バーチャロンフォース(MP)慰撫攻略その2
5. 慰撫の運用コンセプト
エンジェは援護機です。
僚機と対面している相手に援護攻撃で横槍を放つのが主な役割で、自機に来た相手をいなすか放置する事が求められます。
更に、TCWの性能をフルで活用する為には、常に自分がライフタンクとして回避を徹底し、ライフの減少を極限まで抑える事も求められます。
回避を徹底しろと言われても、相殺武器が無いので避けるか障害物で消すしか無く、回避の為の知識と技量が問われます。
避けれなかった攻撃は繰り返し経験して覚えましょう。
どうやっても避けれない攻撃は、撃たれたシチュエーションに陥らないように立ち回れるよう、その攻撃の前後の流れを覚え、その流れになる前に仕切り直しをしましょう。
慰撫単体でも、自機に向かってくる相手を牽制したり、あからさまな硬直を前ビや近接で取るくらいは出来ます。しかし、前衛機のようにゴリ押しの1on1で敵を撃破するような性能は持ち合わせていないと思って下さい。慰撫の性能と前衛機の性能を比較したらその理由はすぐに分かると思います。
まとめると、
・ライフタンクとして避けまくる
・誘導性の高い攻撃で援護
・対面の敵と真っ向勝負は極力避け、全体を把握しながら走り回る
以上の3点が慰撫の運用コンセプトになります。
このコンセプト通りに戦えれば楽なんですが、当然相手も対策を練ってくるので、思い通りに戦う為の工夫が必要になってきます。
6. 慰撫の弱点
なんでも出来る強い機体ではなく、極端なコンセプトを持った機体なので、まずは自分の機体の弱点を知りましょう。
弱点を突かれないように戦う事を意識すれば、自ずと生存率も上がってきます。
・相殺武器が無い
・ダッシュ攻撃はしっかり硬直があるので、後出しで簡単に硬直を取られる
・慰撫の攻撃や挙動にしっかり意識を向けられると当てられる攻撃がほぼない(弾速の速い武器や高い相殺性の武器がほとんど無い)
・一撃が大きい武器が無く、残り10秒くらいで40%以上リードされると単体での逆転は不可能に近い
・ダブルアタックされると逃げるしかない
・壁が無いステージは結構辛い
・ある程度以上の実力の前衛機(テムAとか)に張り付かれて、何かしら抵抗しようとすると何も出来ずに惨殺されてしまう
7. ステージ攻略
・テムステージ
壁が多すぎる為、しゃがみ竜や大オパを撃っても壁に消されてしまいます。
こっそり援護を送る敵に近寄って、壁上からしゃがみ竜や、壁の隙間を通すようにオパを撃つと効果的です。こちらの戦略を誤魔化すためにも、走り回った方がやりやすいです。
・マイザーステージ
大オパとしゃがみ竜が活躍するステージではあるものの、四隅の壁で上手いこと消されて歯がゆい思いをします。少し近寄ってステージ中心のお立ち台の上からしゃがみ竜やダッシュ竜を撃つと四隅の壁を超えてくれます。お立ち台の下からオパを撃っても対岸には届かないので、上に上がるなどの工夫が必要です。
・スペステージ
相方が許すなら山側に行きましょう。あの起伏は慰撫の武器と相性が良いです。
建物側で僚機がダブルされていたら、少し近寄ってダッシュ竜と大オパで援護しましょう。
ダブルされても建物の密集地へ行くのはあまり勧めません。
・VOXステージ
壁が全くないので、相手次第では非常にやりにくいです。
張り付いてくる敵がいたら、援護は二の次にしてひたすら距離を取りましょう。
ダブルされたらトリガーを引かずに回避に専念するしかありません。
ダブルされなかったり距離を詰められなかった場合は、ステージの高い所から援護をバンバン撃ちましょう。
壁が無い分、慰撫の誘導性が遺憾なく発揮されます。
・エンジェ・フェイステージ
このステージは外周を走り回るように動きましょう。
段落ちしやすく、山の起伏もあり、中心には小さい建物がある為、放置する際に活用する事が出来ます。山の対岸で切り離されると援護があまり届かなくなる為、山側は基本的には走り抜けるだけのイメージで動きましょう。
・ヤガステージ
中途半端に起伏があり、武器との相性は良いものの、VOXステージと似た状況に陥りやすく、段落ちポイントがある為、防戦一方から状況が改善されにくいです。
張り付かれたら迷わず距離を取りましょう。振り切る事が出来たらVOXステージと同じ戦い方で大丈夫です。
