を振ってイライラしていた。
3コーナーでも内の⑥によられて外の馬に接触したり。
残り400mまでは前に馬がいたのは良かったのだが、馬群の中はあまり良くないかも。
広いコース向きの馬。
直線でも前が狭くなったがこの馬にも勢いがなかった。
イクイノックス以外のキタサンブラック産駒は中山が苦手だと言うのをあらためて証明してしまった。
14着 △エナジーチャイム
道中はヒップホップソウルの後ろで折り合っていた。
4コーナーでの手ごたえは内にいたメイクアスナッチと比べて明らかに劣っていた。
直線でも残り200mからルメール騎手もほとんど追わず。
ドイツ血統あるが軽い馬場の方がいいのだろう。
春の阪神東京で巻き返し。