尖り穴党kobaの「騎手で診る」~2021 マイルCS編~ ※回顧追記
■はじめに
どうも、競馬歴1年半・尖り穴党のkobaです。
予想ファクターは「馬場適正」と「レース展開」が中心で、買い方としては「コンボ狙い」という的中率重視メソッドを使っています。
(※「コンボ狙い」についての説明はコチラ)
最近、騎手の腕が競馬のレース結果に与える影響に一層興味を持つようになりまして、中央競馬の重賞を厳選し、騎手にフォーカスを当てつつレース出走各馬の評価をするアプローチに臨んでおります。
この投稿ではマイルCSについて記載してみようと思います。
本考察は、2021.11.20(土)時点でのまとめになっておりますので、
・戦績データの統計は2021.11.20(土)時点のもの
・当日トラックバイアス未確認のため、暫定結論が変更になる可能性あり
の2点、ご承知おきくださいませ。
■出走馬
netkeibaのコチラからもご確認可能です。
1.ホウオウアマゾン(牡3)
2.クリノガウディー(牡5)
3.シュネルマイスター(牡3)
4.サリオス(牡4)
5.サウンドキアラ(牝6)
6.ケイデンスコール(牡5)
7.インディチャンプ(牡6)
8.ダーリントンホール(牡4)
9.グレナディアガーズ(牡3)
10.ロータスランド(牝4)
11.カテドラル(牡5)
12.グランアレグリア(牝5)
13.ダノンザキッド(牡3)
14.リプレーザ(牡3)
15.サウンドカナロア(牡5)
16.レインボーフラッグ(牡8)
■舞台(コース)
阪神芝1,600m(Aコース)GⅠ 3歳以上定量戦
・特徴
例年京都で開催されるレースですが、例の大規模改修工事につき、昨年からは阪神コースで開催されています。
阪神は内回り/外回りの両方のコースがありますが、この距離は外回り。
外回りはコーナーが緩く直線も長めなので、馬には小回り/コーナリング適正がさほど求められず、長くいい脚を使った差しも決めやすいコースです。
・参考:同舞台の重賞レース(※タイム/ペース/展開などの比較対象レースとしてご利用ください)
- チューリップ賞:GⅡ3歳戦 Aコース 3月開催
- 阪神牝馬S:GⅡ4歳以上牝馬別定戦 Bコース 4月開催
- 桜花賞:GⅠ3歳牝馬戦 Bコース 4月開催
- アーリントンC:GⅢ 3歳戦 Bコース 4月開催
- デイリー杯2歳S:GⅡ 2歳戦 Bコース 11月開催
- 阪神ジュベナイルF:GⅠ 2歳牝馬戦 Bコース 12月開催
- 朝日杯フューチュリティS:GⅠ 2歳戦 Bコース 12月開催
上記、レースタイプが様々なので一概に言えませんが、ペースごとの決着傾向としては、
・スロー(後傾)~ミドルペースの場合→最終コーナー5番手までの先行馬が1着になるケース多し
・ハイ(前傾)ペースの場合→最終コーナー8番手より後ろでも追込馬が上がり3Fタイム(末脚)上位で突っ込んで1着になるケース多し
となっております。
また、今年は例年と異なり、阪神での開催がこの週で6週連続となった状態でAコースを継続使用となりますので、芝のトラックバイアスは内側が痛んで外差しが効きやすくなっている可能性が高そうです。
■想定展開
メンバーを見た限りだと外枠に入った15.サウンドカナロアが逃げそうです。1,200m戦を中心とする馬なので、厳しい中でチャンス狙うならとにかく逃げるでしょう。
これに対して内枠に入った1.ホウオウアマゾンも先行すると思われます。
それぞれ内と外の枠に入った2頭が織りなす先行争いの中、少々ペースが流れるのでは、と考えます。
人気馬にグランアレグリア・シュネルマイスター・インディチャンプなどがおります。グランアレグリアは前走天皇賞(秋)こそ先行しましたが、得意のマイル戦に戻り、基本は中団~後ろくらいに控えるでしょう。
一方のインディチャンプは福永騎手の連続騎乗で中団に構えての差しを狙ってくるでしょうし、シュネルマイスターは(前走のルメール騎手から)横山武騎手に鞍上が戻るので、後ろからではなくある程度前目/好位のポジションからの競馬になるでしょう。
ある程度有力馬の警戒が(前に後ろに)分散するので、後ろの「グランアレグリア」の末脚だけを気にして前への警戒が疎かになるカンジでもないでしょうし、その他馬が頑張って前になだれ込んでペースが過剰に流れるイメージもあまり湧きません。
よってハイレベルの阪神マイル戦に相応しい、1,000m通過58秒台前半くらいのそこそこペース流れる淀みのない持続戦を想定します。
■出走馬騎乗騎手の戦績考察(2020.1~)
着順統計のフォーマットは下記となります。
[(1着回数)-(2着回数)-(3着回数)-(馬券圏外回数)]
【注意事項】
また、本投稿でご説明する統計情報(データ使用した戦績情報)は、2020.1以降2年弱の期間のデータが対象になっておりますので、ご承知おきください。(※2019年以前の戦績データを含んでおりません。)
・坂井 瑠星騎手(1.ホウオウアマゾン騎乗)
○騎手情報
坂井 瑠星(さかい りゅうせい)栗東/矢作芳人厩舎 1997.5.31生まれ(24歳) 6年目
○騎乗馬情報
ホウオウアマゾン(Ho O Amazon)3歳牡馬 矢作芳人厩舎 通算戦績:3-2-1-2
○当該馬への騎乗回数
2レース連続2回目
○当該馬騎乗時の戦績(通算)
・TOTAL [0-0-1-0](馬券圏内率:100.0%)
・GⅡ [0-0-1-0](馬券圏内率:100.0%)
○騎手重賞(GⅠ~Ⅲ)戦績
・TOTAL [5-2-6-55](馬券圏内率:19.1%)
・GⅠ [0-1-0-8](馬券圏内率:11.1%)
・GⅡ [1-0-2-19](馬券圏内率:13.6%)
・GⅢ [4-1-4-28](馬券圏内率:24.3%)
○騎手の好走実績馬&レース(※抜粋)
・GⅠ1着
- ユニコーンライオン → 宝塚記念 2021.6.27(阪神/芝2,200m)晴/良 7番人気 通過順位:1-1-1-1 上がり3F:35.1(13頭中5位)
・GⅡ1着
- キングエルメス → 京王杯2歳S 2021.11.6(東京/芝1,400m)晴/良 8番人気 通過順位:2-2 上がり3F:34.1(14頭中8位)
・GⅢ1着
- ロードブレス → みやこS 2021.11.7(東京/ダ1,800m)晴/良 6番人気 通過順位:11-13-14-13 上がり3F:35.8(16頭中1位)
○考察・コメント
坂井騎手は内枠/前目の積極策を使って、人気低めの穴馬で時々激走してくれるので個人的にも大変好きな騎手です。
さらに、近走ではGⅢみやこS(東京/ダ1,800m)のロードブレス騎乗で最終コーナー13番手から見事な大マクリでの2着。差し競馬で穴をあける新味まで見せており、坂井騎手が乗る馬には毎回注目するようにしております。
