「厳しい冷え込みになる」という天気予報を聞けば、記者らが街や山を巡ります。いかにして「寒さ」を伝えるか。撮影場所を求めて知恵を絞ります。広い兵庫には北部の豪雪地帯から、雪のほとんど降らない平野部まであります。「凍てつく」をテーマに、足で稼いだ写真の数々を播州人3号が紹介します。
神戸や姫路で雪が積もることはめったにありませんが、日本海側の但馬地域では雪かきが必要なほど雪が積もります。
「滝も凍る」―。厳しい冷え込みがこれほど伝わりやすい写真はないでしょう。現場を訪れた記者らの腕のみせどろころです。
但馬・香美町の滝です。
極寒の芸術 虹と共演
猿尾滝に氷瀑 3年ぶり出現
冷え込むイメージの但馬地域でも3年ぶりの氷結とあります。それほど珍しいことなのでしょうか。
但馬だけでなく、兵庫県南部でも滝が凍ることがあります。
姫路市の北、神河町の滝です。
神戸市街に近い六甲山中腹にある滝も凍ります。
素早く飛び回る鳥を撮るような技術は必要はありませんが、現場に行くまでが大変です。防寒着を重ね、山に分け入ります。
腕というよりも、足で稼ぐ写真でしょうか。
兵庫県内最高峰の氷ノ山になると、装備も冬山登山並みです。
氷ノ山では滝どころか、木々さえも凍ります。
その姿は怪物のようです。
神秘雪原の〝怪物〟出現 氷ノ山
2012年の写真です。
雪の降らない平地では、足元の冷え込みを狙います。
「氷の花」咲いた 神戸市立森林植物園
シモバシラ氷結
川のしぶきが凍り付いた岸辺の草木も冷え込みの狙い目となります。
<播州人3号>
1997年入社。子どものころ、播州の平野部でも年に数回は雪が積もりました。そんな朝は、塀や車に積もった雪をお椀ですくい、砂糖をかけて食べました。豪雪地帯で暮らす人から見ると、奇妙な行動に見えるかもしれません。おなかは膨れませんでしたが、夏場のかき氷とも違う食感で、ちょっと得した気分になりました。
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