暗い海に向けて光を放ち、船乗りたちの安全を守り続けてきた灯台。150年以上の歴史を誇る神戸港には多彩な施設があります。ミナト神戸の景観の一部をなすものなど播州人3号が紹介します。
ここがどこなのか、ひと目で分かります。
夜の明かりだけでなく、昼間も「文字」で訴えているからです。
たった3字ですが、掲げること自体が貴重なことのようです。
神戸港 日本でここだけ灯台に災いよけ文字
市が設置 開港100周年で書家が筆執る
書家の文字には荒れる海を鎮める願いも込められていました。
東の灯台があれば、西にもあります。
のっぽサンタ、神戸に
「赤灯台」飾る
外国船の船員たちの表情も思わずほころびそうです。
珍しい場所にある灯台もあります。
そこはホテルの屋上でした。
ホテルの灯台 未来照らす
阪神・淡路大震災のあった1月17日などに特別公開されています。
近くで見ると、こんな灯台です。
個性的な灯台はほかにもあります。
神戸市垂水区沖の平磯灯台です。
正式には「平磯灯標」といい、1893(明治26)年に3年がかりの難工事を経て点灯した現存最古の水中コンクリート製です。
歴史的な灯台は海だけでなく、山にもありました。
「灘の一ツ火」と呼ばれる史跡です。
標高185メートルにある保久良神社(神戸市東灘区)の参道越しに輝き、古くから沖を航海する船の目印にされてきたといいます。
現役ではありませんが、「須磨の赤灯台」と呼ばれて親しまれている国登録文化財があります。
国登録 旧和田岬灯台
戦後廃灯、白から赤へ
<播州人3号>
1997年入社。朝刊担当のデスクが編集フロアの消灯役です。未明までこうこうと明るかった編集局の電灯を消すと、遠くから灯台の赤や緑の光線が真っ暗なフロアに届きます。「ミナト神戸」を感じる瞬間で、締め切り間際の作業で張り詰めていた緊張が少しだけ和らぎます。
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