その他特徴としては重賞ダート成績が優秀で、
[2-1-1-5](馬券圏内率:44.4%)
という好成績になっています。
○馬の能力/特徴+騎手との相性を踏まえての評価
保留(配当妙味馬候補)
ホウオウアマゾンは前走のGⅢスワンS(阪神 / 芝1,400m)が初の古馬混合戦だったのですが、先行策を取っての3着という素晴らしい競馬をしました。展開的にもかなり差しに向く状況でかつ休み明けで、馬体重を前走比+22kgとして太目での好走でしたから、叩き2走目の今回は上積みを期待できそうです。
今回はその坂井騎手が連続騎乗となる上に、かつ今回のレース舞台である阪神1,600m戦をこの馬は[2-2-0-1]と得意としているので、注目の1頭です。
ただ、今回の阪神コースは連続開催が続いて内側の芝が痛む状況下でのAコース開催です。この中での最内枠の1枠1番というのはトラックバイアス的にどうなんだろう、という懸念はあります。
一方で戦績からも分かりますが重馬場巧者であり、今の時計のかかる阪神コースでこの人気薄なら、トラックバイアスを確認しながら狙う価値を感じます。
保留(配当妙味馬候補)とします。
・岩田 望来騎手(2.クリノガウディー騎乗)
○騎手情報
岩田 望来(いわた みらい)栗東/藤原英昭厩舎 2000.5.31生まれ(21歳) 3年目
○騎乗馬情報
クリノガウディー(Kurino Gaudi)5歳牡馬 藤沢則雄厩舎 通算戦績:3-2-3-19
○当該馬への騎乗回数
7レースぶり2回目
○当該馬騎乗時の戦績(通算)
・TOTAL [0-0-0-1](馬券圏内率:0.0%)
・GⅢ [0-0-0-1](馬券圏内率:0.0%)
○騎手重賞(GⅠ~Ⅲ)戦績
・TOTAL [0-5-3-65](馬券圏内率:11.0%)
・GⅠ [0-0-0-14](馬券圏内率:0.0%)
・GⅡ [0-2-2-18](馬券圏内率:18.2%)
・GⅢ [0-3-1-33](馬券圏内率:10.8%)
○騎手の好走実績馬&レース(※抜粋)
・GⅡ2着
- アンドラステ → 府中牝馬S 2021.10.16(東京/芝1,800m)曇/良 5番人気 通過順位:2-2-2 上がり3F:34.3(18頭中10位)
- ロードマックス → 京王杯2歳S 2020.11.7(東京/芝1,400m)曇/良 9番人気 通過順位:10-11 上がり3F:33.7(18頭中1位)
・GⅢ2着
- エンスージアズム → フラワーC 2021.3.20(中山/芝1,800m)曇/良 2番人気 通過順位:7-5-7-6 上がり3F:35.3(16頭中4位)
- アンドラステ → ターコイズS 2020.12.19(中山/芝1,600m)曇/良 3番人気 通過順位:6-5-5 上がり3F:35.4(16頭中3位)
- ギルデッドミラー → アーリントンC 2020.4.18(阪神/芝1,600m)晴/稍重 4番人気 通過順位:6-4 上がり3F:36.8(12頭中2位)
○考察・コメント
統計だけで見るとかなり重賞で勝負弱く、大外ぶんまわしがハマらないと厳しい印象の岩田望騎手。
しかしこの2ヶ月で2回重賞の馬券圏内にトントンと喰い込んできました。
特にGⅡ府中牝馬S(東京/芝1,800m)のアンドラステ騎乗時には、前目でひらきなおった競馬であわや重賞初制覇(シャドウディーヴァに差されてのクビ差の2着)でした。
あの騎乗の是非はさておき、彼がメンタル的に成長するいいきっかけになったのでは、と考えています。
また、GⅠエリザベス女王杯(阪神/芝2,200m)にてソフトフルート騎乗でクビ差の4着と、キャリア初のGⅠで馬券圏内(3着以内)を達成できる手前まで迫りました。近いうちに重賞で好戦/勝利するのではないでしょうか。
○馬の能力/特徴+騎手との相性を踏まえての評価
無印
左側にもたれ癖のあるクリノガウディーは、明らかに左回りコースより右回りコースを苦手としています。
距離も近走1,200mと1,400mが中心で、このハイレベルGⅠ戦で久々の1,600m戦で好走するイメージが湧きません。
前回岩田望騎手が鞍上だった今年2/28のGⅢ阪急杯(阪神/芝1,400m)でも1着と0.9秒差の9着と凡走。
ここでは厳しいと判断し、無印とします。
・横山 武史騎手(3.シュネルマイスター騎乗)
○騎手情報
横山 武史(よこやま たけし)栗東/鈴木伸尋厩舎 1998.12.22生まれ(22歳) 5年目
○騎乗馬情報
シュネルマイスター(Schnell Meister)3歳牡馬 手塚貴久厩舎 通算戦績:4-1-1-0
○当該馬への騎乗回数
2レースぶり3回目
○当該馬騎乗時の戦績(通算)
・TOTAL [1-0-1-0](馬券圏内率:100.0%)
・GⅠ [0-0-1-0](馬券圏内率:100.0%)
○騎手重賞(GⅠ~Ⅲ)戦績
・TOTAL [8-2-4-66](馬券圏内率:17.5%)
・GⅠ [3-1-1-13](馬券圏内率:27.8%)
・GⅡ [4-0-3-17](馬券圏内率:29.2%)
・GⅢ [1-1-0-36](馬券圏内率:5.3%)
○騎手の好走実績馬&レース(※抜粋)
・GⅠ1着
- タイトルホルダー → 菊花賞 2021.10.24(阪神/芝3,000m)曇/良 4番人気 通過順位:1-1-1-1 上がり3F:35.1(18頭中6位)
・GⅡ1着
- ウインマリリン → オールカマー 2021.9.26(中山/芝2,200m)曇/良 2番人気 通過順位:2-2-3-3 上がり3F:35.1(16頭中1位)
・GⅢ1着
- エフフォーリア → 共同通信杯 2021.2.14(東京/芝1,800m)晴/良 4番人気 通過順位:2-4-3 上がり3F:33.4(12頭中2位)
○考察・コメント
先行/積極性、鋼のメンタル、勝負強さが特徴の横山武騎手。
戦績見て頂けると分かりますが、GⅢは一気に成績が落ちます。まあ、GⅢでは乗っている馬の実力が低めということもあるのですが。
好走歴は最終コーナー6番手以内のものがほとんどで、例外が2000.4開催のGⅡニュージーランドトロフィー(中山/芝1,600m)のウイングレイテスト3着(コーナー通過順位:11-12-10)でした。前目でしか好走できない典型です。
また戦績的に、圧倒的に内枠の方が得意です。
外目の枠である5~7枠に入ると、馬券圏内率が10%前後と一気に期待値が落ちます。
その他悪い特徴として、馬場ヨミが上手いようにとても見えず、最内を通過しては馬券圏外になっているケースも多いです。
