「山登りから人生を見る」 -Part1-
僕は横着なんで、アルファ米に湯入れて、
フリーズドライのカレーを入れて食べる
みたいなね
-記者-
あんまロクなもん食べてないですね(笑)
山の中だったら絶対おいしいじゃないですか
-Oさん-
そうですね(笑)
なんかね、自分で作るよりも小屋の料理がおいしいですね
ご飯食べ放題ですし!
-記者-
え、食べ放題なんですか!
それは白ご飯が?
-Oさん-
そうなんです。
大体のところは食べ放題です
Oさん:50代・神戸市職員・趣味山登り
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-記者-
山登りがご趣味だと伺ったのですが
-Oさん-
そうですね
休みの日にはよく、六甲山へ保久良神社から最高峰を経由して
有馬温泉まで下りて、風呂に入って帰るというのを月2回くらいの頻度で行っていました
ちょっとコロナで最近止めてたんですけど
緊急事態宣言解除されてからは三密にならないよう気を付けて、マスクなど装着して何回か行きました
山登りは好きなんで
-記者-
私もボーイスカウトに所属していて全山縦走とかしてました
-Oさん-
全山縦走は若いころしていたんですけど、
最近はもうできないですね
-記者-
実は一度トレールランニングも自分でやってみて、
三宮から再度公園のところまで走ってたんですよ
でも、再度公園まであと5kmってところで帰りました(笑)
いくら鍛えててもダメですね
(記者はボディビルが趣味)
-Oさん-
なんぼ鍛えていても、いきなり行って1回目から苦も無く走れたらすごいですよ
やっぱり徐々にトレーニングですね
-記者-
ほんとに!
トレーニングしないとって思いましたね(笑)
-Oさん-
僕も六甲山によく登っていて、あんまり抜かれたことないんやけど
トレールランニングしている人達には絶対かなわんもんね~
ちょっとついて走ったろかな!って思うけど、すぐ息上がって(笑)
-記者-
山での危険だったなと思う経験はありましたか
-Oさん-
そうですね
20歳くらいの頃は、北とか南アルプスに行っていて、
それなりに危なっかしいところには行くんです
ちょっとしたロープとかを使ったりするところ
そういうところでは怖いだけで危ない目にあったことはないんやけど
そういうところを過ぎてなんでもないところで躓いてこけてしもう
10mくらい滑落したこともあるんです
それで止まったんですが、その下見たらすごい崖になっていて・・・
それが一番ぞっとしました!
その落ちる怖さよりも「なんでこんなとこでこけるんや」という
自分を信用できないことがあって
最近5年くらいまた行くようになったんですが、
そういうのがこの5年で復活してから一回あって
この年明けもここの庁舎の人と六甲山にハイキング行ったんですが
何でもないところでトーンと転倒してしまって
それも帰り道で!
まだここに傷が残っているんです
自分が一番怖いですね(笑)
-記者-
山自体が怖いのではなくて・・・
-Oさん-
自分の技量がというか、
なんでこんなとこで躓くんやという
不確実性が一番怖いんです
-記者-
10mくらいの滑落したのは何という山だったんですか?
-Oさん-
南アルプスの仙丈ケ岳です
-記者-
だいぶん標高が高いところで滑落したんですか?
-Oさん-
いや、大分降りてきたところで
ちょっとした斜面で危ないところはところだけど
でも道が広いところで、普通やったらそんなとこで躓くんやないんですけど
なんとなく端っこによっていって、そのままズドンと躓いてコロコロって
-記者-
南アルプスなどの本格的な山にアタックする時には、
装備品はどんなのを持っていくんですか?
-Oさん-
そんなに凝ってないです
ただ汗っかきなんで、速乾性の下着だけは気を付けて、
地味な格好して歩いています
-記者-
荷物は最小限にするとか、そういったこだわりはありますか?
-Oさん-
こだわりもそんなになくって、適当にまあ普通のパッキングをしてます
-記者-
山登りの荷物って重たいイメージがあります。
-Oさん-
大体10kgくらいですね
35Lくらいのバッグしか持ってないんですが
テント担いでいくとなると、60~70Lくらいのカバンが必要になります
中には4日も5日も山の中トレランしているのに、15Lくらいのバッグしか持ってない人もいたりと
いろいろですね
-記者-
泊りがけで登るときはどこに泊まるんですか?
-Oさん-
今はテント泊はもうしていないんで、主に小屋泊まりで
-記者-
途中途中でそういった小屋があるんですね
-Oさん-
そうですね、ところどころにあります
-記者-
これまで行かれた山でお勧めの山とか、景色とかありますか?
-Oさん-
やっぱりおすすめは地元なんで六甲山です
いろいろルートがあるし、そんなにめちゃくちゃ危ないところもないので
特に初心者の人も色んなコースで楽しめますし、面白いですね!
敢えて言うとしたら、長野の方やったら僕は薬師岳が好きで
北アルプスの女王って言われたんですけど
すごい広大でなだらかな山容なんですよ、危ないところもないし
-記者-
それって番組の特集のレベルですよね
-Oさん-
いやいや、普通に誰でも歩いてますよ
すごくやさしいし特に技量もいらないし、体力だけあったらいけますよ
-記者-
酸素とかは・・・
-Oさん-
いやいや全然
日本の山で酸素ボンベないと登れない山なんてそうそうないですよ
もう子供でも来てます、全然大丈夫!
この庁舎内でも山歩き趣味の人が、たくさんいるんじゃないですか?
山岳部の元部長さんもいるし、ほらAさんとか
-記者-
確かにいっぱいいらっしゃいますね
コロナの状態だと山登りも自粛されているんですか?
-Oさん-
いやもう自粛ですね
小屋っていうのは三密の最たるものなので
一番繁忙期だとね、もうまっすぐ寝られないんです
こう斜めになって、一つの布団に三人とか
一時期はもう小屋自体が閉めてましたね
南アルプスとか今年はほとんど閉鎖しておられます
開けているところは、今は完全予約にして
定員決めたりとコロナ対策もばっちりみたいですよ
‐記者‐
友人から聞いた話によると、今年はお遍路も全部が閉まったみたいですね
-Oさん-
お遍路なんてこみこみですもんね
-記者-
そうですね
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