春といえば、別れと出会いの季節。
とりわけ卒業を迎えた学生の皆さんは、学び舎や友人と離れる寂しさ、新生活への不安や期待など、さまざまな思いが胸の内に交錯することでしょう。
私、「ぶらっくま」は、最後に学校を卒業した日からも四半世紀がたち、当時の感情を思い起こすのは難しいですが…。それでも、街角で袴姿の若者や、卒業証書の筒を手にした学生を見かけると、声には出しませんが、「おめでとう。頑張って」と祝福、応援したくなります。
そうした思いを抱く人は少なくないようで、先日の神戸新聞にはこんな記事がありました。
花びら形用紙にメッセージ
メッセージを寄せた人の温かい気持ちまで伝わり、門出を迎える人でなくても、読むと元気をもらえそうです。
JR加古川駅のこの取り組み、今回が初めてではないんです。昨年は新型コロナウイルスの感染拡大で断念したそうですが、最初に企画したのは2021年春。担当したのは、ある若手駅員でした。
「大雨・大雪により、ご不便をおかけした日もありました」
皆さんもこの春、お近くの駅でこうした卒業生へのメッセージを目にされたかもしれません。神戸新聞にも過去、兵庫県内各地での同様の話題が何度か掲載されました。私が印象に残った記事を一つ、ご紹介します。
駅員さんの情景描写に加え、記事末尾の生徒さんのコメントもいいですね。何でもない毎日が、本当はかけがえのない〝記念日〟だった青春時代を思い出させてくれます。
最後にもう一つだけ過去記事のご紹介を。こちらはスケールが大きいです。
電車丸ごと〝祝電〟に
この「祝電」は今年も運行中で、3月31日までの予定。お祝いの言葉と、旅立ちを応援する思いを乗せて走ります。
<ぶらっくま>
1999年入社。神戸出身。この記事を編集しながら、懐かしい歌のフレーズが頭に流れました。
話しかけるように ゆれる柳の下を
通った道さえ今はもう 電車から見るだけ
(荒井由実「卒業写真」)
私の高校の通学路付近にも柳の木がありました。今は電車から見ることさえありませんが。久しぶりに行ってみようかな。