ある意味取捨選択がとても分かりやすい騎手で、トラックバイアスとセットで評価の濃淡をつけやすいです。
○馬の能力/特徴+騎手との相性を踏まえての評価
消極的残し
人気するようならバッサリ切りたいですが、このシュネルマイスターは能力は高い馬だと思いますし、オッズ変化の様子を見ようと思います。
2走前の安田記念ではインディチャンプに先着しましたが、斤量が54.0kgでしたが今回は56.0kgとなり、インディチャンプとの斤量差も4.0kg差から1.0kg差まで縮まります。
初の長距離輸送にもなりますし、インディチャンプとの比較した斤量面と併せて考えても、人気するようなら評価は落としたいところです。
繰り返しになりますが、現状の阪神のトラックバイアスは、内側の芝が痛んで外差しが効きやすくなっている可能性が高いです。
その中での内目の2枠3番。横山武騎手が荒れたトラックバイアスに逆らって内をついて裏目に出る可能性が高いと見ています。
とはいえ近走の競馬を見るにかなりの能力上位馬ではありますので、消極的残しとします。
・松山 弘平騎手(4.サリオス騎乗)
○騎手情報
松山 弘平(まつやま こうへい)栗東/フリー 1990.3.1生まれ(31歳) 13年目
○騎乗馬情報
サリオス(Salios)4歳牡馬 堀宣行厩舎 通算戦績:4-2-0-3
○当該馬への騎乗回数
3レース連続3回目
○当該馬騎乗時の戦績(通算)
・TOTAL [0-0-0-2](馬券圏内率:0.0%)
・GⅠ [0-0-0-2](馬券圏内率:0.0%)
○騎手重賞(GⅠ~Ⅲ)戦績
・TOTAL [13-11-11-67](馬券圏内率:34.3%)
・GⅠ [3-3-3-20](馬券圏内率:31.0%)
・GⅡ [3-4-5-17](馬券圏内率:41.4%)
・GⅢ [7-4-3-30](馬券圏内率:31.8%)
○騎手の好走実績馬&レース(※抜粋)
・GⅠ1着
- デアリングタクト → 秋華賞 2020.10.18(京都/芝2,000m)晴/稍重 1番人気 通過順位:13-13-8-5 上がり3F:35.1(18頭中2位)
・GⅡ1着
- ヒシイグアス → 中山記念 2021.2.28(中山/芝1,800m)晴/良 1番人気 通過順位:4-4-4-4 上がり3F:34.2(14頭中1位)
・GⅢ1着
- メイショウカズサ → プロキオンS 2021.7.11(小倉/ダ1,700m)雨/重 6番人気 通過順位:5-4-5-4 上がり3F:35.5(16頭中1位)
○考察・コメント
既にベテランの領域に入りつつある松山騎手。近年の重賞成績はご覧の通り素晴らしいものです。
とりわけ重賞勝利の13レースの結果に着目すると、全て上がり3Fタイム3位以内の末脚を爆発させています。もはや「捲り競馬で真骨頂発揮」という属性を持つ騎手ですね。
その他の特徴としては、重賞のマイル戦に着目すると
[3-4-4-11](馬券圏内率:50.0%)
という素晴らしい戦績を残しています。
○馬の能力/特徴+騎手との相性を踏まえての評価
無印
サリオスは昨年のマイルCSではデムーロ騎手騎乗で、1着のグランアレグリアと0.4秒差の5着と悪くない競馬でした。
一方で前走の安田記念(東京/芝1,600m)は苦手条件ということもあったのか0.7秒差8着と完敗。その安田記念後は疲れが取れるのが遅くなり、さらには爪に不安が残る状態での5ヶ月半ぶりの休み明け初戦レースが今回です。
初ブリンカー装着など期待面もあれど、前述の通りいきなりここで好走するかの不安面の方が相対的に大きいです。
また繰り返しになりますが、現状の阪神のトラックバイアスは、内側の芝が痛んで外差しが効きやすくなっている可能性が高いです。
その中での内目の2枠4番。プラスに働くとは思えないです。
重賞の松山騎手の信頼度が高いのは間違いないのですが、割引要素が多い中で人気するなら配当妙味もないので、無印とします。
・武 豊騎手(5.サウンドキアラ騎乗)
○騎手情報
武 豊(たけ ゆたか)栗東/フリー 1969.3.15生まれ(52歳) 35年目
○騎乗馬情報
サウンドキアラ(Sound Chiara)6歳牝馬 安達昭夫厩舎 通算戦績:7-5-4-8
○当該馬への騎乗回数
11レースぶり10回目
○当該馬騎乗時の戦績(通算)
・TOTAL [2-2-3-1](馬券圏内率:87.5%)
○騎手重賞(GⅠ~Ⅲ)戦績
・TOTAL [8-8-7-82](馬券圏内率:21.9%)
・GⅠ [0-2-2-27](馬券圏内率:12.9%)
・GⅡ [2-0-1-21](馬券圏内率:12.5%)
・GⅢ [6-6-4-34](馬券圏内率:32.0%)
○騎手の好走実績馬&レース(※抜粋)
・GⅠ2着
- キセキ → 宝塚記念 2020.6.28(阪神/芝2,200m)曇/稍重 6番人気 通過順位:14-13-8-2 上がり3F:37.2(18頭中2位)
- レシステンシア → 桜花賞 2020.4.12(阪神/芝1,600m)雨/重 1番人気 通過順位:2-2 上がり3F:38.2(18頭中12位)
・GⅠ3着
- ヨーホーレイク → ホープフルS 2020.12.26(中山/芝2,000m)晴/良 4番人気 通過順位:10-9-9-7 上がり3F:36.4(14頭中1位)
- インティ → チャンピオンズC 2020.12.6(中京/ダ1,800m)晴/良 10番人気 通過順位:2-2-1-2 上がり3F:37.4(16頭中10位)
・GⅡ1着
- メイケイエール → チューリップ賞 2021.3.6(阪神/芝1,600m)曇/稍重 1番人気 通過順位:4-1 上がり3F:34.8(12頭中10位)
- サトノフラッグ → 弥生賞ディープ記念 2020.3.8(中山/芝2,000m)曇/重 2番人気 通過順位:8-8-8-2 上がり3F:36.1(11頭中1位)
・GⅡ3着
- インティ → 東海S 2020.1.26(京都/ダ1,800m)晴/重 1番人気 通過順位:6-5-4-2 上がり3F:36.1(16頭中3位)
○考察・コメント
先行競馬・捲り競馬をバランス良くこなす、さすがのレジェンド武豊騎手。
しかし好走歴見て頂くと分かる通り、今年に入ってからはかなり不調で、今年に限定した重賞戦績は下記です。
・TOTAL [3-2-1-35](馬券圏内率:14.6%)
・GⅠ [0-0-0-11](馬券圏内率:0.0%)
・GⅡ [1-0-0-8](馬券圏内率:11.1%)
・GⅢ [2-2-1-16](馬券圏内率:23.8%)
○馬の能力/特徴+騎手との相性を踏まえての評価
無印
