クイーンS ドゥーラおめでとうございます!
日曜の札幌競馬場芝
連日の30度越えで暑さに弱い洋芝には厳しいコンディション。
木金と水を撒いて土曜のクッション値は7.1で日曜は7.3。
去年が7.2で0.1しか違わないが含水率で見ると去年(G前12.4%、4角12.7%)、今年(G前11.6%、4角12.0%)でかなり違う。
去年よりも今年のほうが暑く芝がクッション性を失っているのではないか?
時計的にも日曜はもっと速くなるかと思ったが意外と速くならなかったのも気温のせいだろう。
レースを重ねるごとにやや外の方が有利になってきていた。
そもそも札幌は大回りでコーナーが緩いので4コーナーから直線にかけて馬がラチ沿いにピッタリと走りやすい。
内側の3,4番手の馬が前壁で力を発揮できず負けるレースも多い。
2020年に岩田騎手がスカーレットカラーで3着した時もインで一度詰まってブレーキしている。
差し馬はいかに外に膨れすぎずに4コーナーを周れるかが騎手の腕の見せ所。
9レース阿寒湖2600m
8レース1200m
7レース1800m
1着 △ドゥーラ
勝ちタイム1分46秒7
レースラップ:12.5 - 11.5 - 12.2 - 12.1 - 11.6 - 11.7 - 11.7 - 11.7 - 11.7
前後半のペースで言えば遅かったが、L5最速でラスト800mも全て11.7秒の平行ラップで非常にインテンスな後半。
先行勢はラスト1000mでギアを上げて11.6秒と速い脚を使ってしまったのでスタミナがない馬はバテてしまった。
ドゥーラを『気になる馬達』では勝ち負け評価にしていたのに△にしたのはスタートの遅さ。
それがこの日はスタートのダッシュ力が改善されていた。
14キロ減だが細くは見えなかったし、トモの筋肉もしっかりしていた。
秋になったら成長分もあるからわからないが体重は460キロ台がいいんじゃないか?
51キロという軽い斤量や、体重が適性だったからこそスタートも良かったような気がする。
外でしっかり壁を作って4コーナーで外に出して視界良好。
51キロという斤量は反則だった。
一頭だけ軽やかに動けていた。
2着 ウインピクシス
【上原博之調教師】
「惜しかったです。内枠となり、小回りのコースは良いと思っていました。前半は速い感じでしたが、それで2,3番手の位置から競馬をして、逃げなくても良い競馬ができました。復活してくれました。この馬の競馬ができれば、これくらいは走ります」
3着 △コスタボニータ
松山騎手のコメント
「いい枠で脚をためられて、最後まで頑張ってくれました。勝負どころでもう少し動きたかったですね」
4着 ルビーカサブランカ
ルメール騎手のコメント
「4コーナーでは勝ち馬の後ろにいて、直線よく頑張りました。精一杯で、仕方がないと思います。2000mの方が良いように思います」
5着 ◎イズジョーノキセキ
岩田騎手のコメント
「どこも開かんかったねえ。最後は力を見せてくれたけど、もっとおおざっぱに乗った方が良かったかも」
まぁ、そうなんですけど。
最近は岩田騎手の勝負勘があまり働いていない印象。
差し馬はドゥーラのようにいつでも外に出せる位置で前に壁を作るがベストだった。
大雑把に乗ってもミスニューヨークになっていた。
7着 〇ミスニューヨーク
デムーロ騎手のコメント
「スタートが速くないから、外枠からだと後ろになった。追い出したらいい脚だったけど、外、外を回らされてかわいそうだった」
8着 △キタウイング
【小島茂之調教師】
「直線が痛かったですね。最後、岩田(康誠)さんの馬とポジションが逆だったら結果は違ってました。馬は良かったとジョッキーは言っていましたよ」
この馬も力を出し切れなかった。
次も買いです。
11着 サトノセシル
佐々木騎手のコメント
「思ったよりもテンでついていけなかった。切り返して、勝ち馬の後ろをマークしていたが、仕掛けどころで動けませんでした。滞在で落ち着いていたし、状態は良かったです」
1番人気をマークするのは正しい。
外に出しやすいようにと外を意識した位置取りもいい。
4コーナーでドゥーラについていけなかったのは4キロの斤量差も大きい。
斤量が重いと加速に要する時間も長くなる。
しかも直線で外がゴチャついてなだれ込むしかなかった。
スタートをミスったのが全て。
ギアチェンジに優れた馬ではないので好位を取らないと難しい。
私が予想していた凡走パターンは内の好位で包まれたまま前が開かずに5~7着だった。
スタート以外で騎手に大きなミスはなくこれから良くなっていくだろうが現状は小回り先行でこその騎手。
佐々木騎手の芝成績
*データは2023年7月30日までのモノです*
ノーザンファームの馬での成績が悪いが、3勝は逃げと先行。
ノーザンファーム生産の馬は瞬発力に優れた馬が多く、道中は馬のリズムを第一に考えて脚を溜めて後半に爆発させるタイプだ。
佐々木騎手は逃げ/先行とそれ以外での成績に大きな差がある。
スタートから200mの映像を見ていただければ彼は位置取りを優先しているのがわかる。
それは中団から後方でも同じで意図した位置取りをしたいのか馬に要求しすぎる。
おそらく彼は頭がいいのだと思う。
彼が考えたようなレースをしたくて馬に機械のような要求をしてしまう。
そしてリズムが重要なタイプの馬で力を出せない。
佐々木騎手が成績のよい種牡馬や母父のリストを見ればなんとなくイメージが湧いてこないだろうか?
パワータイプや消耗戦に強い馬が多い。
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