オススメの位置取りは外周のくぼみか、僚機と山一個挟む程度の距離です。
・アファステージ
しゃがみオパが活躍しやすいステージです。
上下差が大きいという特徴があるステージですが、慰撫の武器の誘導性を遺憾なく発揮出来ると思います。
理想の位置は崖上からステージ中央を行ったり来たりです。ステージ端と崖下に行くのは、上方向に居る敵に対してロックが入りにくい事と、ステージ端同士で切り離されると援護がほとんど届かなくなる為、お勧め出来ません。
・バルステージ
ヤガステージと対策はほぼ同じです。
段落ちポイントが非常に多い為、逆に段落ち狙いで援護を置きにいけます。
上下する壁や段落ちポイントを上手く使うように動けると、トリガーを引く暇が発生しやすいです。
4スミの段落ちポイント(発射台)で対角に位置取りするよりも、対辺で位置取りした方が援護が届きやすいです。
発射台でわざと段落ち攻撃を撃たせて、その隙に立ちLWやしゃがみCWの援護を撃つのが一般的な立ち回りだと思います。
・ライデンステージ
エンジェ対策を知る人は深い方の壁側で戦おうとします。
その対策を逆手に取り、深い方の壁上からしゃがみ竜やRWを撃って逃げ場を無くしましょう。壁上に乗ってきたらステージ中央へ誘い込んで逃げ回りましょう。
僚機に無理をさせない為にも、僚機と離れすぎないように注意しましょう。
壁上からダッシュ竜も有効です。
低い方の壁は竜を通しやすいので、壁に隠れてT攻撃を撃ちそうな所にダッシュ竜を送り込みましょう。
・雀卓
L字の壁側で戦うとやりやすいです。
ステージが広すぎる為、僚機の立ち位置に合わせて走り回るように援護を送りましょう。
前衛機に張り付かれている場合はひたすら逃げ回りましょう。
8. ちょいちょい必要とされる小技
・超低空ダッシュ(LJ)で回避
レイキヨ風に言うと「小渡り」の事ですね。ほんのちょっとしか動かないのに誘導振り切れるの?と思われる方が居ると思いますが、何故か振り切れます。上手い人はどの機体でも結構使ってますので、回避方法に注目してプレイ動画を見てみると面白いです。
全方向にLJが出来る様に練習しましょう。
・ノーロックで追いかける
CW、LWゲージの援護攻撃を撃ち切り、さらに追撃で前RWを差し込みたい時、こっそり敵に近寄る時や、ロックアラートの誤認を誘うために使います。
エンジェのダッシュ音は比較的静かで、ダッシュ時間の長さも相まって、敵の予想よりも速くこちらの射程に辿り着ける為、この作戦は非常に有効です。
こまめにロック切り替えをする癖を身に着けましょう。
・着地からの即ダッシュ→即VT
具体的な例を出すと、張り付いてきたテムAを振り切る為に、テムAの真後ろへ空ジャンプ着地→即横DからVT後ろ入力
という挙動です。これは、張り付いてきたテムAが視界外に逃げようとするエンジェを、即ジャンキャン前ビで差し込もうとする動作に対しての回避行動として活用します。
この入力が出来ないとテムAの前ビが回避出来ない為、生き残る為の必須スキルとなります。
また、エンジェのダッシュ時間が長く、敵を引きつけてからVT前ビが撃ちやすいです。
細かいVT操作が出来るようになると行動の幅が広がるので、位置取りに走ってる時などに斜め前Dの代わりに前→横のVTを細かく刻んでみたりして、自分の入力精度の細かさを鍛えてみるのも面白いと思います。
・空中D攻撃→壁上に着地
ステージ対策でちょいちょい話題に出ていますが、「壁上からしゃがみ竜」など、壁上に登って撃つと良いよ的な話がありますが、壁上に登るついでに空中D攻撃を撃っておき、壁上に登るための時間を有効活用する手段です。
特定のスペ戦使いが非常に好んで使う技です。空中D攻撃中に高度が下がっていく機体ならどれでも使える技です。
頻発は出来ませんが結構使える技です。
9. 慰撫の相方考察
実際に自分が組んだ機体の感想を挙げさせて頂きます。
慰撫を使うと隣がガチキャラ使ってくれなかったりするので、そんなにデータがありませんが。
・テムA
テムAが向かった敵にひたすら援護を送り、上手く噛み合えば安定した火力が出続ける。その反面、テムAが放置されて慰撫をダブルされると、何も出来ずにひたすら逃げることしか出来ず、ステージとテムAの技量次第ではその作戦を取られただけで詰みます。