サウンドキアラは阪神1,600m戦での好走歴はありますが、牝馬限定戦やハンデ戦ならまだしも、定量戦のGⅠのこのレースでの好走は力関係的にも厳しいでしょう。
かつ今年GⅠで馬券圏内なしの不調の武豊騎手が鞍上。また、このコンビでの重賞参戦はこのレースが初となります。
ここでは厳しいと判断し、無印とします。
・岩田 康誠騎手(6.ケイデンスコール騎乗)
○騎手情報
岩田 康誠(いわた やすなり)栗東/フリー 1974.3.12生まれ(47歳) 16年目
○騎乗馬情報
ケイデンスコール(Cadence Call)5歳牡馬 安田隆行厩舎 通算戦績:4-3-0-12
○当該馬への騎乗回数
3レース連続7回目
○当該馬騎乗時の戦績(通算)
・TOTAL [1-1-0-4](馬券圏内率:33.3%)
・GⅠ [0-0-0-1](馬券圏内率:0.0%)
・GⅡ [0-1-0-1](馬券圏内率:50.0%)
・GⅢ [1-0-0-0](馬券圏内率:100.0%)
○騎手重賞(GⅠ~Ⅲ)戦績
・TOTAL [4-4-10-64](馬券圏内率:22.0%)
・GⅠ [0-0-0-17](馬券圏内率:0.0%)
・GⅡ [3-2-2-22](馬券圏内率:24.1%)
・GⅢ [1-2-8-25](馬券圏内率:30.6%)
○騎手の好走実績馬&レース(※抜粋)
・GⅡ1着
- カツジ → スワンS 2020.10.31(京都/芝1,400m)晴/良 11番人気 通過順位:1-1 上がり3F:34.3(16頭中8位)
・GⅢ1着
- ケイデンスコール → 京都金杯 2021.1.5(中京/芝1,600m)曇/良 12番人気 通過順位:6-4-3 上がり3F:34.0(16頭中4位)
○考察・コメント
ご存じパワハラパパ、岩田康騎手。(失礼w)
気の強さを活かした度胸のある競馬で常に一杯馬を追ってくれます。イン差しが得意で、時々大穴を持ってきてくれるので、穴党の僕としては大好きな騎手の一人です。
データから見る特徴の一つとして、サンプル数が少ないですが、1枠に入ったときの重賞成績は
[1-0-1-0](馬券圏内率:100.0%)
でした。
そもそも近2年で64重賞レースに参戦しながら1枠引くの2回のみかい、という話もありますがww
ただ、全盛期の10年くらい前に比べると人気馬に騎乗する機会は激減していますし、統計的にも重賞は勝ちきれないケースは多いです。
特にGⅠでは馬券圏内が厳しいというのが、データからも見て取れます。
○馬の能力/特徴+騎手との相性を踏まえての評価
無印
ケイデンスコールは内枠で脚を溜めて馬群を捌いてパフォーマンスを発揮するタイプなので、岩田パパ騎乗は合うと思います。
ただし内側が痛んだ阪神Aコースの今回の舞台が合うかと言われるとマイナスと考えます。仮に脚を溜めて外から一発狙う騎乗をやれたとしても、力関係的にこの馬がグラン・シュネル・インディらをまとめて上回るイメージが持てないです。
ここでは厳しいと判断し、無印とします。
・福永 祐一騎手(7.インディチャンプ騎乗)
○騎手情報
福永 祐一(ふくなが ゆういち)栗東/フリー 1976.12.9生まれ(44歳) 26年目
○騎乗馬情報
インディチャンプ(Indy Champ)6歳牡馬 音無秀孝厩舎 通算戦績:8-2-5-5
○当該馬への騎乗回数
9レース連続16回目
○当該馬騎乗時の戦績(通算)
・TOTAL [5-2-4-4](馬券圏内率:73.3%)
・GⅠ [1-1-2-1](馬券圏内率:80.0%)
・GⅡ [1-0-2-2](馬券圏内率:60.0%)
・GⅢ [1-0-0-1](馬券圏内率:50.0%)
○騎手重賞(GⅠ~Ⅲ)戦績
・TOTAL [20-18-17-68](馬券圏内率:44.7%)
・GⅠ [6-4-8-20](馬券圏内率:47.4%)
・GⅡ [6-3-2-21](馬券圏内率:34.4%)
・GⅢ [8-11-7-27](馬券圏内率:49.1%)
○騎手の好走実績馬&レース(※抜粋)
・GⅠ1着
- ピクシーナイト → スプリンターズS 2021.10.3(中山/芝1,200m)晴/良 3番人気 通過順位:3-2 上がり3F:33.4(16頭中2位)
・GⅡ1着
- シャドウディーヴァ → 府中牝馬S 2021.10.16(東京/芝1,800m)曇/良 4番人気 通過順位:14-13-14 上がり3F:33.1(18頭中1位)
・GⅢ1着
- ファインルージュ → 紫苑S 2021.9.11(中山/芝2,000m)晴/良 2番人気 通過順位:6-6-6-5 上がり3F:34.2(18頭中5位)
○考察・コメント
さすが日本を代表する福永騎手で、重賞も文句なしの戦績。
中京・マイルの鬼という印象が強い福永騎手ですが、今回分析対象とするデータ(GⅠ~GⅢ、2020.1~)から見ると下記の通り。
中京 [5-4-3-11](馬券圏内率:52.2%)
阪神 [3-5-9-18](馬券圏内率:48.6%)
1,200m [3-3-2-3](馬券圏内率:72.7%)
1,600m [5-4-6-23](馬券圏内率:39.5%)
2,000m [5-6-3-8](馬券圏内率:63.6%)
まとめると、
・阪神は中京と同じくらい得意
・マイル戦(1,600m戦)はむしろ相対的に成績悪め
というカンジでした。
とにかく研究熱心な騎手で馬場ヨミもうまく、特に好位につけて差す競馬をさせると一級品ですね。
○馬の能力/特徴+騎手との相性を踏まえての評価
消極的残し
インディチャンプはマイルの条件がベストなのですが、ここ最近勝ち切れていません。特にずっとグランアレグリア相手には先着できていないことは気になります。
一方で、さすがに馬の実績と福永騎手の実力を見ると軽視しにくいです。
前走安田記念ではシュネルマイスターに先着されていますが、斤量差が前走の4.0kg差から1.0kg差まで縮まりますので、今回は逆転も可能とみます。
前述の通り、今年は例年と異なり、阪神での開催が6週連続となる中でのAコースを継続使用となりますので、内側の芝が痛んで外差しが効きやすくなっている可能性が高いです。
馬場ヨミがうまい福永騎手が外から好位差しを狙うインディチャンプと、馬場ヨミが苦手で先行意識が強い横山武騎手騎乗のシュネルマイスター。
おそらく3歳世代への期待+前走のルメール騎手の好騎乗で毎日王冠を勝ったシュネルマイスターの方が人気が上回るので、配当妙味を考えるならこちらを取りたいというのが私見です。
ただ下記の通りネガティブ要素もそれなりに揃っており、、
・6歳馬ということで「底の見えない不気味さ」は全くない
・気性難でうまく脚を溜められないと勝ち切れない特性
・香港戦を見据えての前哨戦の扱いで陣営はここを叩き台にしか見ていない可能性
