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神戸新聞の号外でたどる2023年 

 2023年も残りわずかとなりました。新聞社ではこの時期、特集紙面や企画連載などの締め切りに追われ、年末年始気分を味わえない日々を過ごしています。
 こんにちはド・ローカルです。毎日朝刊、夕刊製作を行っていますが、ビッグなニュースが飛び込んできた時には「号外」という特別紙面をつくります。実はこれも何種類かあるんです。みなさんがイメージするのは、印刷した紙面を配る「まき号外」ではないでしょうか? JRの駅やビルなどに張るだけの「張り出し号外」や新聞社の支社総局前だけに掲示する「PDF号外」があるんです。
 2023年は兵庫にとって熱い1年でした。阪神タイガースが18年ぶりにリーグ制覇。オリックス・バファローズも3連覇し、59年ぶりの関西勢対決が実現しました。阪神は38年ぶりに日本一に輝き、サッカー界ではヴィッセル神戸が創部29年目にして悲願のJ1優勝を勝ち取りました。
 神戸新聞社が発行した号外をたどり、2023年を振り返ります。

【号外】侍ジャパン 世界一 WBC14年ぶり3度目 3―2、米国下す

 

【号外】社2連覇 甲子園へ 明石商にサヨナラ勝ち

【号外】阪神リーグV 18年ぶり、球団最速

まき号外
張り出し号外

【号外】オリックス3連覇 関西勢59年ぶりセパ制覇

張り出し号外

【号外】阪神 日本一 38年ぶり、関西対決制す

まき号外
張り出し号外

【号外】神戸 J1初制覇 クラブ創設29年目

まき号外
張り出し号外

【号外】大谷 本塁打王 大リーグ、日本選手初

張り出し号外

 兵庫に本拠地を置く、阪神タイガースとヴィッセル神戸の優勝に県民、市民はこれまでにない歓喜に包まれました。オリックスは大阪ですが、オリックス・ブルーウェーブ時代、神戸をホームとしていたこともあり、ファンも多くいます。同じ年に3つのプロチームが優勝を勝ち取った特別な年になりました。阪神、オリックスの優勝パレードとヴィッセル神戸の祝う会の様子をどうぞ。

虎党歓喜 Vパレード 神戸、大阪 100万人が沿道に オリックスファンも歓声

 100万人が熱狂―。プロ野球の阪神タイガースとオリックス・バファローズの優勝記念パレードが23日、神戸市と大阪市で開かれた。阪神は岡田彰布監督や近本光司外野手(淡路市出身)ら、オリックスは中嶋聡監督ら各約50人が、両市を交互に巡回。主催者発表で神戸は計約45万人、大阪は計約55万人のファンらが詰めかけ、秋晴れの下で街は拍手と歓声に包まれた。

 59年ぶりの関西対決となった日本シリーズはセ・リーグを18年ぶりに制した阪神が、パ・リーグ3連覇のオリックスを4勝3敗で破り、38年ぶりに日本一となった。神戸での優勝パレードは阪神が20年ぶり、オリックスが27年ぶり。
 神戸では午前に阪神、午後にオリックスが登場。出発点の三宮・東遊園地前のセレモニーで、阪神の岡田監督は「選手だった38年前はパレードができず、日本一の栄冠を勝ち取って初めてになるので、熱い声援へのお礼と感謝を込めたい」とあいさつした。
 各球団とも3台のバスに分かれ、東遊園地前から神戸国際会館や大丸神戸店の前を経て、メリケンパークまで約2キロを1時間程度で移動した。笑顔で手を振るナインに対し、沿道を埋め尽くしたファンから「ありがとう!」と声が飛び交った。大阪・御堂筋でもオリックス、阪神の順に巡った。
 兵庫県や大阪府、経済団体などでつくる実行委員会が主催。開催事業費は目標5億円を募り、専門サイトでは22日時点で1億円弱にとどまった一方、企業協賛金は4億円超を集めた

(2023年11月24日神戸新聞朝刊)

神戸J1初Vに「乾杯!」 「祝う会」メリケンパークに1万5千人

 サポーターらの前でシャーレを掲げてJ1優勝を喜ぶ神戸の選手ら=神戸市中央区、メリケンパーク

 サッカーJリーグ1部(J1)で初優勝を果たしたヴィッセル神戸の「優勝を祝う会」が3日夜、神戸市中央区のメリケンパークで開かれた。吉田孝行監督と全選手が参加し、集まったサポーターら約1万5千人と悲願の初優勝を祝った。
 同市や兵庫県、神戸新聞社などの実行委員会が主催。吉田監督は「1年頑張って、最後に笑顔になれて良かった」とあいさつし、バトンタッチした初瀬亮選手が「今夜はおいしいご飯とお酒を飲んでください。乾杯!」と絶叫した。
 山口蛍主将は「けがを抱えた選手もいる中で、選手は1年間を通して頑張った。何かご褒美をくれたらうれしい」と、急きょ駆けつけた三木谷浩史会長の方を向いた。
 その後、優勝シャーレが掲げられると、サポーターから大歓声が上がり、会場は祝賀ムードに包まれた。

(2023年12月4日神戸新聞朝刊)

<ド・ローカル>
 1993年入社。ページのトップに掲載している写真ですが、神戸新聞本社12階に掲示されているものです。兵庫のプロスポーツ球団の号外がこうして並ぶと圧巻です。この光景を次いつ見ることができるのでしょうか? この前を通るたびに頭をよぎります。