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【保育士実技試験】令和6年後期【2024年】造形試験の練習方法

こんにちは。しろうずです。
前回の記事では、造形試験の傾向と対策と必要な練習について説明しました。今回は具体的な練習方法を説明していきます。

といっても練習については、受験生の方が現段階でどの程度の技術水準をお持ちかによって、内容が異なってきます。ここでは、壊滅的に絵が描けないと思っていらっしゃるような、絵に対して苦手意識のある初心者の方や、あまり人物の絵を描いたことがない方向けに説明していきます。

本記事はプロモーションを含みます。
Amazonのアソシエイトとして、白水弘美(工房しろうず)は適格販売により収入を得ています。

Youtubeでの解説はこちらから


何から練習を始めたらいいか

何から練習を始めたらいいのでしょうか?
まず、事前に確認して欲しいことがあります。

保育士試験と同じ19センチの絵を描いてみてください。時間は45〜1時間前後を目安にしましょう。描けたら、ご家族やお友達など、他の人にご自身の絵を見せてみて、次の点ができているかどうか、聞いてみてください。

1)基本的な図形が描けるかどうか(○、□、水平な直線、平行な線など)
2)何をしているのかが第三者に分かるかどうか
3)人が人らしく見えるかどうか、違和感を感じないかどうか

この3つができることが合格には必要になってきます。少し恥ずかしいかもしれませんが、不合格になることを思えば、、、できますよね?

3つについて、ご自身の苦手な部分をしっかりと確認ができたら、実際の練習を行なっていきましょう。

1)基本的な図形を描く練習

基本的な図形がうまく描けないことがわかった方は、その練習をします。人物を描くにせよ、物を描くにせよ、形が綺麗に描けないということは、人やものがそれらしく見えない原因になりますから、とても重要なところです。繰り返し○、□、直線、平行な直線を描く練習をしてみてください。

よくあるケースでは、画面や枠に対して平行に線が引けていないケース。例えば保育室を描く際に、壁と床の境界線(基底線)を水平に線を引く方が多いと思いますが、この線が斜めになっているケース。あるいは直線が軽く曲がっているケースも多いです。

四角や直線など描く時は、枠や紙に対して、水平・平行になっているかを意識して描くようにしてください。それから、描いたあと一度見返してみるののはかなり効果的です。

2)何をしているのかが分かるように描くには

何をしているのかが分かるには、2つ条件があります。

A.使用している物品の絵が、それらしく見える
B.体の動きや視線がその遊びをしていることがわかるように描かれている

Aについては、物品の形が綺麗に描けていないか、形の把握が曖昧であることが原因です。

綺麗に形が描けていない場合は、最初に言った基本の形がうまく描けないことが原因ですので、1)の基本的な図形を描く練習をしましょう。

形の把握が曖昧な場合は、一度物品の形を確認したのちに、実際に描いてみると良いです。一度絵に描いてみることで新たな気づきがあると思います。なお販売中のテキスト「ポーズ集」では保育の現場で使う小物集を特典につけていますので、良かったらご検討ください。

ポーズ集より抜粋

Bについては、前回の記事でもお伝えしましたが、3名の子どもがどのような遊びをしているかをきちんと細かく設定する必要があります。パッと思いついたもので構いません。なにか物品を絡めた遊びであるなら、物品の持ち方、腕の方向、姿勢や視線など意識しながら描きます。その物品をどう使って遊んでいるのか、わかるようにすることが大事です。

これを毎回の45分のタイムアタック練習で意識しましょう。

3)人物を描く練習

●自分にあったお手本を用意する

お手本を用意する場合には、そのお手本を見てこれなら自分にも描けそうだなと感じられる物を選びましょう。描けないと感じるお手本を見て線だけ真似しても描けるようにはなりません(私の経験に基づく)。腕や体の方向、曲がる角度など難しいお手本も数多く存在します。ご自身で描けないと感じたらそのお手本は難易度が高いお手本です。できれば違う物を探されたほうがいいでしょう。

