北京冬季五輪が開幕し、銀盤上で熱い闘いが繰り広げられています。フィギュアスケートの華麗な演技の中継をみながら、「そういえば学生のころには」とか、「昔は後ろ向きにも滑れた」など、青春時代を振り返った方も多いのではないでしょうか。播州人3号が個性豊かな兵庫のスケートリンクをスーイ、スイっと紹介します。
初の銅メダルに輝いたフィギュア団体には、兵庫ゆかりの坂本花織選手(神戸市出身)と三浦璃来選手(宝塚市出身)が出場しました。
まずは前回、2018年の平昌五輪前の記事で、フィギュアスケートと兵庫との深い関係を振り返ります。
兵庫フィギュア一大勢力に
「神戸組」の系譜脈々と
上野さん母娘が礎 後進ら選手・指導者へ
戦前から続く歴史があり、兵庫に優秀な人材が集まっているのですね。
「リンクの引力」と表現されるように、そのためには舞台が必要でした。
兵庫から世界の氷上へ
西宮 通年スケート場
きょうオープン
滑り初めに訪れたのは、バンクーバー五輪のフィギュア男子銅メダルで、アイスダンスで活躍する高橋大輔選手でした。
高橋選手とペアを組むのは、こちらもオリンピアンで、神戸市出身の村元哉中選手です。
記事の中にありますが、西宮にスケートリンクができるまでは姫路市に唯一の通年施設がありました。
多くのスケーターに愛されましたが、2006年に休業が決まります。
姫路アリーナあす限り
県内唯一の通年リンク
家族や友達と滑るのなら冬場だけで十分ですが、氷上のアスリートにとっては年間を通じて練習できる場所が不可欠です。
休業後、再開を求めて1万人を超える署名が集まりましたが、かないませんでした。
姫路アリーナでは2003年放送のNHK朝の連続テレビ小説「てるてる家族」の収録があり、兵庫県出身の女優浅野ゆう子さんらが熱演したと記事にありました。
姫路市内にはもう一つスケートリンクがあります。
通年施設ではありませんが、こちらにはゴールドメダリストが訪れていました。イナバウアーの荒川静香さんです。
五輪金の舞い 小中生に伝授
スケート 荒川静香さん教室
40年ほど前、姫路市の子供たちにとって冬の楽しみの一つはスケートでした。但馬地域にまでスキーに行くにはちょっと遠く、子供会の行事や友達同士でリンクに出掛けました。
貸し靴のひもを結んで立ち上がると、背が高くなったように感じ、日ごろ見ている景色とはちょっと違う世界が広がりました。
最近は、スケートに行ったという話を周りで聞くことが少なくなったと思っていましたが、リンク自体が減っているのですね。
リンクの数 ピーク時の4分の1
大幅に減少していることが分かります。
神戸市の隣りの三木市にあったレジャー施設「グリーンピアみき」のアイススケートリンクも閉鎖された一つです。
「広さ約1800平方メートルで、自然に囲まれた屋外リンク。手すり付きで、初心者にも利用しやすい」と過去記事では説明されていました。
屋根がないため、天候の影響を受けやすく、雪などがリンクに積もると「除雪」のため開業時間が変更されることもあったようです。
現役の屋外リンクもあります。
氷を張る方法にも触れられています。
豊岡 スケート場
氷張り準備着々
円山川公苑
ユニークな「都市型」のスケートリンクもあります。
船を見ながら楽しめる海辺のスケート場です。
待ってたよ 氷上の滑走 神戸ハーバーランド
このほか兵庫県内では丹波市のピュアスポーツ柏原でもスケートが楽しめます。
フィギュアだけでなく、スピードスケートやアイスホッケー、カーリングなど氷上で競われる種目はまだまだあります。
北京での選手たちの活躍を見ながら、しばらく遠のいているリンクに足を運んでみませんか。
<播州人3号>
1997年入社。一般向けのスケートリンクでは傷んだ氷を整備する時間が設けられます。大型の製氷車が登場し、リンクをくまなく回ります。子供にとって再開が待ち遠しく、「整備終了」の放送と同時に氷上に駆け出します。おっちょこちょいはバランスを崩して転倒し、整備のためにまかれた水でびちょびちょになりました。お尻の部分が濡れたズボンをよくからかわれました。
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