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自営業の民は「自分らしい働き方」に惑わされないで
「自分らしい働き方をしよう」の風が吹くようになって久しいです。
過剰なノルマにパワハラ・セクハラ、サービス残業や休日出勤が当たり前だった時代は一変し、
プライベートを大事にしよう
時間や場所にとらわれる環境から解放されよう
本当にやりたかったことをやろう
無理をするのはやめよう
こんな雰囲気が、日本の就労環境をふわっと包んでいます。
これは労働者に限ったことではなく、小規模事業者のあいだでも似たような風が吹いているのが現状です。
もう長時間労働はやめたい
好きな人とだけ一緒に仕事したい
子どもの行事で休みを取るのはオーナーの自由!
そもそも私たち、もう少し休んだって良くないか?
このような話を、私の周りでは10年ほど前から少しずつ耳にするようになりましたし、中小企業やお店のSNSで公式に発表するのを目にするようにもなりました。
劣悪な労働環境が改善されるのは、労働者・経営者に関わらず良いとしか言いようがありません。
働きまくって過労死したいと思う人はほとんどいないでしょうし、そこまで行かなくても、精神を病んで普段の生活すらままならなくなってしまっては仕事どころではなくなります。
プライベートを楽しむ時間がなく、ただただ忙しなく働くだけでは何のために生きているんだろうという気持ちも湧くでしょう。
また働き詰めだと不摂生が続くので、いずれ体に異常をきたして倒れます。なので環境は良いに越したことがないのです。
しかし!経営者があまりにも世間の風に影響を受けすぎてしまうのは如何なものかなと。
経営者が過度に「自分らしい働き方」なるものを求めてしまうと、ときに大切なチャンスを逃してしまったり、事業が思ったほど前に進まなかったりと、負の側面が出てきてしまうんですよね。
頑張った分だけ収入が増える。それが事業経営
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