まだまだ暑い日が続きますが、朝晩を中心に少しずつ過ごしやすくなってきましたね。お元気ですか、ぶらっくまです。
少し前、夏らしい話題をと「怪談」の記事を投稿しましたが(内容は怪談とほぼ無関係でしたが)、今回は「妖怪」、妖怪にちなんだ町おこしの話題です。
妖怪にちなんだ町おこしといえば、漫画「ゲゲゲの鬼太郎」の作者・水木しげるさんが育った鳥取県境港市の「水木しげるロード」が有名ですが、ここ兵庫県にも「妖怪のまち」があるんです。兵庫県の南西部に位置する福崎町です。
まずは、過去の連載記事の一節から紹介します。
上の記事にあるように福崎町は、「遠野物語」などを著し、「民俗学の父」と呼ばれる柳田国男の生誕地です。町内には生家や記念館もあります。
柳田の生家近くを流れる市川には河童伝説があり、柳田の幼少期の思い出になっていました。それをヒントに町が、公園のため池に機械仕掛けの河童を設置したところ話題となりました。2014年の設置初日の様子を報じた神戸新聞記事には、いきなり約千人が集まった、とあります。
写真を見てお分かりのように、かなりリアルです(本物の河童は見たことないですが)。ゆるキャラ全盛の世の中で、それがかえってウケたといえるでしょう。
町の「妖怪推し」は、この河童にとどまりません。次も既に5年前の記事になりますが、ご紹介します。
その後も、妖怪は増え続けています。
これでもまだ一部なんです。福崎町や町観光協会のサイトには写真やマップがあります。ご覧いただくと、町のあちこちで妖怪が〝出没〟することがお分かりいただけると思います。映える写真(もう死語?)を撮って回るのも楽しそうでしょ。
河童の「ガジロウさん」の公式X(旧ツイッター)もあります。昨年、そのガジロウに関するこんなインパクトのある写真と、関連記事が神戸新聞に載りました。
町の「妖怪推し」「ガジロウ推し」には、なかなか緻密な観光戦略があったんですね。興味を持たれた方、秋の行楽シーズンの候補地に「妖怪のまち福崎」はどうでしょう。
〈ぶらっくま〉
1999年入社、神戸出身。
福崎町が妖怪を使ったPRに力を入れ出した頃、福崎を含む西播磨地域などを担当する部署で、デスクをしていました。記者から送られてきた河童の写真を最初に見た時は、驚きました。もっとかわいい姿を想像していたので…。「泣き叫ぶ子どもが続出しています」との報告もありましたが、今やすっかり人気者のようです。