「礎石の気持ち」
今日は最近新聞で取り上げられました、かつて神戸デパートにあった礎石さんへのインタビューです。
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-記者-
「人間と人間が協力することはむずかしい しかし協力した結果はすばらしい」
素敵な言葉ですね
お話をお伺いしたいのですがいいでしょうか?
-礎石-
ありがとう、もちろんよ
私はね、もともと神戸デパートの礎石だったの
ここに来る前は元町のこうべまちづくり会館にいたのよ
神戸デパートは知ってる?
-記者-
1965年から阪神淡路大震災の時まで新長田にあったデパートで、街のシンボル的存在だったと伺っています
-礎石-
そうなの
震災の時に被災して閉店になってしまったのだけど、結構賑わってたのよー
昔はボウリング場が入っていたり、屋上にはメリーゴーランドがあって、夏季限定でビアガーデンもしていたのよ
なつかしいわー、子供から大人まで、たくさんの人に来てもらったの
いつも賑やかな声が響いてて、私も楽しかったわ
-記者-
お話を聞くだけで子供の笑い声が聞こえてきそうで、とても楽しそうですね
私もその当時の雰囲気を味わってみたかったです
-礎石-
そうね、ぜひ来てほしかったわ
震災によって建物が使えなくなって、神戸デパートは閉店してしまったけど、
入ってたお店の一部は「復興げんき村パラ〜ル」という仮設商業施設でお店を続けていたのよ
-記者-
そんな素敵な施設が今はもう存在しないんですね…
-礎石-
いいえ、実はね今の「アスタくにづか1番館」は神戸デパートの生まれかわりなの
今でも、「アスタくにづか1番館」や新長田の周辺でお店を続けているところもあるから、ぜひ行ってみて
-記者-
そうなんですか!
温かい地域が脈々と受け継いでいるんですね、ぜひ探してみます!
刻まれている言葉の由来はどのようなものなのですか?
-礎石-
この言葉はね、日本で初めて市街地改造事業が行われたときに、
いろいろな立場の人が手を取り合って成し遂げたことに対するものなの
その過程は、難しかったけど素晴らしかった
未来の人にも伝わってくれたらいいなって思って
-記者-
人と人とが手を取り合って、何かを成し遂げる
容易なことではないかもしれませんが、大切なことですよね
今のコロナ禍の時代の中でひしひしと感じます
-礎石-
そうね、様々な人と協力をして1つのことをすることは大変だけど、
その先には大きな成功と達成感が待っているわ
一人でできることは限られているの
震災の後もそうだったように、特に今は、みんなで協力し合わないとね
私をみて、そう感じてくださる方がこれからも増えてほしいわ
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