Movable Type 8でできるようになったこと
Movable Type 8がリリースされてからもう少しで1年が経ちます。
そろそろ業務で使う機会が増えてきそうかなと思い、Movable Type 7と比べて何が変わったのかを調べてみました。
公式のニュースリリースの中から、今回は目玉っぽい下記の3点についてまとめます。
※以後、「Movable Type」は「MT」と表記
共有プレビュー機能
MT7ではプラグインで提供されていた機能です。
できること
ページの公開前にプレビュー用のページを生成
コンテンツデータ、記事、ウェブページに対応しています。
サーバー配信機能を利用している場合にはあまり使うタイミングがないかもしれませんが、下書き状態の記事を共有することがある場合はこちらの機能を使うと便利になりそうです。
ちなみに、編集画面の「プレビュー」ボタンから確認することができるプレビュー機能は、実際の公開内容を完全に再現するものではなく、デザインやレイアウト等を確認するための一時的なものです。
予約投稿の利用のためにrun-periodic-tasksを設定している場合や、プレビューをしたデータの編集画面を再度開いたタイミングなどで、以前発行したプレビューファイルが削除されるため、URLを共有してもすぐに見れなくなってしまいます。
パスワードをサイトごとに設定(複数設定も可能)
コンテンツを編集しても同じURLで閲覧
できないこと
一覧ページのプレビュー
元から一覧ページはプレビューできない※ですが、共有プレビュー機能も同様のようです。
※テンプレートの編集画面に「プレビュー」ボタンがありますが、前述の通り実際の公開内容を完全に再現するものではありません。
ステータスが「下書き」のコンテンツは表示されなかったり、PageButeプラグインなどで追加したページネーションが動作しなかったりするため、デザインの確認以外には向いていないです。
PHPファイルのプレビュー
新しいブロックエディタ機能
MT7(クラウド版以外)ではプラグインで提供されていた機能です。
また、MT7(クラウド版を除く)に同梱されていたブロックエディタはBlockEditorプラグインでしたが、MT8ではMTBlockEditorプラグインになっています。
できること
記事、ウェブページ、コンテンツタイプでの利用
MT7(クラウド版を除く)ではコンテンツタイプの「テキスト(複数行)フィールド」でのみ利用可能でした。
独自のカスタムブロックの作成
作成方法は2パターンあり、JavaScriptやMTタグの知識が必要になります。
また、カスタムブロックは読み込み/書き出しが可能なので、作成したブロックを別のサイトで使い回すことができます。
使用するブロックのセットのプリセット作成
プリセットを作成しておくことで、使用可能なブロックのみ表示しておくことができます。
記事、ウェブページ、コンテンツタイプそれぞれでプリセットを設定することができます。
コンテンツCSSファイルの設定により、編集画面上での見た目を公開ページと同じデザインで表示する
おまけ
MT7とMT8(ついでに最近業務で触ったpowerCMS6)のブロックエディタ機能を表にしてみました。
※肌感なので参考程度にお願いします。
管理画面の多要素認証機能
MT7ではプラグインで提供されていた機能です。
できること
管理画面へのサインインでの多要素認証
現在は TOTP (Time-based One Time Password) による2要素認証に対応しているようです。
管理者が他のユーザーの認証をリセット
サポートするデバイス(アプリ)
Google Authenticator ( iOS版 / Android版 )
Twilio Authy ( iOS版 / Android版 )
Microsoft Authenticator ( iOS版 / Android版 )
2FA Authenticator (2FAS) ( iOS版 / Android版 )
まとめ
今回紹介した3つの機能は、MT7でもプラグインとして追加することで利用できていたようですが
私は業務では使う機会がなかったので、今後使えることが楽しみです!
特にブロックエディタは、WordPressではよく使われている機能かと思うので気になっています・・・
バージョンアップされたMT8、ぜひ触ってみてください!