第65代からのご挨拶
皆様、年末のお忙しいところいかがお過ごしでしょうか。
私、神戸大学応援団総部第65代団長兼渉外兼渉内兼主務兼広報兼厚生兼全体練習責任者を務めます、笠置涼と申します。
先日は、「第三回翔鷹祭 ~今刻む、飛躍の軌跡~」にご来場いただきまして、誠にありがとうございます。皆様の支えもあって、翔鷹祭を大盛況で締めくくることができました。
また、22日の幹部交代式を以て、第64代幹部が引退し、第65代体制が始動いたしました。
この1年間、ご支援いただいた皆様に、改めてお礼申し上げます。
今後とも、弊部へのご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。
さて、ここからは少し文章を砕きつつ、団方針についてご説明させていただきます。65代では、「連大」という団方針として掲げ、活動してまいります。もちろん、「連合大学院」の略称の「連大」とは異なる意味の造語です。
この3年間、私が下回生として活動していく中で、最も大事にするべきものは何かを常に考えながら活動してまいりました。その結論が「人」です。応援する相手を知れば知るほど、100%を超える気合と感情が入り、応援が支えになる、という感覚が生まれてきました。応援する仲間とも理解し合うほど、お互いの良さを引き出し、お互いの苦手なところはカバーしあうことができ、団としての応援は良くなっていきました。神戸大学応援団総部発足の理念である、「神戸大学の団体と団体をつなげる組織となること」を達成するためには、活動を通して関わる人との関係を広げ、深め、大切にすることが、何より最優先で不可欠だと感じました。そのため、「人」を「一」番大事にする、という意味合いを込めて「大」の字を入れました。
「連」という字には「つながり」の意味を込めています。しかし、これはただつながるのではなく、団体、ヒト同士のお互いの良さや色は残しながら、相手の良さに歩み寄っていけるようにする、という意味を込めております。英語で言うなら、65代が目指す「つながり」とは、connectionではなくgradationです。団内でも団外でも、お互いの違いを認識し、それでも歩み寄る姿勢をとることで、応援活動をはじめとした2025年の活動をより良いものに近づけられるのではないかと考えております。
次に、幹部役職のうち、本年度新たに追加した「全体練習責任者」について説明させていただきます。
65代は幹部が1名であり、新3回生以上にチア・マネージャーが不在という代にあたります。対して、新2年生はチアリーダーの人数が1学年で4人となり、先輩がいない状況で、同期内で話し合いながら練習をしていく、ということになります。そのため、まだ入団して1年経っていない状態で、全てを話し合いながら決めることは困難である、と判断し、技術指導ではなく、練習内容を監督する、という目的のもと、幹部交代時点ではチアリーダー長相当の役割を指名せず、リーダー長の役割とまとめて、全体練習責任者を定義いたしました。
恐らく、多くの方が、私がリーダー長の名を名乗らないことを懐疑的に思っているかと思います。これは、リーダー長と団長を兼任することはできない、という私個人の考えが根底にあります。これは私の偏った持論ですが、リーダー長とは、チーフや旗手、鼓手などの技術、基礎体力や筋力などが優れていることももちろん大事ですが、それ以上に、「誰よりも前に立ち、進むべき道を決め、その先頭を走り、他の人を導く存在」であり続けることが大事だと考えています。リーダー長は、ただリーダーの練習を見るのではなく、本当の意味でのLEADERであって、TOPやCAPTAIN、つまり団長ではなく、まったく違う立ち位置の役割です。私が下回生時代に追いかけてきた3名のリーダー長の皆様には、それぞれが追い求めるリーダーとしての理想があり、それを率先して行動で示していらっしゃいました。だからこそ、全体を見て判断する団長と意見が割れている様を3年間何度も見てきました。誰よりも理想を求めて前を見るべきリーダー長という役割と、誰よりも広く物事を見なければならない団長という役割は対極の立場にあります。これを私1人では両立しえないと考え、リーダー長という役職を本年度は定義しないことといたしました。その分、本年度は団長としての役割に従事し、下回生が進みたい道を引き出し、時に背中を押し、時にブレーキをかけるように努めていきたいと考えております。もしかしたら私の中の「リーダー長」というのは、あまりに理想が高過ぎるのかもしれません。しかし、リーダー長でなくとも、リーダー幹部であることの矜持を持ちつつ、下回生の育成に励み、自身の技術向上にも努めて参ります。
以上で、第65代の団方針並びに幹部役職の説明を含めたご挨拶とさせていただきます。長文失礼いたしました。
次回からは通常のnote投稿に戻ります。(君原よろしく)
改めて、第65代神戸大学応援団総部を、どうぞよろしくお願いいたします。
笠置涼