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血統からみる凱旋門賞

まとめ

・サドラーズウェルズ系が強いレースだがガリレオは比較的苦手としている

・ダンチヒ系も強いのだが何故か2着が多い

・ミスプロ系の優勝馬は母父がサドラーズウェルズ系とニジンスキー系

・ステイゴールド産駒は連対率60%

本文

ロンシャン競馬場で行われた過去10回の凱旋門賞の上位3頭の血統を見てみる。

サドラーズウェルズ系 1着5回、2着1回、3着3回

ダンチヒ系      1着2回、2着6回、3着2回

ミスプロ系      1着2回、2着なし、3着1回

ステゴ系       1着なし、2着3回、3着なし

どうでもいいことから指摘すると、2着馬にリピーターが多いという点。

フリントシャー(14,15)、オルフェーヴル(12,13)ユームザイン(8,9)

本題に入ると、サドラーズウェルズ強し!

サドラーズウェルズ持ちの馬とすると、1着6回、2着6回、3着7回

さすがクロカンの帝王サドラーズウェルズ、高低差の大きいコースは大得意です。

中でもサドラーズウェルズ系xダンチヒ系(父x母父、母父x父)で9回3着内に入ってます。

しかし、サドラーズウェルズ系の主力後継種牡馬のガリレオは去年ヴァルドガイストが勝つまでロンシャン競馬場の凱旋門賞では3着が2回だけだったんですよね。

2016年にガリレオ産駒のファウンドが凱旋門賞を勝っていますがあれは勝負どころの直線が上り坂のシャンティイ競馬場ですから。

ゴール前が平坦で急激なギアチェンジが必要なロンシャンとは違うのですよ。

ガリレオ産駒は32m上って28m下るエプソム競馬場が大得意で過去10年でも英ダービーを4勝しています。エレベーターと階段があったら迷わず階段を上るタイプです。

ロンシャン競馬場はガリレオ産駒にとってはタフさに欠けるといったところでしょうか?

そしてタフさが求められた極悪不良馬場でなおかつハイペースという2019年に軽量420キロのガリレオの子ヴァルドガイストが勝ちましたとさ。

凱旋門賞ではサドラーズウェルズ系が非常に強いのですが、フランスの競馬を全般的にみるとサドラーズウェルズ系はそれほど強いってわけではありません。

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2019年のフランスのリーディングサイアーを見ても、トップがグレイソブリン系、平坦のドーヴィル競馬場とか強そうですね。2位がヌレイエフ系、3位がナスルーラ―系。トップ10にミスプロ系が4つ。トップ20にダンチヒ系が7つ。サドラーズウェルズ系は12位のモチヴェーターだけ。13位にはサンデーサイレンスの孫のダビルシムが入ってます。



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