ホラー嫌いがホラーにハマる



お疲れ様でい
みんな苦手なものってある?
私はある

何を隠そう私はホラー映像がめちゃくちゃ苦手
、というかお化け関係の話が昔から苦手

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お化け自体は見た事無いけど、まぁ存在してもおかしくないよな、とは思ってる

生霊、呪いとかも、実在してもおかしくないよな、とは思ってる

しかし私は、そんなお化けや呪いそのもの自体が震えあがるほど怖い!!だからホラー嫌い!ってわけではない

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ホラーが苦手な理由

①勢いで驚かせるお化けの存在
一定数おる
あいつらマジで何?
いきなりダッシュで近寄ってきて驚かせるのは人間でもできますよ?!
ホンマ腹立つ
お化けならお化けらしくしてくれ


②最後の1歩を残して捜査終了
ホラー関連の事件が起きても、結局真相はわかりませんでした、みたいな終わり方がままある

あれもちょっとどうかと思うわ

「その後、彼の姿を見たものは誰もいなかった…」

いやいや、「いなかった…」じゃなくてさ
せっかくここまで来たんやから
もっと頑張ってオチ考えようよ
ホンマにあと1歩で全貌が見えるのに、その1歩手前で終わるやんいつも

こちとらスプラッター系の映画は好きやから、お化けがどうやって人を死に至らしめるのかちょっと興味があるんだわ
念力で首が弾け飛びましたとさ…とかでも良いからオチが見たい、それくらい「あと1歩」まで迫ってる事がちょいちょいある


③呪われるリスク
幼い頃、いとこか誰か忘れたけど、急に怖い話を聞かせてきて、真面目に最後まで聞いているとオチで「この話を聞いた人は3日以内に5人に話さなければ死ぬ」みたいな事を言われ絶望した記憶がある

自業自得で呪われるパターンじゃなくて、普通に暮らしてていきなり呪われるパターンあるんやと思った

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ホラー系物語の進み方


:主人公の身の回りで何やら不可解な出来事が発生
:危害を抑える為に働きかけるor興味本位で首を突っ込む
:解決に向けて東奔西走or逃げ惑う
:決着or未着

こんな感じかな
「①勢いで驚かせるパターンの存在」はどこでもありえるし、「②最後の1歩だけ残して捜査終了」、「③呪われるリスク」は基本的には結で発生する

起承転、まで頑張ってきて結で「どうなったかは不明なのだ~」とか「このビデオは呪われ仕様なのだ~」とか言われたら腹立ちますやんか

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物語のパターン

小説や映画、歌詞などの世界において、「朝から夜」みたいなパターンと「10:00~14:00」みたいなパターンがある

これは現実的な時間間隔ではなくて、なんとなくの例やねんけどね

「朝から夜」
「朝起きて、昼過ごして、夜眠りましたとさ」って感じで全貌が書かれている物語

尚且つ「いつ、どこで起きたのか」とか「誰と過ごしていたのか」とか、詳細も丁寧に記載されていたりする


「10:00~14:00」
「昼前に誰かと会って話をして、ご飯を食べて、夜はどこそこへ行こうと考える」で終わるような物語
「朝から夜」と違って、1日のどこかだけを切り取ったような形式(いきなり始まって、途中で理解して、急に終わるような)

この場合、物語内に描かれていない部分は受け取り手の想像力で補うしかない

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どちらかと言うと「朝から夜」が懇切丁寧で「10:00~14:00」は不親切、という印象を受ける
しかし、実際は逆の場合が多い


自分が1から10まで完璧に作り上げた物語をそのまま受け取って評価して欲しい「朝から夜」派

かたや、創作物こそ自由であるべきで、受け取り手の想像力によって作品をより豊かにしてくださいね、と自分の物語を差し出す「10:00~14:00」派

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私はどちらのパターンも好きやけど、ホラーは結構「朝から夜」パターンが多いと思う(これまでホラーを避けて来た私が見た作品はめちゃくちゃ少ないから参考にならない統計やけど)


朝から夕方までめちゃ細かく説明されて、「夕方18:00以降の情報は皆無なのであった〜」と逃げられるパターン、それが「②最後の1歩だけを残して捜査終了」であり、「夜ふかししてますね?殺しますよ」といきなり言われるのが「③呪われるリスク」や

