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[実体験]SES(派遣SE)で働いて起きたエピソード3選

☆大前提として、どういうことが起こるかは職場環境によります。

☆このnoteの話は、あくまで個人の実体験になるので社会制度の改善などで心配する必要が無くなることがあると思います。てか無くなれ!

☆このnoteを読んだ方が自社の体制への危機感を持ってくださったり、転職の参考、はたまた「あるある~!」的な共感をしていただけたら嬉しいです。


SESとは (簡単に😘)

SES(派遣SE)とは?

SES(システムエンジニアリングサービス)という言葉は、IT業界で使われる専門用語です。
まず、これを簡単に説明すると、「SES」は「派遣SE(システムエンジニア)」の略とします。※SESは契約形態が様々です。
でもややこしいので、今回は派遣契約と準委任契約の違いは明記せず、エピソードは派遣契約での派遣労働を前提でお話しします。

SESは、ある企業が別の企業にシステムエンジニアを派遣して、その企業のために働く仕組みです。
たとえば、A社という会社がB社という別の会社にシステムエンジニアを派遣して、B社のプロジェクトを手伝うという形です。
つまり、A社の社員がB社で仕事をするわけです。

SESのメリット

1. 経験を積むチャンスが増える

SESの仕事をしていると、さまざまな会社やプロジェクトで働くことができます。これによって、いろいろな経験を積むことができ、スキルを多く身につけることができます。例えば、一つの会社でだけ働いていると、その会社の特定の仕事ややり方に限られてしまいますが、SESとして働くと、さまざまな技術や仕事の方法を学ぶことができます。

2. 柔軟な働き方ができる

SESとして働くと、プロジェクトの内容や場所によって、比較的柔軟に働くことができます。たとえば、プロジェクトが終わった後に、違うプロジェクトに移ることもできます。これによって、自分に合った仕事を見つけやすくなりますし、飽きることも少ないです。

3. 専門的なスキルを深められる

特定の技術や分野に特化しているプロジェクトに参加することで、その分野に関する専門的なスキルを深めることができます。これは将来的にその分野での専門家として活躍するための良い経験となります。

SESのデメリット

1. 職場が頻繁に変わる

SESとして働くと、プロジェクトごとに異なる会社で仕事をすることがあります。そのため、同じ職場で長く働くことが少なくなります。これにより、一つの会社の文化や人間関係に慣れる時間がないかもしれません。また、毎回新しい環境に適応するのが大変なこともあります。

2. 職場での人間関係が築きにくい

SESの場合、長期間同じ会社で働かないため、会社の人たちと深い関係を築くのが難しいことがあります。チームとして一緒に長く働く機会が少ないため、同僚との信頼関係を作るのが難しくなることがあります。

3. 労働条件が不安定になることがある

SESの仕事は、契約ベースで行われることが多いです。そのため、プロジェクトが終わると次の仕事が決まるまでの間、収入が不安定になることがあります。また、長期間同じプロジェクトに関わることができないため、安定した仕事を求める人には向いていないかもしれません。

まとめ

SES(派遣SE)は、さまざまな企業での経験を積むことができる一方で、職場の人間関係や労働条件が不安定になることもあります。
自分のキャリアをどうしたいか、どんな働き方が自分に合っているかを考えることが大切です。
SESとして働くことにはメリットも多いですが、デメリットもあるので、自分のライフスタイルや目標に合わせて選ぶと良いでしょう。
ここまで読んでくださった方であればお察しかと思いますが、メリット・デメリットは表裏一体です。結論として

「メリットはデメリットを良く言い換えたもの」です!笑

以降は本編、実体験を情報セキュリティマネジメント資格保持者として良い感じにボカして記載します。

悲しき実体験たち3選

仕事をしたら負け、噓つきの勝つ世界(エピソード1)

IT系のお仕事は基本的にチームで取り組むことが多いと思います。それこそ個人開発やフリーランスで特定業務のみ委託されている場合などは除いて、企業所属で派遣契約や準委任契約などで別の企業での勤務であればほぼチームでの仕事になるかなと思います。
チーム…それは人間関係が土台になるお仕事です。人間関係が良好でないと個々人の能力が発揮できず全体の生産性が落ちるのはどんな業界でも等しく明白です。

