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「山登りから人生を見る」-Part3-

Oさん:50代・神戸市職員・趣味山登り

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-記者-
神戸や新長田の地域にはどのような思いがありますか?
-Oさん-

新長田と板宿は18歳の時から土日の遊び場でした


高校卒業後は大学も市役所も神戸だったので、すでに地元にいるときの2倍の月日を神戸で過ごしていますね
特に新長田は若いころから遊んでいた場所なので、非常になじみのある地域です
ただ震災の前だったので、まちが大きく変わっていますね
神戸に出てきた日、神戸デパート(かつて存在したショッピングセンター)で認印を購入したことが思い出の1つです
もし家族の理解が得られるなら新長田に転居してきたいなと思うくらい、暮らしたいまちですね
実は、20代のときに1か月だけ暮らしたことがあって・・・
入院していたんですよ
ちょっとした胃腸の病気で救急車で運ばれて、1か月間(笑)
すごい軽傷やってんけど、1か月間入院させられて
3日目から元気になってもうて、近所の銭湯に行ったりしてました
病院のご飯が物足りなくて食堂で飯食うたりして
そうやってぶらぶらしていて看護師さんに毎日怒られた思い出の場所
思い入れもある(笑)
今はもうその病院ないんですけど、入院したころから他の患者さんによう言われとったんは
「裏口から出る人の方が多いんやで」
「白い布かけられて出る人の方が多いんや」って
そんな話をよく聞かされてたな(笑)
-記者-
入院中に縁起でもない話ですね(笑)
-Oさん-
銭湯行ったら行ったで、患者さんともよく会うし
このおっさん寝たきりちゃうんと思うようなガイコツみたいな患者さんもおって、びっくりしたり



-記者-
今の新長田で好きなお店やスポットは?
-Oさん-
好きなお店は何件もあります!
例えば丸五市場にあるお店です
コロナ以降、最近全然行ってないんですけど・・・
夕方しかやってないお店で、焼酎とかなんでも置いてて
あてはちゃんとしたのもあるんですけど、日清の焼きそばとかおやつみたいなんも作ってくれて
ものすごい居心地がいい

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-記者-
新長田のここがお気に入りというポイントはありますか?
-Oさん-
一番新長田で気に入ってんのは、新長田駅から六間道まで地上でも歩けるし、地下も歩けるし、2階伝いでもいけるところ
雨降っても歩けるし、地下、地上、2階を自由に歩けるいうのが一番好き
残念ながら店があんまり多く入ってないから遊びの要素が少ないんやけど
全部店が入ったら西北のモールにも負けへんくらい
なおかつ、その上に住宅が建ってるやないですか、これはええなあと
降りてきて商店街の真ん中っていうのはすごいいいなあと
-記者-
合同庁舎来るときは、地上から行くか、地下から行くか、2階から行くか、その日の気分で決めてます
太陽が照ってくると、僕は地上のほうが好きです
-Oさん-
一緒ですわ
僕も雨降っとっても地上のほうが好きなんですけど

新長田の駅前広場から歩道橋上がるやないですか、あの道が一番好きで!
なんか尾根を歩いてるような感覚で


-記者-
これからの新長田で想像していること、どういった新長田であればいいかという思いはありますか?
-Oさん-
これもさっき住みたいと言った延長で、非常に住みやすい
買い物もできるし、お医者さんもあるし、福祉の事業所・施設もあって、多様性のあるまち
東京なんかから若い人だけやなしに、中堅世代の人もUターン、Iターンの対象にしてほしいなと
まちの活性化やにぎわいはやっぱり人がどれだけおってなんぼのもん
Uターン、Iターンで田舎を考える前に新長田に帰ってきてほしい
そんな人が増えたらいいなと思ってます
家賃も安いし、マンション買うにも買いやすいと思う
そうするともう少しお店も増えるでしょうし
-記者-
大正筋なんか特にそうですね
リハビリ施設であったり、福祉施設であったりデザインにも富んでてすごいおもしろいなって
-Oさん-
ただ帰ってきてもらってもただ寝るだけのベッドタウンじゃなくて
そうなると昔の新興住宅地みたいになるとコミュニティも何もなくなって、居心地が悪くなるっていうのもあるので
やっぱりそこで子育て世代やとか
おっちゃん世代でもええですし、女性の方とか
その人たちが地域で何らかのかかわりを持てるような
コミュニティ活動も併せて仕掛けられるようにできたらいいなと
-記者-
そういった空間というか、仕掛けが必要ということですね
-Oさん-
仕掛けがある街であればより人も来るやろうし
-記者-
商店街とか協議会とかの自治力が高い分
そこの仕掛けうまくあれば、すごく起爆剤になりますね
-Oさん-
長田区はつながりが強いように感じます
震災を乗り越えた分特に、もしかしたら外部が入りにくい雰囲気もあるんかないのか
そのあたりが未だににつかめないところはあるんですけど

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-記者-

新長田という地域から合同庁舎というところにさらに焦点を絞るんですけども、この合同庁舎を利用される方に伝えたいことあれば教えてください
-Oさん-
これは皆さんの仕事にも影響するけど
せっかく税金のプロがそろってるんで、

何でも気軽に相談に来ていただきたいなと


ただ、やっぱり今我々の仕事の構えがそういう感じになっていないのですが
少なくとも我々の中で近くから来られたような方には声をかける
「いつでも来てね」みたいな、特別な声かけをするとか
そういうのがあってもいいんではないかな
あんまりね相談もないかもしれないやろうけど
ご商売されておられる方は国税の方が先やし・・・
年金の方も特徴されとったり、決まりきったことであんまりないかも
ただゼロ申告をしたりとか、なんでもよろしいやんと
来てだべって帰ったらどうですかということでもいいんじゃないかと
-記者-
職員の人と地域の人がコミュニケーションをとれるようにということですね
-Oさん-
そうですね、昔の区役所って一部そういうところがあって
毎日来ているようなおっちゃんおばちゃんがおったんでね
震災の時に避難所とか仮設回ってた時によう言われたんが
「いろんな相談あったら言ってね」っていうと
「いやあんたらに言わんでもなじみができとうから」
「保険年金の2階に座っとる眼鏡かけたおっちゃんにいつも話しとんねん」って
そんな人が結構いるんですよ
-記者-
そうだったんですね
-Oさん-
用事がなくても一日一回区役所にこられてたりとか
そんな面がもう少しあってもええかなと おもうんですよね
わりとここの庁舎はハードルが高そうに感じてしまうと思うので

-記者-
最後の質問をさせていただきたいんですけど
日々の業務の中で気を付けていらっしゃることや
心の中でい留めていらっしゃることがあれば教えてください
-Oさん-
僕はお客さんに直接接する機会はほとんどないんですけど
庁内の人にできてるかどうかは別として
まず相手、特にお客さんの言うことをよくお聞きすることが一番だろうなと
それをずっと若いころから今も忘れないでやってます
あとはやっぱり、税金ですので適切な課税をすること
あとはもう一つ最近のトレンドとしては最先端のDXを!
Digital Transfoemationをいつも目標に掲げて
具体的にどういうステップを踏んでいったらいいかなといつも意識しています
なかなか遠いですけど・・・
あとは若い人たちの参画ですよね、仕事への!
どんどん参画してほしいと思っています
-記者-
頑張ります!
ありがとうございました

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