町の魅力を一言で伝えるため「○○のまち」を掲げる市や町があります。覚えやすく、知名度アップにも役立ちます。地場産業にちなんだり、有名な施設にあやかったり。紙面で紹介された「○○のまち」を播州人3号がまとめました。
加古川市が掲げるのは「棋士のまち」です。
加古川を中心とした東播磨ゆかりの棋士が続々と誕生。市は若手の登竜門と位置づけ、日本将棋連盟公式戦を主催しています。
トップ棋士によるこんなチームも結成されました。
将棋団体戦「アベマトーナメント」
3棋士 加古川愛語る
地元ゆかりのチーム実現で
市紹介の動画出演
宝塚は「歌劇のまち」を打ち出しています。
全国に知られた「宝塚歌劇」にあやかっています。
歌劇のまち 誇りに思い
宝塚 市民貸し切り公演に2500人
「歌劇のまち」が付いた条例まで制定されています。
「歌劇のまち条例」可決
宝塚市会 ヅカ100年〝滑り込み〟
宝塚歌劇についてまとめた投稿はこちら
明石市が「時のまち」を掲げるのは、地理的な理由です。
「あかし時のまち大使」就任記念
シゴセンオーに巨大名刺
市内に天文科学館があり、6月10日の「時の記念日」には多彩なイベントも開かれています。
地場産業をPRする試みもあります。
小野市は日本有数の生産量を誇る「そろばん」です。
1面コラム「正平調」でも取り上げられていました。
小野市に隣接する三木市は地場産業の「金物」を掲げてきましたが、最近は「ゴルフ」推しのようです。
三木を中高生ゴルフ聖地に
野球の甲子園、ラグビーの花園に続け
全国大会決定、まちPRに活用
市内の飲食店も「ゴルフのまち」推進に協力します。
記事中にある「ゴルフのまち推進課」は、ゴルフでまちのブランド化を目指すため、2020年春に新設されました。
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一風変わった「妖怪のまち」を掲げるのは福崎町です。
妖怪を研究した同町出身の民俗学者、柳田国男にちなんだ取り組みで、街のあちこちで妖怪に出会えます。
みなと銀行福崎支店
巨大パネルを並べ「妖怪のまち」PR
ショーウインドーに登場
このほか「義士のまち」(赤穂市)、「かばんのまち」(豊岡市)、「へそのまち」(西脇市)、「敬老の日発祥のまち」(多可町)などが見つかりました。人口規模の大きな都市が少ないのは、特色が複数あって一つにまとめきれないからではないでしょうか。
<播州人3号>
1997年入社。「○○のまち」を「○○の都道府県」にすればもっと複雑になるでしょう。多民族国家の旧ユーゴスラビアになぞらえ「ヒョーゴスラビア連邦」とも評される兵庫の場合、摂津や播磨、丹波など個性豊かな旧五国が一緒になった経緯もあり、かなりもめそうです。播磨(播州)の人は世界遺産・国宝姫路城などのある「お城の県」や、勇壮な屋台が練り合う「秋まつりの県」を推すでしょうが、ほかのエリアの県民からは却下されそうです。
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