ある現場には責任者のAさんがいました。その人は傍目から見ても多動ぎみ、そして自分の趣味の話をずっとしてくる人でした。
そんなAさんは思い込みが激しいタイプで周りの話を聞かない猪突猛進タイプでした。
(Aさんが責任者だった理由は単純に他のメンバーが退職や異動をして、Aさんが最年長だったからです。この時点で雲行きが怪しい…。)
ある時事件は起きました。Aさんはいつも業務そっちのけでデスクの隅やPCの溝までほじって掃除したり鼻をずっとほじっていたりする(ティッシュは備品としてあるのに、個人的に箱ティッシュを持ち込んでた鼻ホジガチ勢)ので、そんな責任者の元だと僕含め若手メンバーの業務負担が増えて「さすがに私たちの気持ちを考えてください!」となってしまったわけです。
しかし、Aさん過去に何度も仕事を抜け出したり嘘をついて気に入らない人を貶めたことがある人でした…。
お察しの通りAさんの標的にされた真面目に業務にあたっていたメンバーはコンプラ違反をしているなどの虚偽報告をされたり休暇の申請を許可してもらえなかったり、結局僕も例に漏れず嫌がらせをされてしまい現場を離れることに😉
事の真実よりも立場のある人を守るのが組織ってもんです。派遣ならなおさら契約切ればいいだけなので簡単です😉

デメリットの「長期間同じ会社で働かないため、会社の人たちと深い関係を築くのが難しい」の例…ですかね…?

自称独身貴族、実家暮らし50代男性上司(エピソード2)

ある現場の責任者としてタイトルにもある独身貴族さんがいた現場のことでした。
独身貴族さん、チームの責任者だからといって役職があるわけではなく、平社員ですが最年長・経験豊富ということでPMの立場でいらっしゃいました。この時点でエピソード1から似た香りがしますね。笑
この方から指示を受けてから業務しなければならない(プロパーと派遣の立場ってやつです)ということもあり、関わる時間が非常に多かったです。

SESの特徴として、未経験の仕事も当然できるものとして仕事を振られます。(メリットの専門的なスキルを深めることができるの裏)
会社によるとは思いますが、僕の体感では誰をどこの業務(派遣先)に派遣するかは、ほとんどの場合自社(派遣元)の上司や戦略担当、営業担当が決めるので派遣される本人に決定権はありません。あるように見せて大体無いです。個人の感想ですが、ガチで無いです。
そして、担当業務が未経験だった僕は業務が遅く(ごめんけど、現場に入る前の面接では教育もしてくれるって話だったけどね?教育してくれた?)独身貴族さんのストレスの良いハケぐちに…。親の介護で時短勤務の独身貴族さん、ヘビースモーカーなのに職場は敷地内禁煙ですごくストレス溜まるみたいでまともに建設的な仕事の話ができるのは出勤直後と昼休憩直後のニコチンが効いてる時間だけ…。進みが遅いとはいえ僕の仕事はいつも期日中に終わってたけど、「こんなのもわからないなら死ねばいい」とかシンプルに暴言吐かれたり、わざといきなり説明なしに仕事振って困らせてきたりでビックリでしたね~。
自社の上司に相談しても「50代で平社員の時点でだいたい危ないのはわかるでしょ。我慢して。」って返されました。なぜハラスメント肯定派なのか…。しかも、最初から危ない人のところに若手を配属させるのって辞めさせたかったってコト!?
結局チーム再編成でベテラン集めたチームにするってことで僕は契約終了になりました。無能でごめんよ。最初に言われてた業務内容と違ったんだもの…そりゃ戦力外だよね!
そして声を大にして言いたいSESあるある「最初に言われてた業務内容と違う」
人生経験として、自己管理能力のあるオトナにならないとマジでヤバいんだなって思えた成長体験でした。
現場を離れる時に統括責任者みたいな立場の人から「独身貴族さんはあんなだから迷惑かけちゃいましたよね。ごめんなさい。」って謝られました。
じゃあ!先に止めてよ!助けてよ!とは思いましたが、キツいタバコ臭コーヒー臭加齢臭を放ちパワハラ祭りの推定120kgの肉塊から逃げられたことが嬉しかったので笑顔で「でもいい経験になりました。」と会釈して帰りました。

