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大手家電量販店より利益率が高い町の電気屋のビジネスモデルとは?

こんにちは、小林です。

大手の家電量販店と町の電気屋、
この2つの違いは何でしょうか?

大手の家電量販店は
大規模な店舗、圧倒的な品揃え、
宣伝広告が魅力的です。

でも実は、小さな町の電気屋さんが、
大手家電量販店より利益率が高い!

それはなぜか?

この理由を聞くと、
「なるほど!」と納得しつつ、

「これ、自分のビジネスにも活かせるかも」

と思えるポイントがたくさんはずです。

今回はそんな

「町の電気屋さんのビジネスモデル」

に迫りつつ、私自身が感じた学びや考えも
交えながらお話ししていきます。

町の電気屋が大手量販店より利益率が高い理由

まず驚きなのは、
町の電気屋さんの粗利率が
大手家電量販店より高いこと。

大手家電量販店の粗利率は約17%ですが、
町の電気屋さんはなんと29%。

その理由は

町の電気屋さんは、多くの場合、
店舗が自宅兼用になっているため
家賃がかからないことが多いこと
さらに人件費も抑えられること

があるからです。

その結果、利益率が高くなるわけです。

町の電気屋は、価格ではなく「人」で選ばれる

このビジネスモデルが成立する背景には、
独自の強みがあります。

それは「価格や品揃えで勝負しない」という点。

大手量販店と真っ向勝負しても勝ち目は薄いので、
「人で選んでもらう」ビジネスにシフトしています。

例えば、商品を売るだけでなく、
アフターサポートをしっかりすること。

冷蔵庫やエアコンの購入時に、
設置や取り付けはもちろん、
その後のトラブルにも即対応。

もし「エアコンが急に動かなくなった」
という電話が来れば、即座に駆けつける。

信頼を生むきめ細やかなサービス

町の電気屋の

「売って終わりではなく、
お客様の生活を守るのが役目」

とする姿勢が地域の信頼を生み、

「あそこなら安心して任せられる」

と口コミで広がり、常連さんを
生み出すキッカケとなります。

高齢のご夫婦が

「最近の家電は使い方が難しくてわからない」

と相談に来たとき、操作方法を丁寧に説明し、
さらに必要があれば後日訪問してフォローまで。

こうしたきめ細やかな対応が、

「この店があるから大丈夫」

という安心感を生み出すのです。

顔が見える存在が作る安心感

さらに、もう一つ大事なのは、
町の電気屋さんは
「顔が見える存在」であること。

大手量販店では店員さんが
頻繁に入れ替わりますが、
町の電気屋さんではいつも同じ人が
対応してくれる。

なので、自然と信頼関係が生まれます。

「あの人なら、ちゃんとやってくれる」

そう思ってもらえる安心感は、
価格では買えない価値です。

小さな規模でも独自の価値を提供する

このように、町の電気屋さんは

「売るだけでなく、その後の生活を支える」

ことをビジネスの核に据えています。

価格競争には参加せず、
むしろ安心感や信頼という
目に見えない価値を提供することで、
安定した利益を出しているのです。

このモデルには大切な学びが詰まっています。

それは

「小さな規模でも、
独自の価値を提供することで
お客様の心をつかむことができる」

という点です。

価格や規模で競争する必要はありません。

むしろ、

「得意なことや情熱を活かして、
特定のお客様にとって
かけがえのない存在になること」

の方が重要なのではないでしょうか?

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