オセロと飲み会は角を取れ

ー角を制する者がオセロを制するー

これはあるオセロの天才が言ったとされる言葉。オセロの角は一度取ってしまうとひっくり返されることはない。だからオセロが上手な人は"どうやって角をとるか"を常に考えている。別の言い方をすれば、強い人は真ん中を見ていないのだ。

実はこれ、オセロに限った話ではない。飲み会でも同じことが言える。僕の経験上、飲み会で角に座っている人は大抵面白い。参加している人全員に対してではなく近くの席に座っている2〜3人に向けられた話が爆笑を取ることは決して珍しくない。

その笑い声に反応して「何の話?」と割り込んでくる真ん中の方に座っている声の大きいだけの人。どの飲み会にもこの手の人はいるのだが、例外なく面白くない。

「今日の飲み会で面白いこと言って全員から注目を浴びよう!」という思想と会費だけを握りしめてきた人は中心の席を座ってしまう。しかしこれは大きな落とし穴だ。

結局多くの人と中途半端に話すだけで面白いことは何一つ言えていない。声が大きいだけ。どうにかして注目を浴びようとするその大きな声は、注文時のピンポン、店員の「ありがとうございました」、店中に流れる消費されるだけの流行歌、これらと一緒に宙を待って消えてしまう。何も練らず勢いだけで話してもそれは悲しいかな、何も喋らないことと等しい。

結局、隅っこでボソッと面白い事を言ってる人が1番強い。と僕は考える。

飲み会が開けないこのご時世だからこそ、開けるようになった時のために、飲み会における"強ポジ"について考えておく必要があるかもしれない。

飲み会で楽しくお話をしたいのであれば、角を狙う事をおすすめする。


しかし、色んな料理をお腹いっぱい食べたい人は迷わず真ん中の方に座る事をお勧めする。

角に回ってくる料理はフライドポテトと枝豆ぐらいだから。

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