ろくなことない

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探偵ナイトスクープ


テレビ番組、探偵ナイトスクープをご存じかな
視聴者から送られてくる悩みや願いを、タレントたちが探偵として依頼者のもとへ向かい、一緒に寄り添って解決していこう、という番組

以前は西田敏行が探偵事務局長を務め、次にダウンタウン松っちゃんが務めていた


視聴者のハガキ内容は、「風呂で湯船に浸かりながらラーメンを食べると味が変わるから食べにきてください」などの些細なものもあれば、「亡くなった母の想い出の味を復活させたい」という感動的なものまで多岐にわたる


なかでも神回(?)とされているのが、1992年頃放送された「謎のビニールひも」で、ハガキ内容は「大阪府某所にて、街のいたるところに謎のビニールひもがつけられているから、誰が何の為につけているか調べてほしい」というもの


探偵として向かったのはトミーズ雅で、ハガキを送ってきた依頼者と共に街を散策する
ほどなくして例のビニールひもが街中至る所で見つかる


それどころか、ついさっきまでビニールひもが無かった場所に急に現れたりもする

最終的に、とあるガソリンスタンドに辿り着き、店員に話を聞きにいくと店の裏手に案内される

そこには、金網にびっしりと謎のビニールひもがつけられていた


映像はそこで終了するも、テロップで「本件に関する情報は今後一切、取り扱いません」と表示される


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実害は全然無いけどめちゃくちゃ怖い

映像の途中でいきなり勢いで驚かしてくる奴はいない

ラストのオチこそ無いが、もともとのスタートから「ビニールひもがぶら下がってる」という意味不明かつ日常に支障がない事象のため、これは所謂「10:00~14:00」パターン

これは現実にあった話やから普通にホラーやねんけど、こういう風なリアリティをとことん突き詰めた創作ジャンルがある事を最近知った

それが「モキュメンタリー」やな

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数か月前、かなり話題になっていた「イシナガキクエをさがしています」をご存じかな


知らないよ~って方はYouTubeでオフィシャルサイトにて全4話アップされているので、是非この機会にご覧あれ(ちなみに結構怖い話)


ホラー嫌いの私が、暇やな~という理由だけでなんとなくその作品を見始めてしまった

ホラーやと分かってたけど、友達がおもろいおもろい言うので、その影響もあり見てしまった


見進めていくと、物語パターン的には「10:00~14:00」で、①も②も③も無くて、でもたしかにめちゃくちゃに怖い

何やこれは…と調べてみるとどうやら「モキュメンタリー」という手法らしい



これこれぇ~!こういうホラー嫌いでも安心して見れるモノを待ってたんだよ~!めちゃくちゃおもしれ~!と一気に見終わってしまった

それどころか同じような作品が無いかYouTubeを漁ったり、ゆっくりまとめを見たりする始末

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モキュメンタリーとはあくまで、フィクションをリアルに作り上げる、という手法であって、「イシナガキクエをさがしています」はモキュメンタリーではあるが、大前提でホラーである

つまり、私は人生で初めてホラーにはまってしまった

ホラーが嫌いな理由がはっきりしている人や、特に「①勢いで驚かせるお化けの存在」に腹立ってる人、「作り込みすぎててリアリティが無いんだよな~」と物足りなさを感じてる人、色々な人にホラーモキュメンタリーを見てほしいと思った次第

明日は日曜日なので、お時間ある方は是非!

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私は幼少期、めちゃくちゃビビりだった

ちょっとした暗闇も恐れていたし、一人で家にいる事や、夜の帰り道も鳥肌を立てながらなんとか過ごしていた

そんな私が今では立派に成長し、夜の自室で一人、ホラーモキュメンタリーを見れるまでになりました


しかし、冷静に考えてみると、汚い部屋でオッサンが一人、モキュメンタリーが流れるPCに向かって「ひぇ~怖いな~w」と呟いているだけなので、それが一番ホラーなんですけどね


このブログを最後まで読んだ人は呪われるかもしれません

ほなお疲れい〜

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