機体対策的な意味では安定性は高く、前衛と後衛という明確な役割分担が出来ている為、お互いの動きに迷いが生じにくいと思われます。
5段階評価で4点。
・デルタ
デルタの機体コンセプト的に、弾幕を張ったり敵を追い回して主導権を握るタイプでは無く、重量級の様な存在感がある機体でもない為、慰撫の援護との相性が微妙です。
デルタが放置されて慰撫がダブルされる状況に陥ると、慰撫からは状況を覆す手段が無い為、非常に辛い戦いになりやすいです。
5段階評価で2点。
・イータ
マイザーの中でも射撃の火力が高く、マスターピースの誘導性向上の恩恵を比較的大きく受けた機体。イータが放置された時の火力期待値が高く、慰撫がダブルされてもイータの射撃の軸を意識される為、逃げきれない程追い詰められるケースが減少します。
しっかり煮詰めるとかなり強い組み合わせになるのではないかと思います。
5段階評価で4点。
・ガンマ
前衛としてオラオラしてくれたり、対面した敵に弾幕を張って牽制するようなガンマとは相性が良いです。ステージごと、相手ごとに対策をしっかりと打ち合わせ出来れば、結構良い線で戦えると思います。しかし、思い切ってガンマを放置して慰撫をダブルされると、慰撫が耐えきれない可能性が高いです。ガンマは僚機のダブルを抑止するよりも、好きな事をさせてダメージを稼ぐ事に長けた機体なので、ガンマから見て慰撫と組む事が微妙だと思われそうです。
5段階評価で3点。
・ジェーン
慰撫としては申し分のない所ですが、ジェーンから見たら負荷が大きそうな組み合わせだと思います。ジェーンが求めるものを慰撫が持っていないと感じてしまいます。
問題点は苦手機体(テムA)が被っている事と、慰撫の援護とジェーンの性能が微妙に噛み合いにくい事などが考えられます。
5段階評価で3点。
・ライデンE2
武器の存在感も強く放置されにくい、張り付いてきた前衛に対してのライデン側の牽制と慰撫の援護の相性も良く、レーザーという高火力武器が慰撫の欠点である火力不足を補ってくれます。
何より、慰撫より装甲が硬い為、TCWでライフを送り甲斐があります。
お互いの得意とする位置関係も維持しやすく、各状況の対応も安定して行える印象を感じました。
5段階評価で5点。
・ライデンE1
E2同様、放置されにくく装甲も硬く、武器の相性も良いです。E1の方が前衛機よりな立ち回りをする分、慰撫の援護が分かりやすく機能しやすいです。E2と違い、E1が敵に接近し続ける傾向がある為、E1が孤立しないように位置関係に注意を払う必要があります。
5段階評価で5点。
・ボブ
装甲がトップクラスに硬く、ボブの武器と慰撫の援護の相性が良く、ボブが多少強引に攻めても、ボブの火力と装甲、慰撫の援護でゴリ押しでダメージ勝ちを狙うスタイルも出来ます。
また、ボブがリーダーの時、TCWでライフを送るメリットが非常に大きく、慰撫がダブルされた際にもボブには高い誘導性の武器があるので、慰撫が下手に抵抗して硬直を晒す心配が減少します。
ボブ側は丁寧に戦うよりも、慰撫のしゃがみ竜やオパをアテにした多少強引なプレイをした方が相手の混乱を誘えます。
5段階評価で5点。
・テツオ
装甲がトップクラスに硬く、極端な特徴を持つものの非常に高火力な武器を持ち、基本的にダメージの応酬になりやすく、テツオが放置される事がほとんどありません。
以上の点において、慰撫の「ダブルされると辛い」「火力が低い」という欠点を補って余りある機体です。また、武器の相性も良く、援護が通るステージでは相互に助け合える環境が作りやすいです。
TCWのライフ転送竜が、テツオを中心とした火力の中に飛び込んでレスキューするリスクを減らし、テツオの生存率も高められて高い安定感を出す事が出来ます。
テツオから見た評価は「慰撫より慈愛と組みたい(ツェP)」だそうです。
5段階評価で5点。
私の使ってみた見解としては、慰撫は重量級、もしくはそれに近い火力を持った機体と相性が良さそうだと思いました。
10. 状況別対策
慰撫は何でも出来るような器用な機体では無いので、出来る事を丁寧に行うのがベストなプレイスタイルになります。
機体別でしっかりと対策を書こうか悩んだのですが、正直やる事はそんなに変わらないので、状況別で対策を書いてみたいと思います。
・前衛機に張り付かれた時
