転校生の記憶
何年も前みんなの記憶にはない、もしくは忘れてる転校生がいた
周りに聞いても誰も覚えてないのか聞く人を間違ってるのかも分からない。
でも確実にいた気がする転校生……
「アメリカから来ました!」
そんな言葉が頭に残ってる。
単純にその頃アメリカにとても興味があって
それとごちゃ混ぜになってるだけかもしれないけど
その子はそう言ってた気がする。
でも、その子にとても興味が湧いていた。
別に好きとか、仲良くなりたいとかではない不思議な感情が芽生えていたのは覚えてる。
本当は恋とかそんな感じなのだろうけど、あまりにも幼すぎて全く覚えてはない。
めっちゃ元気な感じで、活発的だなって思っていた。
その子とは当時流行ってた某アニメのシールを交換したりして何となく仲良くなった気がしてた。
だけど、ほんの数ヶ月でその子はいなくなってしまった。
そこから記憶が全くないのだ。
いなくなってから3年くらいでみんな記憶に無くて自分は確実にいた記憶がある。
また更に時が流れて、「そう言えばさあの頃転校生いたよね?」
「え?そうだったけ?」
こんな反応だ。
こんな感じで何人かに聞いても記憶にないらしい。
そこから自分も曖昧になってしまった。
「今までの事は空想だったのかな?」
「いや、実際に本当だったらその子可哀想だろ」
とか色々考えてしまった。
色々考えて卒アルとかにその当時の写真に写ってないかな〜って探したけど、その子らしい子は見当たらない。
まぁ半年もいなかったからな〜って自分の中で思っていた。
もしも空想なのだったらとっても不思議な体験をしたと思う。普通ではありえない何かが起きたのかも、とか思ったり。
実際にいたのなら周りの人の記憶無いのか単純に忘れてるだけなのか分からないけど
ちょっと寂しいよね。
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