冬の都大路を駆け抜ける「全国高校駅伝大会(男子第73回、女子第34回)」が25日、京都市のたけびしスタジアム京都を発着に行われます。兵庫県からは6年ぶり7度目の男女優勝を果たした西脇工業が出場します。男子チームは過去8度の優勝を誇る名門です。
かつて「兵庫を制すれば、全国を制す」と言われたほど、兵庫の高校駅伝はハイレベルでした。それを支えたのは、西脇工業を率いた名将・渡辺公二さんと、史上初の3連覇を含む6度の優勝に輝いた報徳学園の元監督鶴谷邦弘さん(故人)の2人でした。西脇工VS報徳は長年ライバル校として互いに切磋琢磨し、「駅伝王国・兵庫」の一時代を築きました。
2人が教育現場で、そして生徒の指導で積み重ねてきた数々の言葉、エピソードの記事が神戸新聞には数多く残っています。それをひもときながら、2人が語る「駅伝とは」に迫ります。
本紙コラム「正平調」には、両校、いや2人の戦いぶりを記述した内容が並びます。以下の記事は1994年12月27日付朝刊で、西脇工業が4度目の全国制覇を果たしたときの掲載です。
敗戦をプレッシャーに変えて
渡辺さんの盟友であった鶴谷さんにまつわる「正平調」を拾ってみました。2018年1月30日に鶴谷さんが亡くなった後の2月1日にはこんな記事がありました。
「8」にまつわる物語
激闘の果てに抱く感謝
上記は私がとても好きな記事です。2人が一線から退き、互いが歩んだ道のりを振り返る連載「にんげん 渡辺公二 西脇工業高校陸上部前監督」の一部です。渡辺さんの「鶴さんがおったからこそ、全国でも勝てるチームになった」の言葉が心に刺さります
コラム「正平調」ではありませんが、本紙の「論」という寄稿欄で、鶴谷さんの文章を見つけました。興味深い文章なのでどうぞご覧ください。
スポーツは「人間づくり」
最後に両校の関係を言い得ている私のイチオシ「正平調」をご覧ください。
<ド・ローカル>
1993年入社。ついつい気になって見入ってしまうのが駅伝です。特に高校駅伝は。故郷への愛着でしょうか。何が起きるか分からないサプライズ性でしょうか。懸命にタスキをつなぐ生徒たちの真剣な姿に引きつけられるのでしょうか。25日は久々に都大路で西脇工業の姿を目にすることができます。古豪・復活なるか、期待が高まります。
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