この出走馬の中であえて重い印を打とうとも思えないです。
消極的残しとします。
・和田 竜二騎手(8.ダーリントンホール騎乗)
○騎手情報
和田 竜二(わだ りゅうじ)栗東/フリー 1977.6.23生まれ(44歳) 26年目
○騎乗馬情報
ダーリントンホール(Darlington Hall)4歳牡馬 木村哲也厩舎 通算戦績:2-0-2-4
○当該馬への騎乗回数
初騎乗
○当該馬騎乗時の戦績(通算)
騎乗経験なし
○騎手重賞(GⅠ~Ⅲ)戦績
・TOTAL [7-7-9-89](馬券圏内率:20.5%)
・GⅠ [0-2-1-21](馬券圏内率:12.5%)
・GⅡ [4-1-3-25](馬券圏内率:24.2%)
・GⅢ [3-4-5-43](馬券圏内率:21.8%)
○騎手の好走実績馬&レース(※抜粋)
・GⅠ2着
- ミッキーブリランテ → 阪急杯 2021.2.28(阪神/芝1,400m)晴/良 10番人気 通過順位:5-4 上がり3F:33.8(17頭中2位)
・GⅡ1着
- ディープボンド → 阪神大賞典 2021.3.21(阪神/芝3,000m)曇/重 3番人気 通過順位:4-4-4-3 上がり3F:36.9(12頭中3位)
・GⅢ1着
- ワンダフルタウン → 京都2歳S 2020.11.28(阪神/芝2,000m)晴/良 3番人気 通過順位:7-7-7-6 上がり3F:34.2(10頭中1位)
○考察・コメント
穴党大好き和田騎手。イン突きを得意とする強気な競馬で最後まで力一杯追ってくれる騎乗スタイルが特徴的で、人気薄で良く穴を開けてくれる印象です。
中でも阪急杯(阪神/芝1,400m)でミッキーブリランテを内側の進路から好位差しを決めて2着に持ってきたのは「これぞ和田騎手」という騎乗でした。
その他特徴としては8枠の重賞成績が
[0-0-0-14](馬券圏内率:0.0%)
となっており、やはり内枠ほど期待値が上がるというのが正直なところです。
○馬の能力/特徴+騎手との相性を踏まえての評価
保留(配当妙味馬候補)
良い末脚を持っており、トラックバイアスと展開的に差し馬が恵まれるかもしれない本レースにおいて大穴サイドで期待するならこの馬、ダーリントンホールかもしれません。
前走GⅡ富士S(東京/芝1,600m)では、コース広く直線の長いごまかしの効かない条件で末脚を使っての5着は悪くない内容でした。
阪神の重賞で好走することが得意な和田騎手初騎乗が併せて非常に不気味な存在。ここはオッズ推移を見ながらの判断がしたく、保留(配当妙味馬候補)とします。
・池添 謙一騎手(9.グレナディアガーズ騎乗)
○騎手情報
池添 謙一(いけぞえ けんいち)栗東/フリー 1979.7.23生まれ(42歳) 24年目
○騎乗馬情報
グレナディアガーズ(Grenadier Guards)3歳牡馬 中内田充厩舎 通算戦績:2-2-2-1
○当該馬への騎乗回数
初騎乗
○当該馬騎乗時の戦績(通算)
騎乗経験なし
○騎手重賞(GⅠ~Ⅲ)戦績
・TOTAL [5-11-6-79](馬券圏内率:21.8%)
・GⅠ [1-3-2-22](馬券圏内率:21.4%)
・GⅡ [3-6-1-22](馬券圏内率:31.3%)
・GⅢ [1-2-3-35](馬券圏内率:14.6%)
○騎手の好走実績馬&レース(※抜粋)
・GⅠ1着
- グランアレグリア → 安田記念 2020.6.7(東京/芝1,600m)曇/良 3番人気 通過順位:8-7 上がり3F:33.7(14頭中1位)
・GⅡ1着
- ソングライン → 富士S 2021.10.23(東京/芝1,600m)晴/良 1番人気 通過順位:8-7 上がり3F:33.9(17頭中2位)
・GⅢ1着
- バイオスパーク → 福島記念 2020.11.15(福島/芝2,000m)晴/良 2番人気 通過順位:7-7-7-7 上がり3F:35.2(16頭中6位)
○考察・コメント
ご存じビッグレースに強いお祭り男、池添騎手。重賞ではむしろ格下のGⅢの方が苦手というおまけ属性つき。
1着に持ってくる馬はほとんど人気馬ですが、人気薄の馬を2,3着に持ってくることもしばしば。記憶に新しいところでは2021大阪杯は6番人気モズベッロ2着、2021函館記念は12番人気バイオスパーク3着など、馬の脚質不問で素晴らしい騎乗で馬券圏内に持ってくることがしばしばです。
少しマイナス要素を挙げるならば阪神コースの重賞は比較的苦手で、戦績(2020.1~)は
[0-2-1-23](馬券圏内率:11.5%)
となっています。
○馬の能力/特徴+騎手との相性を踏まえての評価
有力視
グレナディアガーズは脚質的に前目で競馬して好走するタイプ、かつマイル戦よりも1,400m戦の方が得意そうに見えるので、阪神の現状の外差しトラックバイアスを加味すると、一見ここは適正的に少しズレるように思えます。
しかし近走2レースはともに展開的に向かない状況下で3着といずれも強い競馬でした。レース動画を観ればそれぞれ粘りと追い込みが良く見てとれます。
特に阪神コースは得意としており、今回のレースはその阪神外回りで小回り適性も求められず馬の能力差が顕著に出やすいので、チャンス高めに感じます。距離がちと長い気はしておりますが。
また関西馬なので、今回輸送リスクなく、ここでドンピシャ結果を出す不気味さがが漂っています。6年連続でGⅠのいずれかのレースを1着で制している池添騎手もそろそろこのあたりで来るのでは。
ここは適正に囚われて下手に割り引くよりも、過去レース動画を観て「こいつ強いやん、3歳世代の代表馬やで」というインスピレーションを信じて、有力視したいと思います。
・田辺 裕信騎手(10.ロータスランド騎乗)
○騎手情報
田辺 裕信(たなべ ひろのぶ)美浦/フリー 1984.2.12生まれ(37歳) 20年目
○騎乗馬情報
ロータスランド(Lotus Land)4歳牝馬 辻野泰之厩舎 通算戦績:5-3-0-3
○当該馬への騎乗回数
3レース連続3回目
○当該馬騎乗時の戦績(通算)
・TOTAL [0-0-1-1](馬券圏内率:50.0%)
・GⅡ [0-0-0-1](馬券圏内率:0.0%)
・GⅢ [0-0-1-0](馬券圏内率:100.0%)
○騎手重賞(GⅠ~Ⅲ)戦績
・TOTAL [5-6-4-83](馬券圏内率:15.3%)
・GⅠ [0-1-0-23](馬券圏内率:4.2%)
・GⅡ [2-1-3-24](馬券圏内率:20.0%)
・GⅢ [3-4-1-36](馬券圏内率:18.2%)
○騎手の好走実績馬&レース(※抜粋)
・GⅠ2着
