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貸したお金が返済されなくても損しない質屋のビジネスモデルとは?
こんにちは、小林です。
質屋ビジネスモデルというと、
「昔ながらの商売」
と思われるかもしれません。
ですが、実はその仕組みを知ると
「こんなにリスクの少ない
ビジネスがあるのか!」
と驚く方も多いのではないでしょうか。
特に、お金を貸す側が
「貸し倒れリスクなし」
で運営できるなんて、
不思議に思いませんか?
今回は、そんな質屋ビジネスの秘密を
具体例を交えながら紹介していきます!
質屋の「貸し倒れリスクなし」の仕組みとは?
質屋のビジネスで最もユニークなのは、
「貸したお金が返ってこなくても損をしない」
という点です。
その秘密は、顧客が「担保」として
持ち込む品物にあります。
例えば、ある男性が急にお金が必要になり、
家にあった高級時計を質屋に持ち込みます。
この時計を担保に、
質屋はその価値に応じた
金額を貸し付けます。
ここで重要なのは、この時点で
質屋はお金を貸すリスクを
ほぼゼロにしているということ。
なぜなら、返済がされなくても、
その担保にしている品物を売ることで
元金を回収できるからです。
例えば、100万円相当の時計に対して
50万円を貸していた場合、
返済されなくても時計を売却することで
利益を確保できます。
通常の貸金業とは違う「高金利設定」も可能
質屋のもう一つの特長は、
通常の貸金業よりも高い金利を
設定できる点です。
たとえば、貸金業法で
上限が決められている消費者金融の場合、
金利は年15~20%程度。
それに対して、質屋の場合、
月利5%(年利換算で約60%)でも
法律的に問題はありません。
なぜ、高金利でも成り立つのか?
それは、顧客が「品物」を
担保にしているためです。
顧客からすると、
銀行での借り入れが難しい場合でも、
質屋なら高級品を預けるだけで
お金を手に入れられる
という手軽さがあります。
その分、高金利でも納得して
利用する人が多いのです。
利用者目線の「即日融資」という魅力
「今すぐ現金が必要」
というシチュエーションに、
質屋は強力な味方となります。
たとえば、ある主婦が生活費の急な不足に困り、
クローゼットに眠っていたブランドバッグを
質屋に持ち込むとしましょう。
質屋では本人確認さえできれば、
その場でバッグを査定して、
即日現金を貸し出します。
これは消費者金融や銀行と
大きく異なるポイントです。
審査を待つ必要もなく、
書類を揃える手間も最小限です。
この「スピード感」こそが、
多くの顧客にとって魅力的なのです。
「期限切れ」の品物が質屋の利益に変わる瞬間
質屋における収益モデルの鍵を握るのが、
返済期限を過ぎた品物の取り扱いです。
例えば、先ほどの男性が
期限内に返済できなかった場合、
その高級時計の所有権は質屋に移ります。
この時点で、質屋はその時計を販売して
利益を上げることができます。
たとえば、50万円で貸し付けた時計を
70万円で販売した場合、差額の20万円が
収益となります。
このプロセスは、質屋にとっての
「損失回避策」であると同時に、
大きな利益を生む仕組みでもあります。
「質屋」というビジネスの未来
現代では、質屋もオンライン化が進んでいます。
顧客が自宅から品物を送るだけで査定が行われ、
希望額に応じて即日振り込みが可能になるなど、
便利なサービスが増えています。
また、SDGsの観点からも
「不要なものを再利用する」
という質屋の仕組みが注目されており、
特に若い世代にも人気が高まっています。
質屋ビジネスは、
顧客に便利と安心感を提供しつつ、
貸し倒れリスクを限りなくゼロにした
仕組みを持っています。
これが、時代を超えても
支持され続ける理由なのでしょう。