派遣の実態、違法行為フェスティバル(エピソード3)

まず、派遣前の面接は法律で禁止されています。
※「SES契約」=「準委任契約」という契約形態の認識の方もいらっしゃるかと思います。準委任契約は派遣契約と異なり事前面談は違法ではありませんが、私のエピソードは派遣契約でのお話です。
以下引用です。

契約形態が「準委任契約」であるSES契約においては、事前面談を行うことは違法ではありません。一方で、契約形態が派遣契約の場合に、事前面談を行うことは法律で禁止されています。
派遣契約の場合、労働者派遣法第26条6項にて、以下の通り事前面談が禁止されています。
「労働者派遣の役務の提供を受けようとする者は、労働者派遣契約の締結に際し、派遣労働者を特定することを目的とする行為(特定目的行為)をしないように努めなければならない(法26条6項)。」

https://sessoken.com/posts/ses_interview_illegal

また、違法ではありませんが経歴詐称を会社がさせてくるケース(本当に違法性が無いかは微妙)

経歴詐称
SESで違法と勘違いされがちなケースの二つ目は、エンジニアの「経歴詐称」です。
SES企業やエンジニアが仕事を得るために、自身の経歴を詐称することは、詐欺罪の法律違反には当たりません。
刑法第246条の詐欺罪は「人を欺いて財物を交付させた者は、十年以下の懲役に処する」と定義されています。
つまり、経歴詐称によって金銭を手に入れたかどうかが判断基準となります。
この場合、経歴詐称は仕事をする権利を得るためであり、直接的に金銭を手に入れているわけではないため、詐欺罪には当たりません。
しかし、経歴詐称は倫理的に大きな問題があります。なおかつ、できない仕事を受注してもエンジニアが対応できず、エンジニア・企業ともに評価が下がるだけです。
なので経歴詐称は絶対にしてはいけません。

https://sessoken.com/posts/ses_interview_illegal

あるある世紀末対決「経歴詐称命令vs派遣労働契約前面接」

僕がとある現場の派遣前面接に行った時のお話です。
営業担当さんとは派遣先の会社さんの最寄り駅で集合しました。そして挨拶も早々に営業担当さんから衝撃の指示が…
「先方にはちょっと経歴の部分で嘘ついちゃってるので、業務経歴書と食い違っちゃうんですよね…。業務経歴書は記入ミスということにしてこっちに口裏合わせてもらっていいですか?」
嫌です。しかもその経歴書も古いじゃないですか。これ見せたら嘘資料に嘘を重ねて虚偽のミルフィーユになるじゃないですか。なんて心の叫びは抑えて「はい…。」しか言えませんでした。立場も気も弱いので負けました。
結局面接では私が大噓つきの道化になって終わりましたが、何のための時間だったのかワケわからんすぎる。しかも面接自体は受かってしまい大焦りしましたが、先方の責任者の方が「やっぱり担当してほしい分野が未経験の人は採らないです。」とのことで落ちて安心しました。(派遣あるある)
営業担当さんからは「もし合格したらずっと嘘つき続けてくださいね。もしバレたら手違いがあったけど言い出しにくくて話を合わせてましたって言ってください。」と言われていたのでヒヤヒヤでした。結局僕が悪者になるじゃん。ずっと悪者役じゃん。落ちてあんなに嬉しかった面接はこれが1番です。

最後に

5000字を超える長文にはなってしまいましたが、その分リアルが伝わってくれたらいいなと思っています。
確かにスキルアップできたり、未経験からIT転職になるとSES企業が入りやすいとは思います。
僕も文系卒で全くITじゃない業界にいて、未経験転職でSESに入った経緯があるので身に染みてわかります。
でもIT業界ではヤバい人は言葉が通じない・虚言癖タイプ、立ち場で何とかしてくるタイプが目立つ印象です。

業界に限らずコミュニケーションで問題解決してくれる環境があるならば、大切にした方がいいです。IT系は論理的という幻想を抱いている異業種からの転職志望者は覚悟を持って転職してください。

ここまでお読みくださり、本当にありがとうございました。
皆さんの生活が少しでも良い方向になることを祈っています。
🤞

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