楽器の中で最も大きく、「楽器の女王」とも呼ばれるパイプオルガンです。ドイツの作曲家バッハの曲などが有名で、教会のほか、結婚式場に設置されていることもあります。紙面を繰ると、神戸・阪神間を中心に兵庫には立派なオルガンが数多くあり、荘厳な写真とともに播州人3号が紹介します。
大学などの記事が多いような気がします。
ホール満たす荘厳な響き
125周年の関学大
パイプオルガンお披露目
神戸市灘区の松蔭女子大学にも立派なパイプオルガンがあります。
1983年の完成で、日本初のフランス式古典パイプオルガン(高さ約11メートル、幅約4メートル)です。オルガン設置を前提に建てられたチャペルの豊かな残響は、欧州の約90の教会の測定値から設計され、低音が響き過ぎないよう壁面上部の短い隙間に音を吸収する砂が入れられた、と過去記事にありました。
ほかの大学や学校のオルガンも写真で紹介しましょう。
当然のことながら、教会にも設置されています。
歴史のある神戸の教会での演奏会の記事です。
パイプオルガンは鞴を使って空気をパイプに送り、音が鳴ります。バッハの時代は人力でしたが、今は電動です。
ピアノのように鍵盤があり、足ペダルも使いますが、音の鳴る仕組みはリコーダーと同じです。
正面に見えるパイプだけでなく、その裏側にも大小のパイプが備えられ、多彩な音色を奏でます。
パイプオルガンの構造や仕組みを解説する催しも開かれていました。
啓明学院中・高
チャペルのパイプオルガン
歴史学び演奏満喫
制作者による構造解説も
パイプオルガンを備えた公共施設も兵庫県内にはあります。
宝塚市のベガ・ホールには1468本のパイプを使ったオルガンがあります。
姫路市のパルナソスホールにも約2500本のパイプを使ったオルガンが設置されています。
プロジェクションマッピングされた際の写真です。
パルナソスホールではパイプオルガンを実際に触れることができる体験会も開かれています。
パイプオルガン体験会参加募集
パルナソスホール
市民に親しまれるパイプオルガンですが、巨大な楽器だけに維持するのにも費用がかかります。
鳴り物入りで導入されたものの、一定期間が過ぎると、高額の維持費などを理由に方針を見直す動きが全国の公共ホールで出ています。
伊丹市のサンシティホールのオルガンも財政難から譲渡が決まりました。
伊丹市立サンシティホール
パイプオルガン 活躍の場海外へ
ベトナム・ハノイの教会に譲渡
引き取り手探し2年、ようやく
<播州人3号>
1997年入社。神戸・阪神間のパイプオルガンを中心に紹介しましたが、兵庫に多いのは、西洋の文化を取り入れてきた神戸港とも関係があるように感じています。オルガンだけでなく、兵庫ゆかりのオルガニスト(オルガン奏者)も多数おり、海外でも活躍しています。
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