テムジン、アファ、景清などを代表とした接近戦で敵を殺す事に特化した機体を指します。接近される=相手の土俵なので、相手の土俵でいくら抵抗しても勝ち目はありません。援護だの位置取りだのは二の次にして、一目散に距離を取りましょう。
全くトリガーを引かずに逃げ回ろうとすると、相手が良いように攻め放題になってしまうので、牽制で撃ってきた相殺武器を避けつつ、たまーに立ちRWや立ちLWを一発だけ撃ちましょう。回避行動を取らせる事が出来れば、その分逃げる時間を稼ぐ事が出来ます。「無理せず丁寧に」を常に心掛けましょう。
・ダブルされた時
逃げましょう。それ以外の選択肢はありません。
ダブルされて回避する時のコツは、敵に前と横、後ろと横と言った十字の位置関係を取らせない事と、前衛機に接近させないように距離を取り続ける事です。理想は敵を2体とも視界内に収めた状態ですので、その位置を目指してひたすら逃げ回りましょう。
トリガーを引かない状態が長く続くと不安になり、下手な攻撃を撃ってしまいたくなりますが、回避する事が僚機の信頼を勝ち取る事に繋がります。火力は僚機を信じましょう。
・放置された時
援護がいやらしいので滅多に放置される事が無いと思われがちですが、壁の多いステージでは放置される事もあります。
放置されたら援護撃ち放題でテンション上がってしまいますが、CWゲージの管理を心がけて下さい。僚機がダブルされているという事は、TCWを撃つチャンスが必ず来ます。
慰撫の援護は優秀な部分もありますが、万能ではありません。ちゃんと援護が届く位置から撃ちましょう。無駄撃ち注意です。
テムステージやライデンステージ等では、壁で援護が消しやすいので、的確な援護とそれを撃つ位置取りが必要となります。
ステージ対策にそれっぽい事が書いてあるので、それを参考にして下さい。
・あの攻撃どうすんの?
〇スぺ戦の斜め鎌
地上に居ればダウンしません。ダッシュで回避できますし、前RWでダメージ勝ち出来ます。一度でも前RWを食らわせておけば、戦は警戒して確実なタイミング以外撃ってこなくなります。
〇テツオのCW
空ジャンプで両レバー(軸を外す方向に)横倒ししてると当たらないです。
近距離やロック入ってない状態のCWは斜め前か前Dしてるだけで回避できます。
〇スぺ罪のしゃがみ羽
地上に居ればダウンしません。落ち着いて立ちRWでも撃ってダメージ勝ちを狙いましょう。
〇ライAの空横CW
軸を外すようにDするか、タイミングが難しいですがジャンキャンや空ジャンプで避けれます。
ライAは相殺性が高い攻撃ばかりで嫌になりますが、オパや竜は独特な軌道なのでなかなか相殺されません。
〇PHのボウガン
ジャンプの上昇中とかに撃たれるとほぼ避けられません。
大きくダッシュして回避するか、LJで巧みに避けましょう。
〇PHの空横ハート
軸を外すようにダッシュか、LJ回避を推奨します。
他のフェイよりも誘導が強いので非常に回避しにくいです。
11. 慰撫の良いところ、魅力
慰撫の良いところ、それは撃ってしまえば後は時間をかけてゆっくりと自動で誘導してくれるしゃがみ竜や大オパ、離れた所からライフを送れるTCW、他にも特に工夫せずとも撃つだけで高い誘導性の攻撃を出せる。多少離れていても機能する援護攻撃。
そして何より、
前衛機のような激しい入力をしなくても戦える!(レバーに優しい)
というのが第一です。近距離間合いでの高速入力や射撃連携のための複雑なコマンド入力等がほとんど不要な為、大事なレバーを傷めずに長く使えます。
ついでにレバー音の騒音抑制にはかなり貢献すると思います。
歳を取ったからなのか、全体を見て隣を支援するのが楽しく感じてきたというのもあります。
あと、ランクマで援護を送っても敵が隣に警告出来ないという最大のメリットがあるので、ポイント取りやすいのも魅力です!
マスターピースの誘導性向上の恩恵を大きく受けた機体の一つなので、実用性はアーケードの頃より高いと思います。
勝利ポーズの好戦的な感じに反して、冷静さを失うと即座にライフを失います。あくまで冷静にプレイし、勝利ポーズを見て「その棒はバトンやメイスではありませんよ」と心の中でツッコミを入れる余裕を持って楽しみましょう。
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