小林裕一郎が伝えるMVPによる企業成功のヒケツ
こんにちは、小林裕一郎です。
スタンフォード大学の学生たちが立ち上げた「ダッシュ」というインターネットサービスをご存知ですか?
「ドアダッシュ」は飲食店のメニューをスマホで見ることができ、それを注文すると家まで配達してくれるというインターネットサービスです。
しかも、市場に出るまでの時間、なんと1時間足らず!
このスタンフォード大学の学生たちは大学院でコンピューターサイエンスを専攻している人達だったので容易にサービスのプログラムは可能でした。
その後「ドアダッシュ」の時価総額は40億ドルまで上がり、大成功を収めています。
最初に市場に出した段階では、サービスページはたったの1ページしかなくメニューもPDFの質素なものでした。
しかし、しれでも注文は次々と増え、拡大していきました。
たった1ページで構成されたサービスですが、「移動せずに飲食店のメニューを食べることが出来る」という独自の価値提案がウケたのです。
このように、「必要最低限の機能で独自の価値提案を表した商品」を“MVP”と言います。
MVPによって得られるメリットは以下の通りです。
・市場に出すまでに時間がかからない
・ウケるか否かをすぐに観察できる
・市場に出すまでの費用を削減できる
・もしウケなかった時に失うもの(資金、時間、労力)が少ない
・市場に出す→修正→市場に出す→修正…というサイクルを速く回すことが出来るので“学び”が多い
「快適に移動したい」というニーズがあったとすると、それにあったMVPはスケボーや自転車という最低限ではあるがニーズを満たす商品になります。
最初から車や電車を作ると、開発して商品化して市場に出すまで遥かに時間も費用もかかります。
最初から完璧な商品を追い求めると以下のような現象が現れます。
・市場に出すまでに時間がかかる
・時間がかかると市場の反応を見るのにも時間がかかる
・莫大な費用がかかる
・ウケなかった時に失うもの(資金、時間、労力)が多すぎる。
・時間をかけることによって“バイアス”がかかり正常に判断できない可能性が高まる
(バイアスとは、自分が良いと思うことにつられて物事を都合よく判断してしまう心理)
圧倒的にMVPを使った方がメリットは大きいですね。
しかし気を付けなくてはならない点もあります。
・しっかりと検証したうえで市場に出す事を忘れない
・しっかり検証しないとバイアスにかかって実際には存在しないニーズを追いかける羽目になる
これらを意識して、ぜひ新商品開発や起業に挑んでくださいね。
以上、小林裕一郎でした!