EQ(イコライザー)ってなんだ?②
前回に引き続き、EQについて解説していきたいと思います。
EQとは何か、EQの種類については、前回記事をご覧ください。
イコライザーのパラメーター
実際のイコライザーを見てみると、あまり見たことないアルファベットが
書かれていますね。
今回は、Waves社の「Q-4」というパラメトリックイコライザーを例にして説明していきます。見た目が違うだけで、大体のイコライザーに通じる事ですので安心してください。
メインで操作するパラメーターは以下の3つです。
①GAIN(ゲイン)
FREQで指定した周波数のブースト/カット量を調節します。
ツマミを右にひねるとブースト、左にひねるとカットします。
②FREQ(フリケンシー)
操作する周波数を指定します。
ここで指定した周波数を中心にブースト/カットされます。
③Q
ゲインを調整する周波数帯域の幅を調節します。
数値を大きくするほど、FREQで指定した周波数をピンポイントで調節できます。(山が尖ります。)
この3つの使い方さえわかってしまえば、基本操作はOKです。
頭が混乱してしまいそうな人は、とりあえずここだけ覚えてください。
そして、覚えると少し便利なのがこちら
④TYPE
ゲインを調整する周波数帯域の範囲を変えることができます。
(ブースト/カットする山の形が変わります。)
①シェルビングタイプ
指定した周波数以上、もしくは以下の周波数を一括で調整します。
低音を強くしたい、高音を際立たせたいときなどに使用します。
②ハイパスフィルター・ローパスフィルター
低音域、もしくは高音域をばっさりとカットします。
ハイパスでは設定した周波数を下回る周波数をカット、
ローパスでは設定を上回る周波数をカットします。
主にノイズの低減のために使用します。
③ピーキングタイプ
指定した周波数を通常よりもピンポイントに増減させます。
この機能はEQによっては無い機能なので、搭載されていない場合はQで調整します。
以上、イコライザーのパラメーターについての解説でした。
謎のアルファベットや記号、ツマミが多くてややこしいパラメトリックEQですが、使い方が少しでも理解していただけたら幸いです。
次回は、実際に使える楽器ごとのEQのレシピを公開したいと思います。
お楽しみに。