ブックカフェづくり❶まずはじめに
どんなブックカフェをつくりたい?
文字通りカフェと書店が一つになったお店のこと。
本屋さん離れの傾向も強く、廃業が増えているいま、なぜ本屋さんなのか?電子書籍がスマートで家もすっきり、という声には納得です。
でも本屋だけの機能では今の時代にマッチしない、未来が見えないと思いませんか?本だけを棚から選ぶなら大型書店にはかないません。
またほしい本が決まっている状態で買いに行くだけならamazonなどのネットショップに足元にも及びません。
ではあなたのお店に訪れるお客さまを想像してみましょう。
ブックカフェのコンセプトづくり
本や雑誌の販売だけでなく、プラスアルファの魅力が求められています。書店がカフェを併設したり、逆にカフェが店内に本を置いたりと、「ブックカフェ」という業態は年々増加しているようです。
今回はブックカフェに興味がある人向けに、ブックカフェの開業までの10ステップについて概要をまとめました。
コンセプトの決定
ブックカフェの形態を決めます。新刊書店と併設するか、古本屋と併設するか、閲覧のみにするかを考えましょう。
補助金を活用しよう
地域の自治体や行政が出している補助金や、地方創生に関連する支援を調べます。
物件は買う、借りる?
物件を購入するか借りるかを決定し、予算に合わせて適切な物件を探します。居抜き物件やスケルトン物件の選択も重要です。
場所を決めよう
ブックカフェの立地を決めます。駅近や住宅街など、ターゲットに合わせた場所選びが重要です。
資金計画どうしよう
開業資金と運転資金を計画し、必要に応じて融資や出資を検討します。
必要な資格・許可の取得しよう
飲食店営業許可や古物商許可など、必要な資格や許可を取得します。
業者を選んで内装・外装の計画をしよう
コンセプトに合わせた内装や外装のデザインを計画し、施工業者を選定します。
メニューを決めよう
カフェメニューを考案し、価格設定を行います。オリジナルメニューの開発も視野に入れましょう。
マーケティング戦略を立てよう
店舗の宣伝計画を立て、SNSやチラシなどでプロモーションを行います。
オープンへの準備をしよう
スタッフの採用、仕入れ先の確定、プレオープンの実施など、開業に向けた準備を整えます。
これらのステップを踏むことで、ブックカフェの開業に向けた計画がスムーズに進むでしょう。
ブックカフェ開業に、最低限必要な資格と特徴、いくらかかる?
食品衛生責任者資格
特徴・費用飲食店を営業するためには、食品衛生責任者が必要です。
食品の取り扱いに関する知識を有し、衛生管理を行う責任者としての役割を果たします。
講習を受けて試験に合格する必要があります。
講習費用は地域によって異なりますが、一般的には数千円から1万円程度です。
古物商許可
特徴・費用古本を取り扱う場合、古物商許可が必要になります。
盗品等の不正な商品が市場に出回ることを防ぐための許可です。
管轄の警察署に申請し、審査を受けます。
許可取得にかかる費用は、申請料として数千円が一般的です。
酒類販売業免許
特徴・費用アルコールを提供する場合は、酒類販売業免許が必要です。
酒類の販売に関する法律を遵守し、適切な管理と販売を行うための免許です。
税務署に申請し、審査を受ける必要があります。
免許取得には数万円の費用がかかることが多いです。
4.菓子製造業許可
特徴・費用
菓子製造業許可は、お菓子やパンを製造・販売するために必要な許可です。
食品衛生法に基づく営業許可が必要な業種の一つです。
保健所に申請し、施設検査を受けます。
取得には食品衛生責任者の資格が必要です。
申請にかかる費用は自治体によって異なり、一般的には14,000円~17,000円です。
5.防火管理者
特徴・費用
防火管理者は、火災予防と安全管理を担う重要な役割です。
甲種と乙種の2種類があり、建物の規模によって異なります。
防火管理講習を受講し、修了する必要があります。
甲種は全ての防火対象物で、乙種は小規模なものに限られます。
甲種防火管理新規講習は約8,000円、乙種講習は約7,000円です。
講習費用は地域によって異なる場合があるため、事前に確認が必要です。
6.飲食店営業許可
特徴・費用
飲食店を開業する際には、飲食店営業許可が必要です。
許可を得ることで、食品衛生法に基づく基準を満たした営業が可能になります。
管轄の保健所に申請し、施設基準を満たすことを確認する所定の検査をクリアする必要があります。
申請には、食品衛生責任者の資格を持つ人を必ず置く必要があります。
新規で取得する場合、だいたい16,000円~19,000円程度の申請手数料がかかります。
継続・更新の申請の場合は、約12,000円前後になります。
これらの資格は、ブックカフェの安全な運営と衛生管理のためにとても重要です。資格取得には時間と費用がかかるため、開業計画には十分な余裕を持って進めることをお勧めします。
また、地域によって異なる場合があるため、具体的な手続きや費用については、管轄の消防署や保健所に確認すること。
これらの資格や許可は、ブックカフェの運営において法律を守り、お客様に安全で快適なサービスを提供するために重大切です。
取得にはそれぞれ時間と費用がかかりますので、開業計画には余裕を持って進めることをお勧めします!