株の『煽り屋』に注意せよ。
SNSでは株の売買を煽るその名も『煽り屋』という人が存在します。
まずは目次です。
さっそく過去の事例を紹介します。
2018年ニチダイ事件
2018年年初のこと。株価645円でスタートした6467ニチダイの株価が突如として値上がりを始め、1月末に1437円、2月に一度目のピーク3060円に到達しました。その後2月末に2669円、3月に二度目の最高値3980円を付けました。
この時、SNS上ではニチダイを買え買えと個人投資家を煽り続けるアカウントが複数見受けられました。
そのアカウントの言葉に乗せられて「このアカウントを信じて!このチャンスを逃さない!全財産を突っ込みました!」という人まで現れる始末。しかも一人や二人ではなく。
そして異様な過熱感の中、株価は急落を始め、3月末に1442円にまで戻りました。そしてその後夏を迎える頃には年初の水準に戻り、現在に至るまで低位に沈んでいます。
ちなみに2024年5月の現在、株価は300円台後半です。
ニチダイ事件は例外ではない
さて2018年のニチダイのような出来事は例外的なものに見えるかもしれません。しかし私が今思いつくだけでこれだけあります。
レカム
杉村倉庫
サンバイオ
エンバイオ
PSS
住石HD
住石HDとかは今年の話です。
株価が急騰し、注目が集まります。投資情報を得ようとSNSを眺めていると自然にそのような情報は回ってきます。
そして知らず知らずのうちに雰囲気に呑まれて手を出してしまう人が後を断ちません。
そしてそれを唆す存在ーそれが『煽り屋』です。
『煽り屋』の利益システムと手口
では『煽り屋』は煽ることで何を得ているのでしょうか?
彼ら彼女らはSNS上で投資情報や相場予測を投稿して「予想が当たる個人投資家」や「在野の専門家」を演出します。なぜ当たるかは後述します。
そしてオンラインサロンやメールマガジンなどの媒体を使い、有料で投資情報や相場予想を流します。
実際に『煽り屋』が取引をしているかは闇の中です。実際に取引をしていて、大量保有報告書を出して、より過熱させるケースもありました。
有力なアカウントになると貸し会議室やホテルを借りて講演会までやる始末です。
普通にネット広告が出てきたりしますね。あの青い服の女性とか。
『予想が当たる』演出①ツイ消し
SNSに投稿した内容は、後日消すことが可能です。
株価の動きは大雑把に①上がる ②下がる ③ヨコヨコの3パターンです。
まず①②の両パターンの投稿をします。そして、結果として間違えた方の投稿を消します。
もし③の場合は「まだ集め終わってない」とか「エネルギーを蓄えている」とかそれっぽいことを投稿してフォローします。
これで『予想が当たる個人投資家』の完成です。
「いやいや、スクショ撮ってますよ?ほら!」と指摘されると「アンチがなんかボケたこと言ってる!」と堂々と逆ギレすれば良いだけです。
『予想が当たる』演出②言葉のあや
主語のない文章。日本語話者にとって主語のない文。読みにくいけど、ありますよね?
要するに、表現をぼかすのです。『煽り屋』の投稿は常に複数の銘柄について言及しています。よって、後から指摘されても、
「え?その銘柄のことじゃないよ!ちゃんと行間読んで!」
と言い訳できます。そして、
「みんなの儲けを大事に思ってる。だからここでははっきり書けないんだよ」
と言って有料情報に誘導します。
で、結果的に予想が当たっていれば「やっぱりあの投稿当たってたよね!」と。
『予想が当たる』演出③信憑性の補強
『煽り屋』は、一般的に正しい情報も流します。むしろ正しい情報の方が多いと思います。
これは発言の信憑性を上げて権威づけるための手段です。
例えば「投資は余裕資金で!」とか「私の言ってることも間違ってるかも!」とか発言します。
そりゃ煽ってばかりでは信憑性がゼロですからね。
SNSは有力なツールでもある
とまあ、このようにSNSの闇を強調してきたので、この記事の結論は「SNSはダメだって言うんでしょ?」と思われそうです。
違います。信用できるアカウントもあります。
世の中、白か黒かで割り切れるようなものは少ないです。道ゆく人100人がいたとして全員が善人でもないし、全員が悪人でもないでしょう。混在しています。
ですので、そういうアカウントもいるから、引っかからないようにする嗅覚を磨くのが大切です。
結局困るのはあなた自身なのですから。