【広報紙ながた6月号+α】地域の一員として~長田消防団の活動
近年の異常気象により私たちの予想を超える大雨が増えています。このような大雨が原因となり、南北に細長い長田区の北部では土砂災害、南部では洪水が生じるおそれが高まっています。
長田消防団は、地域の消防防災のリーダーとして、これらの災害に備えて、平常時から各所にあるポンプの定期点検、地域の防災訓練の指導、市民救命士講習会、子どもたちへの防災教育などに取り組んでいます。また、火災などの災害時には、現場での避難誘導、安全管理などを行っています。
長田消防団には地域ごとに8分団があります。その中でも最も広いエリアを管轄する第1分団で活動している楯川美穂子さんに消防団の活動についてお話を伺いました。
長田消防団初の女性団員
ー記者ー
楯川さんが長田消防団に入団したきっかけを教えてください。
ー楯川さんー
入団したのは15年以上前です。
PTAで一緒に活動していた友人から「一緒に入団しない?」と誘われたのがきっかけでした。子育ても落ち着き、時間に余裕があったので、軽い気持ちで引き受けたら、なんと友人と私が長田消防団初の女性団員だったんですよ。当時は女性用の団員服がなく、わざわざ採寸してもらって女性用の団員服を仕立ててもらいました。それがとても申し訳なくて、その期待に応えなくてはと入団後2年間はすべての行事に参加しました。
ー記者ー
すべての行事に! それは大変でしたね。
ー楯川さんー
頑張りました。でも、今は違います。
私をはじめ消防団員は仕事をしながら活動している人がほとんどなので、各自の都合にあわせて、皆で協力しながら活動しています。
地域の一員として
ー記者ー
15年以上の長い間、活動を続けることができているのはご家族の協力はもちろんですが、それ以外の理由はありますか?
ー楯川さんー
私が所属している第1分団には20~70歳代まで26名のメンバーがおり、4名が女性団員です。自分たちの地域を自分たちで守っていこうと集まっているこのメンバーとの出会いが大きいですね。皆で楽しく活動するうちに、自然と自分が地域の一員であるということ、もっと何か役に立てることがあるのではないかということを強く感じるようになりました。
今、特に力を入れているのが、第1分団の発案で、現在は長田消防団の取組みとして実施している「ながた救命体操」です。「ながた救命体操」は歌に合わせて心肺蘇生の流れをわかりやすい振付で表現した体操です。丸山小学校では全児童がこの体操をマスターしているんですよ。長田フェスティバルなどいろいろな地域のイベントで、この「ながた救命体操」を披露しています。この「ながた救命体操」による啓発活動が認められ、令和3年度に消防庁から消防団等地域活動表彰が長田消防団に授与されました。
あなたも子どもたちのヒーローになりませんか?
ー記者ー
長田消防団では一緒に活動してくれる仲間を募集されているそうですね。
ー楯川さんー
はい。
第1~8分団のメンバーが集まり、団員募集のチラシを作成しています。
地域の消防防災の活動に取り組むお父さん、お母さんの姿って、子どもたちにとってはヒーローみたいにかっこよく見えるんじゃないかなぁ、地域にそんなお父さん、お母さんがもっと増えるといいなぁって思っています。
長田消防団の団員募集のチラシはこちら
長田消防団の活動はこちら(長田消防団facebook)