●基本の正面・立っているポーズをマスターする

人が人らしく見えないという人は、等身のバランスや腕・脚の長さがおかしいケースが多いです。基本的な正面で立っているポーズをまずはきちんと描けるようにしましょう。この基本のポーズを頭にいれて、横向きやしゃがんでいるポーズに応用すれば良いです。

基本のポーズも、最初は簡単な形で把握するとよいです。○や長方体などで等身や腕・足の長さを理解するのも一つです。*ただしデメリットとしては、この描き方で描くとロボットのようにカチカチになってしまうので、あくまでもざっくり比率などを理解するための手法と考えてください。

座っている人物の描き方について、描く時の考え方はこの動画も参考になるかもしれません。(画質が悪くて申し訳ないです)

「造形ドリル」と「顔と人体の描き方のキホン」、この二つのテキストでは、Youtubeより難易度は上がりますが、初心者の方ができるだけ簡単に人体を描けるよう、単純な形を応用して人体を描くという方法をとっています。保育士試験では、最低限このレベルが描ければ合格できる!という描き方です。

またお手本はよく観察しつつ描き、描いたらまたお手本とよく見比べてみましょう。どこが違うのか、気付いたところは改善できます。この繰り返しで絵は上達していきます。


●ポーズは絞って、同じ物を繰り返し練習する

大体下のポーズが描ければ試験ではギリギリなんとか対応できると思います。お手本にそのままのポーズはないかもしれませんが、これらを描けるようになっておきましょう。*「造形ドリル」と「顔と人体の描き方のキホン」には描き方を掲載しています。

・正面向きに立って何かを持っている
・正面向きにしゃがんでいる
・正面向きに正座(またはぺたんこ座り(アヒル座り))している
・横向きに立って何かを持っている
・横向きに歩いている
・横向きに走っている
・横向きに物を投げている
・横向きに椅子に座っている
・横向きでしゃがんでいる
・横向きに正座(またはぺたんこ座り(アヒル座り))している
・保育士は正面と横向きで拍手

●壊滅的に絵が苦手という方は、トレース練習を!

最近強くお勧めしています。お手本をトレーシングペーパー(見えるのであればコピー用紙も可)で上からなぞるというものです。見ながらだとうまく描けない人にも、ただ上からなぞるトレースなら簡単です。
*100均にもありますが、一応Amazonリンクを貼っておきます。

初心者の方は、見ながら描いた場合に、お手本を真似できているつもりでも、うまく真似できてないところがあります。なかなか自分では身についてしまっているクセには気が付きにくい物です。

テキスト「造形ドリル」ではトレース練習も組み込んでいます。描き方の理屈は別ページで押さえつつ、トレースすることで染みついクセを矯正しつつ、お手本の描き方を身につけてしまおうという練習方法です。

実際に添削でトレース練習をやっていただいた方が何名かおられます。あくまでも講師側の感触ですが、一定の効果を感じています。楽に上達できるのがいいですね。不合格の方でも、この練習で合格した方も複数おられます。絵が上手くならないという人は、ぜひやってみてくださいね。

実際の練習プラン(壊滅的に描けない人を想定)

では実際の練習はどのように行なって行ったらいいでしょうか。壊滅的に描けない人を想定して、こんなプランを考えてみました。

●毎日のスキマ時間

・○、□、直線の練習
・お手本のトレース練習

お仕事をしながらの受験生が多いと思いますので、スキマ時間を活用しましょう。お昼休みに、ちょっとした休憩に。タイムアタックばかりで飽きたらでもOK。繰り返し練習するといいですよ。

●1週間に2回程度、45分練習

・テーマ(お題)を決めて45分練習(タイムアタックチャレンジ)
最初は45分でなくてもOK、時間よりも描き終わることを優先してください。ただし時間はストップウォッチなどで測っておいてください。

なお、お題が決まらないという方で45分のイラスト集が欲しいという方はこちらの予想問題イラスト集に予想問題20問と巻末にはお題集がついていますのでご検討ください。

45分練習のやり方は、こちらの過去記事またはyoutube動画に詳細を記載しています。

ここまでお読みくださりありがとうございました。


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