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バフェット氏の言葉たち 2言目。
「長期間保有すれば必ず、何があろうと、儲かるのだ!」
投資を始めたばかりの方が、投資界隈の書籍や有名人の言動を聞いてそのように信じているケースは案外多いです。
実はこれこそが楽観主義なのです。
楽観することで失われるもの
人生のラストに後ろから銭⚫︎警部が走ってきて一言。
「楽観はとんでもないものを盗んでいきました。あなたの資産です。」
資産運用の世界で長期投資は「損失を出す可能性が低い」というだけで「長期間持っていれば必ず利益が出る」ものではありません。
それを踏まえずに、楽観的な思考で投資をするとこういう発想になります。
「どうせ最後は儲かるんだから。銘柄分析とかわからないし、とりあえずオルカンで!」
そう、ご自身で何も理解しようとしていないし、ご自身の資産なのに何も考えていない投資をしがちです。(例として出しただけでオルカンが悪いわけではないです)
こうなると、自分自身が心の底から確信を持って投資していないことになります。そして含み損状態になった際に理性を失って損失を確定させてしまうパターンに陥ります。
投資するときのメンタル論は精神論じゃない
とにかく信じて頑張れば報われるーそういう発想は日本でそう珍しいものではありません。表向き「そんなの時代遅れだよ」と思っていても、心のどこかで否定しきれていないのです。
精神論に欠けているのはそれを裏付ける論理的な根拠です。根拠がないとその信念は崩れやすくなります。
根拠とは何か?
根拠というのは
「インフルエンサーがこう言っているから」
「専門家がこう言っているから」
「友人がこう言っているから」
ではありません。
「他人の名前を出さず、自身がその投資行為に対して他の人に説明できる」レベルのものです。(言った相手に納得させる必要はないけれど)
なぜ根拠が必要なのか?
相場環境が悪化し大きな含み損が発生することなどよくある話です。むしろそういう含み損が発生する時期が10年単位のスパンで一度も生じないことは絶対にありません。
このような時期は投資についてきちんと勉強している人でないと乗り切れません。
きちんと勉強していればあなた自身の言葉で自らの投資行為を説明でき、含み損に対するあなたの考えも合理的に説明できるはずです。
根拠を持っていなければそれはできません。