記者の仕事の一つに歩くことがあります。車での移動に比べ、街の変化に気づきやすく、人と話す機会も増えるためです。その日の出稿(出せる原稿)がない、とデスクに伝えると、「○○商店街を3往復してこい」と言われました(歩けば何か見つかるはず、という意味です)。そんな記者たちが街中で出合ったユニークな自動販売機を播州人3号が紹介します。
自販機が紙面で取り上げられるのには、それなりの理由があります。
①目立つ(見つけやすい)②絶対に移動しない(いつでも写真がとれる)③人通りの多い場所にある(設置の経緯やコメントを尋ねやすい)―などです。
記者が街中を歩いて不思議なものを見つける企画「まちをあるけば」でも自販機は「定番」です。
「神戸タータン」気軽に自販機で
三宮センター街
「おや」っと思えるものが見つかりさえすれば、原稿を書くのにそれほど手間はかかりません。
昨年は特に自販機の記事を目にすることが多かったように感じます。
背景には、猛威を振るった新型コロナの影響があります。
冷凍ビーフン自販機人気
ケンミン食品
気軽に購入、行列も
ビーフン以外にも、冷凍ラーメンやマドレーヌ、クレープなどの自販機が紙面で取り上げられていました。
コロナの影響で落ち込んだ売り上げを何とか補おうとする企業努力ですが、24時間いつでも買えるようになるなど買う側にもメリットがありそうです。
新型コロナ関連では、こんな自販機も紹介されていました。
抗原検査キット 自販機に
加古川、高砂 新型コロナ
8分で結果 アサヒ物産「不安除く一助に」
人目につきやすい場所にある、という自販機の特徴を利用し、最近では、飲酒運転撲滅やシートベルト着用などを呼びかける自販機も増えています。
「視覚」ばかりではありません。こちらは「嗅覚」にも訴えます。
「淡路島なるとオレンジ」の味思い出して
香り楽しめる自販機が登場
南あわじの直売所などに
視覚、嗅覚と続けば、次は「聴覚」です。
鉄道ファンらを懐かしがらせる自販機が西宮に登場しました。
赤胴車の雄姿 自販機に
西宮
「赤胴車」自販機の音などを収めた動画はこちら
今回取り上げた以外にもユニークな自販機が掲載されていました。
「扱う商品」や「販売形態」などの切り口で、それらをまとめた投稿もできそうです。
<播州人3号>
1997年入社。郊外の幹線道路沿いに複数の自販機が集まったスペースをよくみかけます。缶コーヒーやたばこのほか、カップ麺やスナックなども売られ、運転途中の気分転換に最適です。10年ほど前、応援取材に訪れた加西市の自販機では靴下が売られていました。サイズやデザインからすると女性ものも。「あした朝から法事やのに靴下全部穴あいてるがな」「外回り中に川にはまって靴も靴下もべちゃべちゃや」。買う人はそんな状況の人でしょうか。
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