有事に求められるリーダーシップとは?
ICCサミットのセッションは70セッション近くあります。6会場同時進行になるためすべての人がすべてのセッションをリアルタイムに視聴することができない。
僕も主催者ということもあり、あまりセッションをライブで聴講しておらず開催後に録画を視聴して勉強している。本当に素晴らしいセッションが多く、記事化されない「完全オフレコ」のセッションも26セッションある。
次回開催に向けて視聴をしていながら自分でも勉強していますが「有事に求められるリーダーシップとは?」というセッションを聴講していても非常に勉強になった。
Session 4B
有事に求められるリーダーシップとは?
ラム・チャラン著「徹底のリーダーシップ」をベースに有事に求められるリーダーシップを徹底議論するセッションです。
■ 難局においてリーダーに絶対必要な6つの資質 (引用:「徹底のリーダーシップ」)
1.誠実であり、信頼できる存在であること
2.社員、部下を鼓舞し、勇気付ける存在であること
3.現実と「生の情報」でつながっていること
4.楽観的な現実主義者であること
5.細部にまで徹底して踏み込んでいくこと
6.未来に打って出る勇気があること
(スピーカー)
佐藤 崇史
株式会社資さん
代表取締役社長
丹下 大
株式会社SHIFT
代表取締役社長
富山 浩樹
サツドラホールディングス株式会社
代表取締役社長
西澤 亮一
株式会社ネオキャリア
代表取締役
(モデレーター)
中竹 竜二
(公財)日本ラグビーフットボール協会 理事 /株式会社チームボックス 代表取締役
ICCサミットはリアル・イベントであるため新型コロナウイルス感染症の影響は非常に大きかった。例えば、登壇者・参加者がイベント参加・登壇NG、出張NGが多いし、先行き不透明であるためスポンサーも辞退が続出した。
ほとんどイベントはオフラインで開催されるオンライン・イベントになった。
なぜ、ICCサミットはリアル・イベントを開催するのか? どうやって開催するのか?といった問いを多くいただいた。
結果としては2020年は予定どおりICCサミットを年2回開催することができた。ICCサミットのコアバリューはリアルの出会い・学びにある。
開催に判断においてリスクをとって勝負する。勝負するからにはしっかり対策をする。運営チームを強固にし、フェイスシールドの全面導入などしっかり行った。
さらには新しいタイプのプログラムを多数導入した。比叡山延暦寺ツアーなど屋外のプログラムを増やした結果、非常に評価の高いプログラムとなった。
9月の京都開催は売上は大きく下がりましたが、有事のときにしかできない改革も行った。コスト構造の改革を行い、売上の減少をカバーするほどまではいかないが、大きな改革ができた。
「有事のリーダーシップ」として結果として称賛?されたのですが、これは結果が良かったからであり、結果の出ないリーダーシップは意味がない。常に結果を出すことがもっとも重要であり、結果を出すことはどういうことか?を自ら理解し、実行することが大事だ。
今回の京都開催をできた理由は2020年2月の福岡開催もICCサミット開催後のイベントは中止・延期が相次いだ。未知のウイルスに対して中止・延期するという判断が続いた。
2020年2月に開催することができたは2018年9月の京都開催の大型台風の直撃の中での開催があったからだ。そのときに大型台風が京都を直撃し、登壇者25名のキャンセルがあった。欠席する方ももちろんいたが、多くの方は京都に集まり朝から晩までアツい議論をしていた。
台風とウイルスでは性質が異なるが、やはり真剣に議論するようなICCサミットのような機会は求められており、そのために準備して予定通り開催することがもっとも大事であるという価値観が2018年に醸成された。
2020年2月と9月に2回開催できたのは登壇者や参加者やスポンサーや運営チームの多くの方に支えられて開催できたことあり、僕の意思決定を応援する方が多くいただことで開催することができました。
2021年2月の福岡開催はまだまだチャレンジはありますが、毎回勝負なので全力でぶつかっていきたい。