大阪杯 気になる馬達

前置き

春の阪神の内回り2000m

気温も上昇して野芝が生い茂るようになってくるとアメリカ血統が走るようになります。

重馬場で傾向の違う去年は例外として、2017年のGⅠ昇格以降の勝ち馬は母父か母母父がTHEアメリカ血統のボールドルーラー系。

ボールドルーラー系は速いスピードの持続力勝負で強い血統。
大阪杯はラスト4ハロンから11秒台に突入して持続力勝負になり易いのでボールドルーラー系にピッタリ。

ダービーやオークス、天皇賞秋、ジャパンカップの好走馬も大阪杯の上位に多い。
春秋東京はこの時期の阪神と同じくアメリカ血統が強く、速いスピードの持続力勝負に強い馬が走りやすい。

以前ディスカバリーについて書いたので詳しくはそちらを参照していただくとして、ボールドルーラーのアメリカたる由縁は母父のディスカバリーにある。
ディスカバリーはネイティヴダンサー、インテンショナリーの母父でもありそれらのもアメリカンな血だ。

ロードカナロアが最高速度も速くて持続力にも優れているのはネイティブダンサー系、ボールドルーラー系、インテンショナリー系という母父ディスカバリーの3大系統を持っているからでもある。
カナロアは典型的なディスカバリークロスを持つ馬という解釈の仕方もある。

小回りでの立ち回りの上手さを要求される展開になればロベルト系も重要。

有馬記念組

前年の有馬記念上位馬は日経賞、阪神大賞典、天皇賞春では安定して活躍するのでいつも印をつけている。
しかし、大阪杯では有馬1着ブラストワンピース、3着シュヴァルグランが掲示板外に消えている。
ブラストワンピースの年は有馬5着のキセキが2着。
キセキは2走前にジャパンカップでアーモンドアイの超高速馬場レコードの2着
ブラストワンピースは東京競馬場よりも中山競馬場が得意だった。
大阪杯では右、左で異なるが東京競馬場を得意とする馬が好走する。

シュヴァルグランの年は有馬4着のスワーブリチャードが1着。
スワーブリチャードはダービー2着。
シュヴァルグランは2走前にジャパンカップ1着なのだが、これは距離適性(騎手問題を含め異論は認める)
2000mのペース変化のある展開についていけなかった。

有馬記念組でも『東京競馬場で実績』、『2000m以下のレースでも実績』のある馬が大阪杯で好走する。
エフフォーリアさんは外せません。

東京競馬場で実績のある馬

今年ほど東京GⅠ実績馬の少ない年はないのでは?

GⅠ昇格以降の良馬場の大阪杯の上位3頭で東京2000~2400mGⅠで3着以内か0.3秒差以内の実績がなかったのは2頭だけ。
ペルシアンナイトとヤマカツエース。
ペルシアンナイトはそれでもダービー0.5秒差7着で前年のマイルGⅠ勝ち馬。
ヤマカツエースはとことん東京は苦手だったが天皇賞秋15着と大敗した後に中京の2000mGⅡを2勝し有馬記念も0.3秒差4着。
有馬記念で格を示して2000mの強さも見せていたので3着に入る資格は十分だろう。

ウインマリリン オークス2着(0.1秒差)、2000mGⅡ勝ち
馬体が戻っていない。

マカヒキ  ダービー馬…今年9歳

ボーダーラインを下げても

ヒシイグアス   天皇賞秋5着(0.8秒差)
ポタジェ     天皇賞秋6着(0.8秒差)
キングオブコージ 2500mGⅡ勝ち

これだったらジャックドールの東京2000mを好時計連勝の方が価値が高そうに見えるわけですよ。

評価

現時点で馬券を買うなら、
3連単で
1着エフフォーリア、ジャックドール
2着エフフォーリア、ジャックドール
3着レイパパレ、アリーヴォ、ヒシイグアス、アドマイヤハダル、キングオブコージ

1着候補
エフフォーリア
無難に仕上げてくるでしょう。

1,2着候補
ジャックドール
個人的には中2週は問題ないと思っている。
エフフォーリアに勝つ馬がいるとすればジャックドール。

2,3着候補
レイパパレ
阪神2000mが得意でGⅠ実績もあり
ジャックドールとの比較で斤量が2キロ軽くなるのと得意な阪神2000mで逆転もあるかもしれない。
ただ、中2週の影響はこちらの方が大きいかもしれない。

3着候補
アドマイヤハダル
白富士Sジャックドールの0.2秒差を評価したい

ヒシイグアス
香港のラヴズと僅差の勝負。

掲示板候補

アリーヴォ
母内ボールドルーラーのクロス有るしアメリカ色強い。
そして小回り得意な父ドゥラメンテ。
ドゥラメンテだけど母のアメリカ色が強くて足長のロングストライド。
菊花賞はオーソクレースやステラヴェローチェから0.4秒差。
今回が試金石のレースになる。
人気になってしまうがルメール騎手も心強い。