- タイトルホルダー → 皐月賞 2021.4.18(中山/芝2,000m)晴/稍重 8番人気 通過順位:2-2-1-1 上がり3F:37.5(16頭中8位)
・GⅡ1着
- アサマノイタズラ → セントライト記念 2021.9.20(中山/芝2,200m)晴/良 9番人気 通過順位:11-11-11-11 上がり3F:34.6(14頭中1位)
・GⅢ1着
- ロータスランド → 関屋記念 2021.8.15(新潟/芝1,600m)晴/良 4番人気 通過順位:2-2 上がり3F:34.1(17頭中8位)
○考察・コメント
田辺騎手はデータから見た通り重賞レースでの馬券圏内率はさほどではありませんが、馬を気分よく走らせて展開ハマると大穴が刺さることを警戒すべき騎手です。
馬場やペースを読んでの緻密な競馬は苦手なマイペースタイプなので、思った通りに騎乗してくれない/不発を覚悟で狙うべき騎手とも言えます。
また、中山巧者でもあります。中山のGⅠ~Ⅲ成績は
[2-2-2-22](馬券圏内率:21.4%)
となっています。
実際に上記に例に挙げたGⅠ皐月賞のタイトルホルダー2着やGⅡセントライト記念のアサマノイタズラ1着はいずれも中山が舞台でした。
○馬の能力/特徴+騎手との相性を踏まえての評価
無印
ロータスランドは阪神1,600mの戦績が[3-1-0-0]と非常にこの舞台を得意としています。ただし重/稍重といったタフ馬場で先行するケースでの好走パターンが多いです。
今回の他馬との力関係を見るに、雨が降って馬場が渋りでもしない限り、先行して好走できるイメージはあまり湧かないです。
ここでは厳しいと判断し、無印とします。
・戸崎 圭太騎手(11.カテドラル騎乗)
○騎手情報
戸崎 圭太(とさき けいた)美浦/田島俊明厩舎 1980.7.8生まれ(41歳) 9年目
○騎乗馬情報
カテドラル(Catedral)5歳牡馬 池添学厩舎 通算戦績:4-4-1-10
○当該馬への騎乗回数
2レース連続2回目
○当該馬騎乗時の戦績(通算)
・TOTAL [1-0-0-0](馬券圏内率:100.0%)
・GⅢ [1-0-0-0](馬券圏内率:100.0%)
○騎手重賞(GⅠ~Ⅲ)戦績
・TOTAL [10-9-8-52](馬券圏内率:34.2%)
・GⅠ [2-0-3-16](馬券圏内率:23.8%)
・GⅡ [1-5-0-12](馬券圏内率:33.3%)
・GⅢ [7-4-5-24](馬券圏内率:40.0%)
○騎手の好走実績馬&レース(※抜粋)
・GⅠ1着
- アカイトリノムスメ → 秋華賞 2021.10.17(阪神/芝2,000m)晴/良 4番人気 通過順位:6-5-5-4 上がり3F:35.9(16頭中3位)
・GⅡ1着
- センテリュオ → オールカマー 2020.9.27(中山/芝2,200m)曇/稍重 5番人気 通過順位:7-7-7-7 上がり3F:34.5(9頭中1位)
・GⅢ1着
- ソリストサンダー → 武蔵野S 2021.11.13(東京/ダ1,600m)晴/稍重 3番人気 通過順位:7-7 上がり3F:36.0(16頭中2位)
○考察・コメント
重賞戦績は素晴らしい戸崎騎手。特に好位から差す競馬をさせたら天下一品ですね。
一方で、勝率/馬券圏内率を見ても分かりますが、GⅠでは勝ち切れない&少し信頼度が落ちる印象です。
また、外枠が得意な印象がありますが、大きな戦績の違いはありませんでした。
その他データから分かることは、
阪神 [1-0-1-6](馬券圏内率:25.0%)
と、阪神は相対的に少し苦手に見えます。
○馬の能力/特徴+騎手との相性を踏まえての評価
無印
カテドラルは末脚が素晴らしいのですが、スタートあまり良くなく、かなり後方からの競馬になることが想定されます。
距離はマイルがベストでGⅢクラスでは好走が続いていますが、GⅠのこのハイレベルなレースはかなり淀みない流れになりやすく、脚を溜めてドカンのこの馬の得意とするタイプの競馬では馬券圏内は厳しいと思います。
過去レース観ても小回りコースでこその馬なので、阪神外回りコースがハマるというイメージもあまりないです。
また、10~11月の秋場は[0-0-0-5]と全て馬券圏外となっていることもマイナスと考えます。
ここでは厳しいと判断し、無印とします。
・C.ルメール騎手(12.グランアレグリア騎乗)
○騎手情報
C.ルメール(クリストフ ルメール)栗東/フリー 1979.5.20生まれ(42歳) 7年目
○騎乗馬情報
グランアレグリア(Gran Alegria)5歳牝馬 藤沢和雄厩舎 通算戦績:8-2-2-2
○当該馬への騎乗回数
7レース連続13回目
○当該馬騎乗時の戦績(通算)
・TOTAL [7-1-2-2](馬券圏内率:83.3%)
・GⅠ [4-1-2-2](馬券圏内率:77.8%)
・GⅡ [1-0-0-0](馬券圏内率:100.0%)
・GⅢ [1-0-0-0](馬券圏内率:100.0%)
○騎手重賞(GⅠ~Ⅲ)戦績
・TOTAL [31-21-10-67](馬券圏内率:48.1%)
・GⅠ [12-11-2-13](馬券圏内率:65.8%)
・GⅡ [9-5-2-20](馬券圏内率:44.4%)
・GⅢ [10-5-6-34](馬券圏内率:38.2%)
○騎手の好走実績馬&レース(※抜粋)
・GⅠ1着
- シュネルマイスター → NHKマイルC 2021.5.9(東京/芝1,600m)晴/良 2番人気 通過順位:9-9 上がり3F:34.0(17頭中2位)
・GⅡ1着
- オーソリティ → アルゼンチン共和国杯 2021.11.7(東京/芝2,500m)晴/良 1番人気 通過順位:3-3-3-3 上がり3F:33.9(15頭中3位)
・GⅢ1着
- テルツェット → クイーンS 2021.8.1(函館/芝1,800m)雨/良 3番人気 通過順位:10-10-9-11 上がり3F:35.2(12頭中1位)
○考察・コメント
ルメール騎手は特にGⅠでの信頼感が高いNo.1騎手です。
相対的に苦手な条件をあえて挙げるなら、
・枠順:内枠(1~3枠)
・レース場:札幌/函館/中京
・斤量条件:ハンデ戦
・距離:2,000m
・馬場状態:芝の重/不良
といったところです。
○馬の能力/特徴+騎手との相性を踏まえての評価
有力視
グランアレグリアは東京マイル戦が最も得意なコース。
さらに乗り慣れたルメール騎手騎乗&外目の6枠12番と絶好枠に入ったので、さすがに軽視できません。
強いて言えば敵は自分自身で、中2週のローテで疲れが残っていれば。
今回かなり軽視したいという見解の方も多いですが、同ローテでの参戦経験もありますし、能力/実績的にひとつふたつは抜けてますからね。ラストランを好走で飾ってくるのではないでしょうか。有力視とします。
