見出し画像

韓ドラ「グリーン・マザーズ・クラブ」に見るコントロールドラマ

韓ドラ「グリーン・マザーズ・クラブ」

今日はこのドラマに描かれている人間模様が織りなす「コントロールドラマ」について。


このドラマ、Netflixドラマで話題だったので観てみました。

 ざっくり言うと、セレブママコミュニティでのヒューマン&サスペンスドラマです。

 


個人的には「ママ友に友情は生まれるのか?」が大枠のテーマなんだと思うんですが、如何せん韓ドラにありがちな話題拡げすぎて回収できなかったとっ散らかり具合が気になるので・・・正直、韓ドラ「二十五、二十一」ほどはグッとこなかった作品。

 

なんですが・・・

 

 



〈 見所はココ!! 〉

 

人間関係におけるエネルギーの搾取「コントロールドラマ」の連続が、ある意味見応えあり!

 

 

と言うことで本日はこの「コントロールドラマ」に則してこの作品の解説をします。

 ________________ 

●コントロールドラマって何?と言う方へ

 以下在処のHPより引用

コントロールドラマというものを ご存知でしょうか。
じつは無意識のうちに 私たちは人間関係という舞台の上で
自分のエネルギーの不足を埋めるためにドラマを演じています。
 
「脅迫者」「尋問者」
「傍観者」「被害者」
 
誰もが何度となくこの4つのうちどれかを演じたことがあり
しかもエネルギーを奪い奪われるパワーゲームをしています。
 

https://arika0831.com/contents_22.html


4つのドラマを更に具体的に詳しく解説!

https://ameblo.jp/saku39ra2/entry-12721084416.html

 ________________  

まだ見てないよ!っと言う方、最終回まで完走しちゃった方もこの視点からご覧になるのもきっと楽しいと(笑)思われます。

 

あ、ネタバレします。

 

 

■ みんな自分が可哀想だった

  

さて、この物語の最大の見どころは

 

「みんな自分が可愛そうだった」に集約されるのではないでしょうか。


主人公の既婚・子持ち女性ウンピョは慣れない土地に引っ越してきて

偶然にもお受験戦争で湧くセレブ&教育加熱コミュニティに参加せざるを得なくなります。

 そこで織りなす人間関係、登場人物がもれなくコントロールドラマを仕掛け合います。

 もう全員がドラマ仕掛け合うので拾いきれませんがすっごく分かりやすい事例だけピックアップしますね。

 

 

 

● 承認欲求の強い小学生ユビンは、自分が1番になりたいがために天才児のドンソクを進学塾から除籍させようとします。

そこでイジメの構図にありがちないじめる側で結束を組むのですが、その際に仲間内での口止めとして相手の弱みに漬け込んで、分かりやすく相手を脅迫します。(コントロールドラマ:脅迫者)

口止めされる方は、弱みを握られているので従うという超ありがちな構図ですね。

これが小学生の間で行われているんだから、マジ怖〜!!

 

● 主人公の幼馴染ジナの夫(主人公の元彼)は、結果的に妻ジナの自殺を見過ごす・加担する形となります。

なぜなら、妻がいない方が自分にとって都合が良いから。

で、この結果的に自殺を止めなかった理由として「自分がいかにこれまで苦しい思いをして生きてきたか」を切々と主人公ウンピョに語ります。

「どうせ俺の気持ちはわからないさ、俺は辛かった」的な。

いや、マジで知らんがなーーーーー、です。

だからって殺していいって事じゃないがなーーーー、な訳ですが、これがまさに(コントロールドラマ:被害者)


● 主人公の隣人家族の夫、医者でギャンブル依存症。

最終的に破綻していくのですが事あるごとに人を脅します。

モラハラ・暴力夫がまさに(コントロールドラマ:脅迫者)

 

 ●主人公の従姉妹ユンジュは、とにかく何かっちゃ〜自分の夫に詰め寄ります。

夫の稼ぎが少ないから娘に十分な教育をさせられないの!っと。

そして周りのセレブママ達に引け目を感じて不安や自信のなさから夫を詰問しまくってしまいます。

(コントロールドラマ:尋問者)

 

●ここに出てくるどのママもすべからく子供に「勉強しなさい」と詰め寄っていましたね。これが典型的な

(コントロールドラマ:尋問者)

これって子供のことを思う親の愛が根源なわけですが、追い詰めると(エネルギーを奪いすぎると)ドンソクやユビンの様に心の病になってしまうケースもありますよね。

 

 

あぁ、まだまだあるんですが書いていたら明日の朝になるのでこの辺で。

 

ここでこのコントロールドラマには重大なポイントがあります。

 

それは

 

■ みんな自分に自信がない

 

 

そう、登場人物がみんなそれぞれに「自分が可愛そう」が根底にあるのです。

この4つのコントロールドラマのベースは全て「被害者」だと言われています。


つまり

自分に自信がなく、自分が自分で可哀想だと思っていて、自分で自分を満たせないので「私これだけ可哀想でしょ?」っと相手からエネルギーを取ろうという構図です。

  

例えば、モラハラ夫も「怒り」という二次感情の前に必ず「自分を蔑ろにされて悲しい」という一次感情が隠されています。

私自身においても「怒り」の感情が湧く根底を内省すると必ず「自分を粗末に扱われた気がして悲しい」の感情が必ず出てきます。

そんな感じで、このコントロールドラマの根底には「自分に自信が持てない」というベースがあると感じます。

自分に自信があって自分で自分を満たせる時は、人からの慰めなどなくとも自分自身で充足できますよね。

 

そして

韓国ドラマにはこの「被害者ドラマ」が、まぁーーーーーー多いのです。

 

特にこの作品「グリーン・マザーズ・クラブ」は多かったーーー!!

 

っという事で完全ネタバレしてしまいましたが、作品をご覧になられる方はこの視点でご覧になると更に味わい深いかもしれません!!笑

 

 

個人的には主人公の夫(通称:ほぼ他人・警察官)が唯一コントロールドラマ少なめの家族想いで筋が通っているいい男だったところが毎回の楽しみでした!!!笑

 

 

 あ、このコントロールドラマに関しては講座があって、私はここで学びました。

人間関係にどうも疲れる!っいう方は目から鱗がボロボロ落ちる講座ですのでお勧めです。 

https://arika0831.com/contents_22.html

 


っということで本日はこの辺で!

 

 

 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?