どこかで「いつかは夢のデザイナーズ名刺」
とか書いてらっしゃるのを見かけたことがある。
グラフィックデザイナーに作ってもらう
オリジナルの名刺のことらしい。
ふむ。自分ではよくわかっていなかったが、
そういうステータスがあるのか。
あるか。コンマ数ミリ単位で文字調整をしたり、
ハイフンの位置を調整したり、
欧文と日本文の大きさを調整したり・・・。
ポスター並みに神経を使う。
ん?デザイナーの皆さん、
当然これくらい気を使ってますよね?
ということで、コロナで暇なので、
自分の名刺を作り直しつつ、
ここ最近の私の考え方をまとめてみます。
まず、社会が高齢化で年を取ってきたので、
文字が大きめの方が良い。
フォントも、明朝よりも、
教科書体やゴシックが良い。
こうなってくると、結構大変。
なぜかというと、、、オシャレに見えなくなってくる。
余白を作れない情報の多さは、美しく見えない。
よって、読みづらくなる。
このスパイラルに入るわけです。
さらに、私独自のルールで、5.5pt以下の文字は使わない。
これは、どんな媒体にも死守しようと努力してる独自ルール。
(ロゴも1色で表現できないロゴは企業のためじゃないという独自ルールもあったりして・・・今時は、めんどくさいデザイナーかも・・・)
タイトルの画像を参照ください。
左から。
通常のほとんど制限なく、バランスよく整えた名刺。
1)文字が小さくて、老眼が始まってくると読みづらい。
2)社名・住所は5.5pt
3)最低限必要なものは何か?
4)オシャレさは無くしてはならない。
中央、情報整理後
1)郵便番号 Tel. Mob. e-mail https://
無くてもわかるだろう。
2)東京都、他県の方と直接名刺交換する機会もあまりないし、
無くても良い。
3)文字を大きくできる!
4)年寄りにも優しいwww
5)バランスを取るために、ロゴや名前も大きくする。
さらに、どうしたかというと、右
1)スマホかパソコンがないと使えない情報はQRにまとめちゃえ。
2)でも、PCもフォローするので、社名・電話番号は残す。
3)ロゴは、ホームページを見たときの視認性を上げるために残す。
ということで、ここまで削ぎ落としました。
でも、ここまで削ぎ落とすと、色々と弊害が、、、
Q.QRってどうやるの?
Q.パソコンだとQR使えないよ〜
スマホで読んで、会社アドレスに転送すれば良いだけなのでが・・・
それじゃぁ不親切。
だから、今は中央くらいの名刺がちょうどいいのかな・・・
と、名刺一つですが、
デザイナーはこのような思考で制作をしています。
名刺なんて、電話とメールと名前がわかればいいのですが、
そこにデザインが加わると、
もっと良い会社の顔になるのではないでしょうか?
デザイン名刺は割高になります。そこには、デザイナーのコンマ何ミリ単位をこだわった人件費が加わるからです。これは、印刷機が回っている方が利益に繋がるという思考の印刷屋さんとは大きな違いがあります。印刷屋さんの思考を否定しているわけではありません。そこまで求めていない企業様、個人の皆様には、必要な流れです。
名刺デザイン費。
特殊紙の選定費。
特殊紙の費用。
特殊色の良さ。
なかなか、理解を得られないんですけどね。