・川田 将雅騎手(13.ダノンザキッド騎乗)
○騎手情報
川田 将雅(かわだ ゆうが)栗東/フリー 1985.10.15生まれ(36歳) 18年目
○騎乗馬情報
ダノンザキッド(Danon the Kid)3歳牡馬 安田隆行厩舎 通算戦績:3-0-1-2
○当該馬への騎乗回数
6レース連続6回目
○当該馬騎乗時の戦績(通算)
・TOTAL [2-0-1-2](馬券圏内率:60.0%)
・GⅠ [1-0-0-1](馬券圏内率:50.0%)
・GⅡ [0-0-1-1](馬券圏内率:50.0%)
・GⅢ [1-0-0-0](馬券圏内率:100.0%)
○騎手重賞(GⅠ~Ⅲ)戦績
・TOTAL [24-11-16-71](馬券圏内率:41.8%)
・GⅠ [5-1-3-27](馬券圏内率:25.0%)
・GⅡ [9-4-6-13](馬券圏内率:59.4%)
・GⅢ [10-6-7-31](馬券圏内率:42.6%)
○騎手の好走実績馬&レース(※抜粋)
・GⅠ1着
- ダノンキングリー → 安田記念 2021.6.6(東京/芝1,600m)曇/良 8番人気 通過順位:8-8 上がり3F:33.1(14頭中2位)
- レイパパレ → 大阪杯 2021.4.4(阪神/芝2,000m)雨/重 4番人気 通過順位:7-9 上がり3F:36.8(13頭中1位)
・GⅡ1着
- ダノンファンタジー → スワンS 2021.10.30(阪神/芝1,400m)晴/良 1番人気 通過順位:3-3-3-3 上がり3F:34.5(18頭中3位)
・GⅢ1着
- セリフォス → 新潟2歳S 2021.8.29(新潟/芝1,600m)晴/良 3番人気 通過順位:6-6 上がり3F:32.8(12頭中1位)
○考察・コメント
川田騎手は重賞での信頼度の高い騎手です。
GⅡ,Ⅲに比べると若干GⅠの馬券圏内率は落ちますが、積極策で先行させた場合の期待値は最も高い騎手と言えるでしょう。
8枠に入ると信頼度が落ちまして、
・TOTAL [2-2-1-15](馬券圏内率:25.0%)
・GⅠ [0-0-0-7](馬券圏内率:0.0%)
・GⅡ [2-1-0-4](馬券圏内率:42.9%)
・GⅢ [0-1-1-4](馬券圏内率:33.3%)
と、特にGⅠだと馬券圏内が無い状況です。
ピンク帽の川田騎手には(悪い意味で)気を付けましょう。
○馬の能力/特徴+騎手との相性を踏まえての評価
保留(配当妙味馬候補)
ダノンザキッドは3走前の弥生賞(中山/芝2,000m)にてシュネルマイスターと差のない3着で好走しました。本質的な能力差はそこまで無いのではないか、と考えています。
そもそも基礎スピード力の高いマイラータイプに見える馬で、前走GⅡ富士S(東京/芝1,600m)は初のマイル戦&古馬混合戦で4着。この結果は上々ではなかったものの「右橈骨粗面剥離骨折」が5月に発覚した復帰第1戦で馬体も前走比+22kgで太目となったレースとしては、まずまずの結果でした。
海外で結果を残して精神的に充実している川田騎手が連続騎乗してのマイル戦。ここでこの馬がテンションが上がり過ぎずに折り合い、持続戦でハマれば好走するチャンスも充分あり得る、と考えます。
保留(配当妙味馬候補)とします。
・幸 英明騎手(14.リプレーザ騎乗)
○騎手情報
幸 英明(みゆき ひであき)栗東/フリー 1976.1.12生まれ(45歳) 28年目
○騎乗馬情報
リプレーザ(Ripresa)3歳牡馬 大根田裕厩舎 通算戦績:2-1-2-1
○当該馬への騎乗回数
9レース連続9回目
○当該馬騎乗時の戦績(通算)
・TOTAL [2-1-2-1](馬券圏内率:83.3%)
○騎手重賞(GⅠ~Ⅲ)戦績
・TOTAL [4-6-3-73](馬券圏内率:15.1%)
・GⅠ [1-0-0-15](馬券圏内率:6.3%)
・GⅡ [0-2-0-22](馬券圏内率:8.3%)
・GⅢ [3-4-3-36](馬券圏内率:21.7%)
○騎手の好走実績馬&レース(※抜粋)
・GⅠ1着
- アカイイト → エリザベス女王杯 2021.11.14(阪神/芝2,200m)通過順位:13-13-13-7 上がり3F:35.7(17頭中1位)
・GⅡ2着
- ヨカヨカ → Fレビュー 2021.3.14(阪神/芝1,400m)通過順位:5-4 上がり3F:35.3(18頭中5位)
- ヴェンジェンス → 東海S 2020.1.26(京都/ダ1,800m)通過順位:8-8-8-5 上がり3F:35.7(16頭中1位)
・GⅢ1着
- サンライズホープ → シリウスS 2021.10.2(中京/ダ1,900m)通過順位:3-3-2-2 上がり3F:37.9(16頭中3位)
- ルークズネスト → ファルコンS 2021.3.20(中京/芝1,400m)通過順位:1-1 上がり3F:34.4(15頭中7位)
○考察・コメント
腕っぷしが強く剛腕の幸騎手。大型馬を追う能力◎で、馬体が510kgを超えるアカイイトをエリザベス女王杯で1着に持って来たことは記憶に新しいです。
またダート戦が得意で、ダート重賞レースの戦績は
[1-2-1-10](馬券圏内率:28.6%)
となっています。
一方で芝の馬場状態ヨミは得意ではなさそうで、緻密・繊細な騎乗に期待するのは難しそうですが、腕っぷしを活かしてしっかり追う騎乗に期待するケースが買い時だと思います。
○馬の能力/特徴+騎手との相性を踏まえての評価
無印
ダートと芝で使いまわされているリプレーザ。ここまでの戦績と使われ方を見る限り、好走するイメージは全く湧きません。
乗り慣れた幸騎手の連続騎乗がいくらプラスに働いても、この馬の能力では今回のGⅠレースでは相手関係的にも厳しいと判断し、無印とします。
・藤岡 康太騎手(15.サウンドカナロア騎乗)
○騎手情報
藤岡 康太(ふじおか こうた)栗東/フリー 1988.12.19生まれ(32歳) 15年目
○騎乗馬情報
サウンドカナロア(Sound Kanaloa)5歳牡馬 村山明厩舎 通算戦績:2-2-2-12
○当該馬への騎乗回数
初騎乗
○当該馬騎乗時の戦績(通算)
騎乗経験なし
○騎手重賞(GⅠ~Ⅲ)戦績
・TOTAL [2-5-3-56](馬券圏内率:15.2%)
・GⅠ [0-0-1-11](馬券圏内率:8.3%)
・GⅡ [1-3-1-15](馬券圏内率:25.0%)
・GⅢ [1-2-1-30](馬券圏内率:11.8%)
○騎手の好走実績馬&レース(※抜粋)
・GⅠ3着
