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一問一答「あなたが、挫折を感じたり、誘惑に負けたりするのはどんなときですか?」【挫折耐性】

あなたが、挫折を感じたり、誘惑に負けたりするのはどんなときですか?

今回は、母親の死の乗り越え方についての相談をもとに、誘惑や挫折を乗り越えてやるべきことを続けることができるようになるための方法について解説させてもらいます。

Q. 先月癌で母を亡くしました。お母様を亡くされた時にはどのようにして乗り越えましたか?

僕も母を癌で亡くしたので気持ちはとてもわかります。
僕が母を亡くした時にお世話になった本を紹介しておきます。
後半の辺りで、死別のストレスから自分を守るための方法も紹介されています。

結局、亡くなった人のために僕たちができることは、その人たちが生きた証を残していくことだけです。
ですから、その人が人生を通じて自分に何を教えてくれたのか? ということを考えてみてください。

そして、自分が誘惑に負けそうになったりくじけそうになった時には、その人が生きることができなかった1日をいま自分は生きているということを思い出してください。

僕も、母親が生きることができなかった1日を僕はこれから生きていくと考えられるようになってから、大きく考え方が変わって、その頃からビジネスやお金の勉強もするようになりました。

もし、あの時自分がお金もしっかり稼いで人間関係も豊富にあったとしたら、母親にもっと良い医療を受けさせてあげることもできたかもしれませんし、他にできたこともあったかもしれません。
そんな後悔もあったので、それを胸に刻んで、これから大事なものを守るためにも頑張らなければならないと思うようになって生き方が変わりました。

自分の生き方を変えていくためにも学びを得るようにしてください。
それが共に生きることだと僕は思います。
落ち込んで立ち止まっていても戻ってくることはありません。

以上がDaiGo師匠からのアドバイスでした。

失敗や挫折を前提に目標を考える

人が大きな目標を掲げて達成に向けて進んでいったり、夢を持って生きることが確かに大事ではありますが、どちらかと言うと、夢を大きく思い描いて頑張るよりも、自分のやりたいことを現実的に決めて、そこで挫折するとしたらどのようなことがあるのか考えることの方が重要です。
挫折や失敗を考えて、そこに対策することができれば、その目標達成や成功は時間の問題です。

自分の成功をイメージしたり、自分ならできるということを自分に言い聞かせたりするよりも、自分が失敗するとしたらどんな失敗をするか? その失敗をするとしたらどんな対策ができるか? これまで達成することができなかった目標は、どのように失敗してきたのだろうか? 自分はどんな思い込みや罠にはまる可能性があるのだろうか? と、ある意味ネガティブに自問自答することが重要です。

これができるかどうかで挫折を乗り越えることができるかが決まります。
無理な目標を掲げて行き詰まったり挫折しそうになると、人は視野が狭くなってしまいます。

この視野が狭くなっている時には、何をしても大抵うまくいきません。
視野が狭くなっている人は解決策を見つけることができないからです。

皆さんは広い視野を持って、自分の挫折の可能性とできる対策を考えてください。
どうすればその挫折を乗り越えることができるのかということを知っておくことがとても重要です。

挫折対策に効くSRTとは?

自己調整療法:Self-Regulation Therapy (SRT)は、心理療法の一種です。
自分の体に起きる反応を観察して、自分のネガティブな感情や誘惑に負けそうになった時に、自分の体にどんな反応が起きるのかということを認識できるようになると、目の前の挫折や誘惑に抗うことができるようになります。

自分の体の反応に集中すると物事に対する忍耐力が上がり、やるべきことを続けやすくなるというのが自己調整療法:Self-Regulation Therapy です。

メンタルの問題や誘惑に弱い問題がある時、目標に向かって頑張ろうと思った時に挫折しそうになった時、自信を失って継続できなくなりそうな時、このテクニックを知っているかどうかで結果はかなり変わります。

例えば、毎日筋トレを頑張ろうと決めたとします。
日によっては「よし、やるぞ!」とすぐに取り掛かることができる時もあれば、「やろうとは思うけど‥、やるべきとはわかっているけど‥」とモヤモヤする時もあると思います。

誘惑に負けずやるべきことができた時と、誘惑に負けそうになった時、一体何が違うと思いますか?

