子供とえんぴつ 正しい書き方ってなんだろう

子供に鉛筆の使い方、書き方を教えている。
クレヨンはよく使うけど、鉛筆になると別世界。

線を引く。
縦の線を引くときに下から上に書いている。
そうか、お手本を見る時、上にお手本を置くから。
目を下から上に動かすから、線も下から上になるのか。

横の線を引くときに左から右に書いている。
そうか、手元に近いのは左だよね。

「は」の最後の丸を書くときに、下に突き抜けないで左に曲がっちゃう。
そうか、突き抜けているイメージって難しいよね。

左上から右下に線を書くのがすごく難しい。
そうか、手元で終点が隠れている。
見えないところに鉛筆大冒険だよね。

鉛筆で字や数字を書くって、すごい難しいことなんだなと思う。

娘に「上から下、左から右と書くんだよ」、と教える。

娘は「なんで?」

ごもっともです。
聞かれたとき、お父さん心から「ごもっとも」と思ってしまった。
だってこれは、そうしないと書きづらいっていう、便宜上の事だもの。

誰かが言っていました。
常識とは偏見のコレクションだって。

娘に便宜上、そのコレクションを与えている。
でも与えないわけにいかないもの。
娘が困らないように。

これから娘に、世の中で暮らすための便宜上のことをたくさん教えるんだろう。そんな時、どこまできちんと「なんで?」に答えられるだろう。

僕らはたくさんの「なんで?」について、理由をきちんと考えていないだろうから。



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