- ソフトフルート → 秋華賞 2020.10.18(京都/芝2,000m)晴/稍重 9番人気 通過順位:18-18-18-12 上がり3F:35.8(18頭中1位)
・GⅡ1着
- マカヒキ → 京都大賞典 2021.10.10(阪神/芝2,400m)晴/良 9番人気 通過順位:8-8-7-7 上がり3F:35.9(14頭中2位)
・GⅢ1着
- スワーヴアラミス → マーチS 2020.3.31(中山/ダ1,800m)曇/稍重 1番人気 通過順位:3-3-3-2 上がり3F:37.4(16頭中4位)
○考察・コメント
重賞での好走率が高いイメージがあまりない藤岡康騎手。
好走パターンは後ろから脚を溜めての末脚ドカンが多いです。
基本彼が騎乗する馬に重い印を打つことはほとんどないのですが、記憶に新しいところでは京都大賞典でマカヒキ復活のイン突き1着がとても印象的でした。
外回しての差し一辺倒の騎手だと思っていたので、これはちょっとこの騎手を見直さねば、と思わされた騎乗ではありました。
○馬の能力/特徴+騎手との相性を踏まえての評価
無印
サウンドカナロアは1,200mを中心に使ってきた先行馬で、今回逃げるならこの馬だと思っています。
ただ、まだ3勝クラスを勝ち上がれておらず、重賞初挑戦がいきなりGⅠとなりました。相手関係的に相当厳しいですし、逃げ競馬が藤岡康騎手に合うとも思えません。
ここでは厳しいと判断し、無印とします。
・小崎 綾也騎手(16.レインボーフラッグ騎乗)
○騎手情報
小崎 綾也(こざき りょうや)栗東/フリー 1995.5.13生まれ(26歳) 8年目
○騎乗馬情報
レインボーフラッグ(Rainbow Flag)8歳牡馬 小崎憲厩舎 通算戦績:5-8-1-31
○当該馬への騎乗回数
4レース連続11回目
○当該馬騎乗時の戦績(通算)
・TOTAL [0-1-0-9](馬券圏内率:10.0%)
○騎手重賞(GⅠ~Ⅲ)戦績
・TOTAL [0-0-0-7](馬券圏内率:0.0%)
・GⅡ [0-0-0-5](馬券圏内率:0.0%)
・GⅢ [0-0-0-2](馬券圏内率:0.0%)
○騎手の好走実績馬&レース(※抜粋)
好走実績なし
○考察・コメント
小崎騎手にポジティブイメージ皆無です。
○馬の能力/特徴+騎手との相性を踏まえての評価
無印
3歳時の2016年GⅢ毎日杯(阪神/芝1,800m)以来、重賞で掲示板経験のないレインボーフラッグ。今年8歳で、狙いたい要素皆無です。
ここでは厳しいと判断し、無印とします。
■各馬評価まとめ
【有力視】
9.グレナディアガーズ
12.グランアレグリア
【保留(配当妙味馬候補)】
1.ホウオウアマゾン
8.ダーリントンホール
13.ダノンザキッド
【消極的残し】
3.シュネルマイスター
7.インディチャンプ
【無印】
2.クリノガウディー
4.サリオス
5.サウンドキアラ
6.ケイデンスコール
10.ロータスランド
11.カテドラル
14.リプレーザ
15.サウンドカナロア
16.レインボーフラッグ
■レース回顧
・着順
netkeibaのレース結果はこちら
1着:12.グランアレグリア【有力視】 1:32.6 上がり3F:32.7(1位) C通過:12-8
2着:3.シュネルマイスター【消極的残し】 1:32.7 上がり3F:32.9(2位) C通過:8-8
3着:13.ダノンザキッド 1:32.8【非馬新聞印:○ / 配当妙味馬候補】 上がり3F:33.0(3位) C通過:8-8
4着:7.インディチャンプ【消極的残し】 1:32.8 上がり3F:33.2(6位) C通過:5-5
5着:1.ホウオウアマゾン【配当妙味馬候補】 1:33.0 上がり3F:33.7(10位) C通過:1-1
・コーナー通過タイム
12.5-11.2-11.9-12.0-11.7-11.1-10.7-11.5(Sペース)
3F通過:35.6
1,000m通過:59.3
<参考:昨年(2020年)同舞台のマイルCS>
12.5-11.0-11.4-12.0-11.6-11.0-10.8-11.7(Sペース)
3F通過:34.9
1,000m通過:58.5
昨年もレシステンシア(C通過:1-1)がハナでゆるやかにペース引っ張るスローペース戦でして、今年はそれよりもペース流れる持続戦を想定してました。
ところが15.サウンドカナロアが控えて、1.ホウオウアマゾンがハナで引っ張る「ド」が付くスローペース。昨年よりもさらにスローになるとは。。
・コメント
【総評】
1~3着に入ったのは、コーナー通過順位がともに8番手のグラン・シュネル・DTK。上がり3Fタイムの速い順に順当に決まる瞬発戦になりました。
あんなに各馬が脚を溜めて最終コーナー迎えられたら、展開待ちのカテドラルやダーリントンホールはノーチャンスですね。
【ポイント】
結論としてのポイントは3点。
・サウンドカナロア控えて、ホウオウアマゾンがハナで引っ張るドスロー戦
・各馬が脚を溜めて最終コーナー迎え、そのポジションから馬券圏内狙うヨーイドンの瞬発戦
・馬の能力がそのまま出る中、好騎乗も光る3頭が人気通りに走る、波乱少なき決着
【上位馬など評価】
グラン(1着)→ルメール騎手が絶妙なポジションに控えましたね。さすが過ぎます。
シュネル(2着)→横山武騎手がもっと内側の進路を取って自滅するかと思ったのですが、いいかたちで真ん中あたりを取ってました。舐めてました、すいません。今後の3歳世代の代表馬。
DTK(3着)→スローペースなら暴走しそうで割引だと思ってましたが、川田騎手うまく抑えましたね。見事な好騎乗だったと思います。
インディ(4着)→相変わらず最後甘くなりますね。福永騎手の乗り方はベストだったと思いますが、勝ち切れない6歳馬の限界ですかね。
ホウオウアマゾン(5着)→スローペース想定なら本命打とうかなと思ってました。過去レース動画観ましたが、この馬は先行馬に展開向けばかなり粘り強いいい競馬しますよ。引き続き注目します。坂井騎手の騎乗も素晴らしかったです。
グレナディアガーズ(13着)→本命打ちましたがこの馬の脚はキレないので、持続力戦に持ち込めなければ脆かった。また違うタイミングで狙ってみたいです。
サウンドカナロア(16着、ドンケツ)→なぜ控えた。しかもGⅠでいきなり試すか。ぐぬぬ。
【終わりに】
グランアレグリアは現役馬で一番好きな馬でした。
寂しくなりますが、ラストランで有終の美を飾ってくれて嬉しかったです。
ジャパンCのコントレイル、有馬記念のクロノジェネシスもそれぞれラストランになりますので、注目したいですね。一つの時代の終わりなのかな。
以上、お読み頂きありがとうございました。
また余力があれば投稿して行きますので、よろしくお願いします。