作文なんて大嫌いだったんですけどね。
本を読んだり文章を書いたりすることは、もともと好きじゃなかった。
僕は自慢じゃないけど(?)本を買って読んだことはほとんど無いです。
それが、いつのまにか文章を書くのは苦じゃ無くなりました。
そうなった理由は2つ。
「左利きコンプレックス」と「見解書」です。
「左利きコンプレックス」
左利きの人は万年筆や毛筆が難しいんですよ。
左手だと、引いて書くのではなく、押して書くからなんですね。
まぁそれはどうでもいいとして、
大学新卒で入社後、鉛筆も箸も左の僕は、字が下手な上に周りからジロジロ見られるのも嫌だったんで、早くからワープロを使いだしたんです。
ワードプロセッサーと言って、パソコンが普及する前のタイプライターみたいなものですね。(ええ加減な説明ですな…)
もちろん自前で買って会社に持ち込んでました。
その頃ワープロなんて、周りからは仕事もせず遊んでるように見られた時代でした。
でもワープロは気付いた事をどんどん打っておいて、後で訂正・削除、文脈の構成ができるんで便利この上なかったですね。
会社の手書き提出書類を勝手にワープロして出したりしてました。
次に「見解書」
当時まだ会社にタイプ部門というのがあって、手書きの書類を持ち込んでタイピングをしてもらう時代でしたが、とあるメーカー系の販売会社で営業をしていた僕は、客先からのクレームで「技術者の見解書を出せ」と言われることが多かったんです。
ところが本社の技術者達はいちいち若い営業マンのお願いなど聞いてくれる筈も無く、仕方ないから電話で技術者から見解を聞き出し、自分でワープロを使って見解書を作成していました。
とにかく、拙(つたな)い文章で自分で作った見解書を提出したものだから、客先から「これはお前が書いたんだろう!」と怒鳴られる始末。
まぁ、そんなこんなで鍛えられ、文章を書くことはいつのまにか苦で無くなりました。
もっと言うと、
若い営業マンが会社でいち早くワープロを使っていたものだから、パソコンが会社に導入され始めた頃には本社の企画部門に転勤になり、ワードやエクセルの簡単な使い方を営業マンを集めて教えたり、そのうちパワーポイントで企画書を作って全国各地で客先を集めて新商品の説明をしたりして、けっこう楽しいサラリーマン生活を送ることができたなぁと思います。
今になって考えてみれば、左利きコンプレックスこそがいつの間にか自分の強みになってたんかなと、思いますね。
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