ポタジェ
毎日王冠0.2秒差3着を評価。
安定して結果は出せるんだけどGⅠでは3着なれるかどうか。

次点

ステラリア
叩いてどこまで上昇しているか。

アカイイト
好調を持続。
厳しい展開得意。

穴馬

スカーフェイス
スムーズな進路取りができないレースが多い。
操縦性の高い馬で乗る人が乗れば違う結果になる。

キングオブコージ
いい馬だし好きなんだけど日本の馬場なら非根幹距離。
展開ハマれば。

出走予定馬


エフフォーリア
ダービー2着、天皇賞秋1着、ハイレベル共同通信杯1着。
もうこれだけで十分でしょう。
母系にボールドルーラーないじゃん!って?
父エピファネイア内にシアトルスルーあって、最近ではヴェローナシチーが若葉Sで2着。
クラヴェルも去年のマーメイドS2着と阪神2000mの実績あり。
ヴェローナシチーはボールドルーラーのクロスがあり、クラヴェルは母父ネイティヴダンサー系でディスカバリークロス
エフフォーリアは母母父がネイティヴダンサー系で十分じゃね?
不利が無ければ勝ち負け

ジャックドール
ボールドルーラーなし!
でもそんなの関係なく阪神2000も強い。
去年の4月の阪神2000mを圧勝。
未勝利とは言えラスト800mでギアチェンジして11.5-11.3-11.4-12.1
最後は流していたので12.1に落ちただけ。
大型馬で跳びは大きいけどコーナーで加速する器用さもある。
そして東京2000mでの高いパフォーマンス。
コース適性と能力は申し分ない。
問題は中2週ローテ。
新馬→未勝利の中2週で2着。
未勝利→プリンシパルの中1週で6着。
レコード勝ちの反動が気になるところです(常識という物差しで測ろうとする私は凡人)
一般的には疲労が気になるところなんですが、モーリス産駒は使って良くなる系だし気にしない方がいいかもしれない。
エフフォーリアを不利なく倒せる可能性があるのはこの馬。

レイパパレ
オールカマー、エリ女、香港と凡走続きで前走は舐め切ってました。
中京2000mはこの馬には合いません。
それでも2着に入ったのですから得意な阪神2000mでは有力馬の一頭として取り上げざるを得ません(涙)
エフフォーリア、ジャックドール、レイパパレの3連単1点勝負しろということでしょうか?
大阪杯の私的焦点はレイパパレに勝てる馬を探すことです!
3着最有力候補

アカイイト 
ボールドルーラー6x8
前に厳しい展開が得意な馬。
今回もジャックドールが逃げて800mのロングスパートでアカイイトに向いた展開になる。
あとは力関係だけ。
レイパパレより前走は斤量が1キロ軽かったのが今回は同斤量なのはマイナス。
5着前後。

ステラリア
ボールドルーラー6x7
エリ女でアカイイトの2着は仕掛けのタイミングの差
金鯱賞は〇で11着。
「久しぶりの分だと思います」byデムーロ騎手
去年の4月の阪神2000m忘れな草賞から今の阪神の馬場は得意なはず。
叩いた効果が期待できればもう一度穴馬として狙いたい。


ヒシイグアス
母内ボールドルーラー6x8
前走の香港カップはラヴズオンリーユー様とデッドヒートを演じわずか0.02秒差の2着。
ラスト800m45.45秒(22.68-22.77)は優秀。
中山記念勝ち馬らしく香港でも頑張った。
天皇賞秋ではエフフォーリアには完敗だがポタジェには先着。
キレではトップレベルに劣るのでなるべくならやや前目で競馬してほしい。
前走はモレイラ騎手だからこそで今回も同じ事ができるとは思わない。
3着候補

ポタジェ


アドマイヤハダル 
父カナロアは典型的なディスカバリークロス。
白富士Sではジャックドールに完敗。
中山記念でもパンサラッサに完敗。
個人的には大阪杯にカラテが出てきたら上位争いしたと思っている。
カラテの方が心肺能力が高いし長く速い脚も使える。
ダービーはデムーロ騎手が余計なことをしたので参考外。
皐月賞4着は相変わらず大きく評価していい。
完敗続きだが相手が強かっただけの事。
今回もエフフォーリアとジャックドールには敵わないだろうが3番手争いはできる。
出走出来れば。

アリーヴォ
母内ボールドルーラーのクロス有るしアメリカ色強い。
そして小回り得意な父ドゥラメンテ。
ドゥラメンテだけど母のアメリカ色が強くて足長のロングストライド。
菊花賞はオーソクレースやステラヴェローチェから0.4秒差。
最後の直線もけっこういい脚で走っているんですよ。
2000mの方がレースしやすいと思う。
今回が試金石のレースになる。
人気になってしまうがルメール騎手も心強い。
想定6番人気?はちょっとイヤだけど買う><


アフリカンゴールド 
母父がネイティヴダンサー系xボールドルーラー系
前走は逃げたけど今回は2,3番手でしょう。
京都記念は開幕週の馬場でうまく逃げました。
今回も調子良さそうで大負けはしないと思う。
それでもよくて掲示板。

ウインマリリン
母がネイティヴダンサー系xボールドルーラー系
オークス2着馬で本調子なら狙いたい馬。
しかし、写真からも少し寂しい馬体。

ポタジェ
母母父ボールドルーラー系
善戦マン。
前走は出遅れたのが功を奏した。
今回も掲示板は固そう。

キングオブコージ
東京では目黒記念で大外一気の勝利がある。
日本の馬場では非根幹でこそな感じ。
2000mだと微妙に合わない。
しかし、血統的にはGⅠでもおかしくないし、速いペースが予想されるので後方待機も良い。
あわやの3着もあるかもしれない。

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