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【無料記事】ロー入試攻略大全
こんにちは、抗弁です。
私は今年度多くのローを受験し、まずまずの戦績を収めることができました。
そういうこともあって、ロー入試にはかなり精通していると自負していています。
来年度以降の受験生への”置き土産“という形にはなりますが、自分なりのロー入試の攻略法をまとめていこうと思います。
出願手続
これに関しては、各々受験されるローの募集要項を入念に確認すべきという他ないです。
毎年、6月くらいに募集要項がHPに掲載されると思います。なるべく早いうちにスケジューリングしておきましょう。遠方なら、ホテルを予約しなければいけません。
出願期間について、必着と消印有効が混在してるパターンが残念ながら多いです。消印有効ならいいですが、必着は厄介なので、ゆとりを持って出願すべきです。
また、出願書類に不備があるとローから追送を要求されます。余計に切手代がかかり出費を余儀なくされるので、書類不備には気をつけてください。←痛い目をみた人より
受験校選択
無責任なことを言います。行きたいローを受験すれば良いと思います。流石に、◯◯大ローを受験すべきと私から言うことはできないです笑
ここでは、受験校を選択するうえで重視しうる事項を列挙していきます。
①留年率
→これは重要だと思います。留年率が極端に高いローは危険な臭いがプンプンします。
②司法試験合格率
→合格率が高いほど、周囲のレベルも高いということなので、いい刺激になりそうです。
③アクセス
→個人的に一番重視したのはこれです。通学に時間がかかりすぎるなどの問題はできるだけない方がいいです。
④試験科目
→これも自分は気にしていました。ロー入試の試験科目数が少ないと後に履修免除を受けなければならず、面倒そうだったので...
⑤試験形態
→面接や口頭試問があるローは、独自にそれ用の対策を要するので、筆記試験だけのローに限るのはアリだと思います。
受験日が被らない限り、複数校受験することが可能ですが、東大・京大・一橋大は来年以降も試験日が被ることが予想されます。
最上位ローなので、どこを受験するか迷われる方も多いと思います。
東大:書類審査で高GPAが要求される。TOEICの点数も必要。7科目・筆記のみで試験は1日で終わる。
一橋大:要求されるTOEICの点数は高め。その反面、GPAはそこまで重視されない。筆記5科目(商法、行政法以外)・面接がある。
京大:TOEICの点数は不要。7科目・筆記のみだが、試験時間が長く2日間かかる。外部はGPAが低いと厳しい。
私なりに簡単に特徴をまとめてみたので、受験校選択の一助になれば幸いです。
受験校数は、3〜4あたりが無難だと思います。試験慣れという観点でいうと、絞るのはやや危ないです。私は7校受けたのですが、流石に多すぎました()
GPA
GPAは高いに越したことはないです。
特に国立ローは、受験者数を絞るために足切り制度を設けているところが多いです。
筆記の点数が良ければ普通に捲れるのですが、やはり高いに越したことはないです。
一方、私立ではGPAがほぼみられないところもあります。
私の認識でいえば、国立を受験するならGPAが必要、私立だけならGPAはなくても大丈夫という感じでしょうか。
ステメン
何気に厄介なのがステメンです。大抵のローで出願の際に要求されます。
ローによっては、分量がかなり多く、結構時間を割かれることになります。
私はステメンに時間をかけたくなかったので、どこのローも目安とされる半分の量くらいしか書きませんでした。それでも合格できるので大丈夫です。手を抜けるところは抜きましょう()
とはいえ、文章の構成には気をつけたほうがいいです。前後で脈絡がない、問われていないことを書いている、そもそも文章が形をなしていない...これは間違いなく悪印象です。困ったらChatGPTに校正させましょう。便利ですよ。「なぜうちのローに進学したいのか?」という問いがよくあります。この場合は、ローのパンフレットからそのまま内容を拝借すればいいです。
また、ステメンで学業に関係ないことを書くと減点対象になるという言説があるようです。おそらくデマです(私も書いてました)。ただ、書き方には注意する必要があると思います。
私は、大学でバトミントン部に所属し、主将をつとめあげました。
