「県内で唯一の生き残り」「市内ではもう●店舗しか残っていない」。当たり前のようにある時は、取り上げませんが、「希少」の領域に入ると、その途端にニュースとして原稿にする習性が新聞社にはあります。
店主さんへの「エール」なのでしょうか? 時代の潮流にのまれて消えていく寂しさを憂いているのでしょうか?
こんちにはド・ローカルです。今回は県内の絶滅危惧種ならぬ「絶滅危惧店」の闘いを紹介したいと思います。
まずは、県内北部、但馬地域にあるこのお店からどうぞ!
「バーガーシティ」チェーン店なのに1店舗?
バーガーシティは大阪府豊中市に本部がありました。1980年代前半から急成長し、ピーク時には関西を中心に全国400店舗以上を展開したそうです。サンロード店は、北近畿豊岡自動車道が開通前で配送ルートもなかった1987年、10坪の小さな「但馬1号店」として開業しました。これを皮切りに但馬各地に10店ほどがオープンしましたが、ハンバーガー大手チェーンやコンビニエンスストアの進出などから1998年に本部は倒産しました。
1世紀続く神戸名物 今は7店舗
野球カステラを愛するあまり、こんなことも…
こだわりは「変わらないこと」 神戸・兵庫のうどん店「伊勢屋」
私も伊勢屋さんを訪れ、名物「しのだ」を食べました。説明を受けないと、しのだがうどんとは分かりませんでした。お店の外観、内観とも年季が入りすぎていることに驚くばかりでした。
最後は神戸市長田区の下町の路地裏で見つけた絶滅危惧店を紹介します。
みかん水なのに、名前は「アップル」
<ド・ローカル>
1993年入社。昭和の風情を色濃くとどめる「絶滅危惧店」はとても好きで、記者時代、よく取材に行きました。生き残りをかけ、「変わる店」「変わらない店」。店主の戦略、闘い方はそれぞれです。「希少」で終わらすのではなく。動植物の絶滅危惧種のように社会全体で守っていけたらいいのに、と日々思っています。
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