【ビジネスコラム】チンパンジー上司の好む報連相のかたち
チンパンジー上司が望む報連相のしかた皆さんは、上司に対してどのように報連相していますか?
上司の好む形で報連相できれば仕事はスムーズに進みそうです。
まずはチンパンジータイプの特徴のおさらいです。
チンパンジー上司の部下との関係でいえば、
・自分が指示したことはできると思っている
・とにかくスピード感が重要
・いちいち言わなければならないのはうんざり
・部下から尊敬されたい
といったところでしょうか。
これを踏まえたチンパンジー上司の好む報連相のポイントは以下の5つです。
1.スピード感
2.選択肢を準備
3.質問ではなく教えてもらう
4.依頼をするのであれば「お任せ」に
5.大枠だけ合意し細かい点は自己判断で
1.スピード感
皆さんもご存知の通り、チンパンジータイプというのは
スピードを大事にしますので、「何で早く言わないんだ!」
と言われないよう、報告をする側の皆さんもスピード感を
もって報連相していきましょう。
ただし、状況は何も変わってないとか、特に問題もないのに
定期的にこまめに報連相していくと、今度は「面倒くさい」
と思われ、ぞんざいに扱われてしまいます。
難しいですが、程よい塩梅を見つけるようにしましょう。
2.選択肢を準備
上述のスピード感と通じますが、チンパンジータイプは、
早く物事を決めたい、前に進めたいと思ってますので、
判断材料となる情報はなるべく多い方が良いです。
特に決断を求める場合は、考えられる選択肢を提示すると
よいでしょう。
単に「どうしましょう?」と言うのではなく、「こういう
やり方とこういうやり方とこういうやり方が考えられると
思うんですがいかがでしょう?」というような相談の仕方
の方が良さそうです。
また、これを繰り返していくと、次第にチンパンジー上司の
価値観を理解出来るようになるかもしれませんね。
3.質問ではなく教えてもらう
ご存じの通り、チンパンジータイプは上下関係に機敏に反応
するところがあります。そんなチンパンジーにとって、特に
部下や後輩から”自分の考えを問われるような質問”をされる
のをあまり好みません。
なぜなら、チンパンジータイプは質問をされると、なんとなく
自分が下に置かれているような意識が働くためです。
なので、部下とか後輩から質問をされると違和感を覚えたり
します。
ただし、これについては、言い方気をつけるだけで解決できます。
例えば、部下や後輩から「部長、これこれについてどうお考え
ですか?」と言われると違和感を覚えますが、
「これこれについて、部長の考え知りたのですが、教えてもら
えませんか?」と言えば、抵抗なく話をしてくれると思いますので、
言い方をちょっと変えるだけで解決できると思います。
4.依頼をするのであれば「お任せ」に
チンパンジータイプであっても部下の依頼で行動することも
ありますが、お願いの仕方は非常に重要です。
いちいち細かい手順や注意点まで”指図される”と、とたんに
やる気が失せてしまいます。
使命感から丁寧に説明しているだけかもしれませんが、上司に
とっては”指図”と感じてしまうこともあります。
「俺の実力を甘く見てないか?」と思うこともあるかもしれません。
気持ちよく仕事を進めるために、目的(なぜ、何のために)やゴール(○○の状態になっている)のすり合わせができたら、あとは任せてしまいましょう。
5.大枠だけ合意し細かい点は自己判断で
4番目とは逆の立場での話になります。
仕事を進めていくにあたって、心配事などがあると、どうしても細かいところまで詰めていきたいなと思うこともあると思います。
しかし、基本的には、大枠を合意しておけば、細かいところは任せてくれるのがチンパンジー上司であり細かいところまでいちいち決めるのはめんどくさいと思うのもチンパンジー上司です。
そのようなチンパンジータイプの下で仕事を進めておけば、大枠や大事な部分だけしっかり合意しておいて、あとは自分の力で進めるというスタンスが良いのではないでしょうか。
チンパンジー上司とコミュニケーションをとっていく中で、時々イラッとしたような表情になったり、急に「もういいよっ!」と言われたりといった経験がある方もいらっしゃるかもしれませんが、チンパンジー上司がどんなコミュニケーション好むかというのが分かっていくと、皆さんのコミュニケーションのとり方というのもちょっと変わっていくのではないでしょうか。