この一文を例に考えてみます。この一文を何の唐突もなく挿入すると、読んでる方も?となるはずです。そこで、「この経験を通じて、私は主体性を身につけることができ〜」などという後書きを加え、問いにうまく繋げられるよう意識すべきです。
法曹コース
最近では、多くの大学に法曹コースが設置されています。
ロー入試でも、5年一貫型選抜や開放型選抜の受験資格として、法曹コース修了資格が要求されるパターンがあります。近年のロー入試で倍率が高騰してる主な原因はこいつです。
法曹コースに入っておけば、これらの選抜を併願することができるので、心の余裕ができると思います(私も併願しました)。
5年一貫型選抜は併願していないので詳細は分からないのですが、残念ながら開放型選抜はどこも倍率が高いです。とはいえ、少ない科目数で受験できるという利点もあったりします。
逆にいえば、法曹コースのメリットはこれくらいなので、既修者入試で合格できる実力のある人は、法曹コースに入っていなくても全く問題ないです。
過去問
ロー入試対策といえるようなことは、私はまともにやってこなかったのですが、一つだけ重要なことがあります。
それは、過去問はやらなくていいということです。むしろ過去問はやらないでください。
ロー受験生のほぼ全員は、司法試験を合格目標にしていると思います。ロー入試はあくまでその途中過程にすぎません。過去問を解きまくってロー入試対策をするのは過剰です。
また、過去問は網羅性が低いです。山を張って痛い目を見る可能性もあります。過去問を解くくらいなら、自分が持っている問題集をひたすら周回して弱点を潰すべきです。
過去問は、受験前に問題傾向を確認するためにサラッと見る程度で良いと思います。自分もそうしていました。
教材
各々が持っている問題集を使えば良いと思います。私は伊藤塾の赤本を使っていました(それ以外は使っていません)。アガルートの重問などもユーザーが多いイメージです。
ただ、解答例がついていない問題集は避けるべきです。ロー入試の段階だと、解答例がついていない問題集は学習効率が悪いです。解答例から答案の書き方をインプットをするのが有効です。ロー入試はこれで通用します。
基本書も読まなくて良いです。ロー入試が終わって落ち着いてから読みましょう。私も読んでないです。
ローによっては、それ用の対策講座もあるようですが、いらないと思います。私は一切使いませんでした。
ロー入試では、割と難しい問題が出題されることもありますが、そんな問題はみんなできないので大丈夫です。むしろ、多くの人が解けるような問題を落とすのが最も危ないです。手持ちの問題集をひたすら周回して、基礎的な箇所を落とさないように心がけましょう。
予備試験との両立
ここで朗報です。ロー入試と予備試験とは両立という概念がありません。
なぜなら、予備試験の対策をしていれば、ロー入試の対策にもなるからです(縮小認定と似たようなもんです)。ロー入試の対策のみでは、予備試験は受かりませんが、逆は異なります。
予備試験も受けたいと思われてる方は、予備試験の対策だけに全ツッパして大丈夫です。そうすれば、まずロー入試に落ちることはないです。
私は、ロー入試の期間はひたすら予備の過去問を解いてました。予備の過去問を解かなくても、ロー入試は普通に突破できるのですが、結構役には立ったと思います。
予備の過去問をロー入試の対策として利用する際には、よければ上のnoteを参考にしてみてください。
ロー入試では出題されない実務基礎科目と選択科目にどれだけ時間をかけるかという問題もあるとは思いますが、過度に気にする必要はないです。直前にちょっとやったくらいで、合否は左右されないです。
合否は、それまでの積み重ねで既に決まってますよ。私は、ロー入試の直前も気にせずやってました。
短答にはやや注意が必要です。ロー入試対策でいえば、短答は不要です。予備短答を突破するための短答の勉強はなるべく抑えたほうがいいと思います。私は6月下旬から7月中旬のみ、短答対策に充てました。
まとめ
長いこと色々と書き連ねてきましたが、やることは意外とそこまで多くないと思います。気負いすぎず淡々とこなしていけば絶対に乗り越えられる試験です。
このnoteが誰かの役に立つことを願っています。
内容としてはこれで以上です!最後までお読みいただきありがとうございました!
※下に私が実際に書いた拙いステメンを添付しておきます。それをご覧になりたい方、このnoteにチップを送りたい方(それなりに頑張って書いたので投げ銭待ってます)向けです!
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