イベントの組み立て方〜イラスト講座ができるまで〜
こんにちは。小林すいです。
先日9月22日に、新宿で『コミュニケーションツールとしてのイラスト講座』というイベントをし、無事に終了いたしました。
前日までアドバイザーの夫に叱咤激励され、ウンウンうなりながら準備したおかげか、みなさまに「楽しかったよ」と言っていただけて本当に幸せです。ありがとうございます。
今回はイベントのレポートではなく、「事前準備」について書いてみようと思います。
人前でお話するときなど、自分の思いを伝える方々のお役に立てたらうれしいです。ちなみにかなり長いのでそのへんはご了承ください……。
イベントの組み立て方
1:伝えたいことを決める
2:目的とゴールを決める
3:5w1hに落とし込む
4:項目をつくる
5:時間配分を決める
6:とにかくしゃべる
ちなみに今回、当日に使う資料をつくる前段階までは、すべて手書きでメモをしました。テキストで打ちこむより頭になじむ気がするのでオススメです。
メモの一部。赤字は夫に指摘されたことなどです。字が汚いのはゆるしてください……。
1:伝えたいことを決める
最初に夫に言われたのは、「講座を通して何を伝えたいのかを考える」ことでした。
伝えたいことが最初に定まっていないと、企画自体がブレてしまうからです。
私は、「みんながもっと気軽に絵を描き、コミュニケーションする世界」をつくりたいと思って活動をしています。
その世界を実現するために今回は、
・コミュニケーションツール(思いを伝えるための手段)としての絵という認識を知ってもらいたい
・自分の思いをより伝えやすくするために絵を描く体験をしてほしい
・そのために、「絵を描く」ということのハードルをまずは下げたい
これらを伝えたいと思いました。
(私の思いについて、くわしいことはブログで書いたのでお読みいただけたらうれしいです。)
2:目的とゴールを決める
伝えたいことが決まったら、講座の目的とゴールを決めます。
目的は講座の起点となるもの、ゴールは講座を通して実現することです。ここを決めておけば、細かい内容もそれに沿って決められるので、ブレなくてすみます。
目的は先ほどの「伝えたいこと」を受講者の方にわかりやすくお伝えするために、さらに噛み砕いていきました。
・目的
自分の思いをもっと伝えやすくするために、絵を活用してみよう
→今日はその第一歩に!
ゴールは目的をどう叶えるかとも言えます。
具体的に定めれば定めるほど、あとのふり返りがしやすい(何が達成できたか、できなかったのか)ので、細かめに決めます。
・ゴール
実際に絵を描いてみる(最低でも1作品)
描いたものを人に見せる
あとは自分向けに、「アンケート満足度8割超え」というのも設定しました。満足度高めを目指す……!
3:5w1hに落とし込む
5w1hは英語で習って聞いたことがあるかもしれません。今回は受講者に「伝えるためのポイント」としてまとめます。
これを決めておくと講座の大枠が決まるので、なにをするかが見えてくると思います。
ちなみに、主語はすべて私(開催側)にしています。
・When:いつ
2018年9月22日(土) 13:00〜15:00
・Where:どこで
新宿 やわらかふぇにて
・Who:だれに
ふだんあまり絵を描いていない人
絵を活用しようとしていない人
・What:なにを
自分の思いを伝えるための手段のひとつとして絵を提案する
→主役は絵ではなくその人自身
→絵をたくさんの表現方法のなかのひとつに
・Why:なぜ
→絵を活用し自分の思いを伝えやすくすることで
コミュニケーションを円滑化させる
→そのために気軽に絵を描く人を増やす
・How:どのようにして
1、ワーク形式でプレゼンテーション
2、ワークショップ形式で実際に描いてもらう
上記の2部制にする
意識したことは、「“描き方の講座”にしないこと」。
どんな描き方をするかをこちらで決めたくない。というより、まず描いてみようという思いを育てることを大切にしたかったので、描き方はその次の段階だなと思っていました。
イラスト講座というと描き方を教わるものだと思う人が多いと思うのですが、そうならないようにするのはかなり根気がいりました……笑
4、項目をつくる
イベントの大枠が見えてきたので、ここからは具体的なスライドの作成にうつりました。
スライド作成のときのポイントは、
・まず項目から埋めていく
↓
・項目を埋めてから、詳細を考える
です。
上の写真は実際につかったメモです。ここだと1→2の順で書きました。
なぜこれが大切かというと、人は粒度のちがうものを同時に考えるとうまくまとめられないからです。あと忘れるから。主に私。
つねに全体像を意識し、大きいもの→細かいものの順で考えると、ものごとを理解しやすい=人に伝えやすいそうです(夫談)。
これをもとに私は当日使うスライドを作りました。
「伝えるためのイラスト」なので、スライドも手書きにこだわりました。
当日iPadで見本を描くことにしていたのもあって、iPadのprocreateというアプリですべて作成。レイヤーをわけて、当日は表示非/表示させてスライドっぽくしました。
いちばんこれに時間かかりました…がんばった……
5、時間配分を決める
ここはサクッと。
今回の講座はプレゼンとワークの2部制にしたので、プレゼンは○分、休憩○分、ワーク○分とざっくりだけ決めました。
1スライドごとに時間を決めても当日どうなるかわからないので、大枠だけ決めて、あとは当日の進み具合で調整することにしました。
結果からいうと途中途中時間を見つつしゃべったので、予定どおりにできて安心しました。よかった……
6、とにかくしゃべる
スライドができて、しゃべる内容が決まっても、ふだん人前で話すことに慣れていない私はなにがあるかわからない。
急に頭に入れたことが飛んでしまう可能性もあったので、とにかく家でしゃべりまくりました。
意識しなくても、最初のキーワードを見ただけで言葉が出るくらいに、とにかく頭と喉に染みこませました。
実際途中途中飛んでしまったけど、だいたいは話せたのでやってよかったと思っています。
おわりに
こうしてイベント前日の夜中まで準備をして、当日やりきることができました。
講座を終えて反省点ももちろんありますが、今回夫に教わったこの組み立て方は、また別の機会にかならず役に立つと直感したので、事前準備のところのみに絞って書き出しました。
文章を書くのがとても苦手なので絵にしようかとも思ったのですが、今回の内容については文章で記したほうが、未来の自分含むより多くの人に伝わると思ったので、ウンウンうなりながらなんとかここまでたどり着きました。
ただ、文だけだと伝わりにくいポイントもあったので、そこは絵で説明させていただきました。
やっぱり絵をはさむと情報が整理されてよいですね!
こういった補足するという意味でも、絵はとても役に立つ手段です。
にこちゃんマークからでもよいので、ぜひ気軽にはじめてみてくださいね。
最後にもう一度、私の実現したい世界を。
もしここまで読んでくださった方がいらっしゃたら、どこか一部分でもいいので、なにかの一助になれば幸いです。
お読みいただき本当にありがとうございました。
それでは!
小林すい:Twitter