人によって違いますが、誘惑に負けずにやるべきことができる時とそうでない時では体の反応が違います。
この体の反応の違いに対する認識は、あくまで自分の主観で構いませんが、それを理解していると誘惑に負けそうになった時にも、感情的になり余計なことをしそうになった時も、自分をコントロールすることができるようになります。

今回はそんな自己調整療法:Self-Regulation Therapy の3つのテクニックを紹介させてもらいます。

1. リフレクション・クエスチョン

自分を振り返るための10の質問があります。
これは定期的に使うことができる質問です。
これによって常に自分の状態を把握することができます。

2. リピート・プラクティス

挫折や誘惑に耐えるための基礎トレーニングのようなものです。
挫折しそうになった時に踏みとどまる力を高めてくれます。

3. 感情アクセプタンス瞑想

誘惑に耐えるための瞑想のトレーニングもあります。
誘惑に負けそうになった時には、この瞑想を行うことによって乗り越えて行くことができます。

挫折を乗り越えるためのおすすめ

マインドフルネスや瞑想について学ぶことは、誘惑や挫折に強くなるために重要です。
マインドフルネスは、今この瞬間に集中するために人間の注意力をコントロールするためのトレーニング方法です。
余計な誘惑やストレスに惑わされないためには、こちらの本も使ってみてください。

ネガティブな感情に惑わされたくないのであれば、ACT(アクセプタンス&コミットメント・セラピー)の研究で有名なラス・ハリスさんのこちらの本も読んでみてください。

挫折を防ぐためには正しく計画を立てることも重要になります。
そんな計画の立て方についてはこちらを参考にしてみてください。

そして、自分が立てたその計画を習慣化していくことも欠かせません。
Amazon の Audible であれば無料体験で1冊全て聞くことができます。

※AmazonのAudible無料体験で聞けます。無料期間中に聞いて解約すればお金はかかりません。

1. リフレクション・クエスチョン

自分を振り返る力である内省力を鍛えるための10の質問があります。
自己調整療法:Self-Regulation Therapy では、日常生活の中で、忍耐力を発揮したり挫折に抗ったり、誘惑を自分でコントロールして負けないようにする場面において、内省することによってその力を高めてくれるとされています。

この質問を定期的に自分に投げかけることで、自分がどんな時に誘惑に負けそうになり、どんな時に挫折に抗い乗り越えることができるのか理解できるようになります。

おすすめは1日の終わりに毎日ですが、少なくとも週に1回この質問を自分に投げかけてもらえると、自分が誘惑や挫折に負けるタイミングがわかるようになります。
これがわかるようになると、習慣化のテクニックなどと組み合わせて対策することができるようになります。

人間が挫折したり誘惑に負けそうになるタイミングがあります。
内省することで自分の挫折しがちなタイミングを認識することができる質問です。

質問その1 :イライラを感じた時、誰にその感情をぶつけますか?
自分ですか?
他人ですか?
それとも、イライラを簡単にやり過ごすことができますか?

質問その2 :健康的な食事、運動習慣など、自分が望む目標を達成するのは簡単ですか?
それとも、難しいですか?
その理由は何ですか?

質問その3 :声に出す前に、よく考えてから発言していますか?

質問その4 :機嫌が悪くなった時に、自分の気持ちを切り替えるのは簡単ですか?
それとも、難しいですか?

質問その5 :後になって後悔することを言うことがよくありますか?

質問その6 :後で反省したり、自分の反応に罪悪感を感じたりすることがありますか?

質問その7 :自分の行動や発言を謝らなければならないと感じることが、どれくらいの頻度でありますか?

質問その8 :あなたの近くで誰かが攻撃的な振る舞いをしている時、あなたはどのように反応しますか?

質問その9 :他の人の感情を見分けるのは簡単ですか?
それとも、難しいですか?

質問その10 :社会的なイベントに参加する際に、「適切な行動」をとるように求められたことはありますか?

1日の終わりにその日を振り返りながら、この10の質問を自分に投げかけてみてください。
心理療法として考えなくても、自分が日々の生活の中でしてしまいがちな失敗とそのタイミングを認識することができると思います。

週に1回でも行なって自分を内省することで自分のウィークポイントが認識できます。
仕事でも人間関係でもミスが減ったり改善するためのきっかけになります。
自分が失敗してしまいやすいタイミングや誘惑に負けやすいタイミングも認識できますので、これだけでも挫折を踏みとどまる力を高めることができます。

ここから先は、残り2つのテクニックと具体的な方法について解説していきます。
続きもぜひチェックしてみてください。


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