おともだち という呼称
娘を育てる中で おともだち という言葉をよく使う。
保育園の おともだち
公園の おともだち
初見でも おともだち
公園で初めて会う子。
娘と同じ滑り台で遊びたい。
おともだち が先だよ。
おともだち がゆずってくれたよ。
おともだち にありがとうって言おうね。
おともだち という言葉。
親になると使いたくなる。
あの子、でいいんだけど、
おともだち って言うと柔らかい気がするから。
そんな時に思った。
おとだち って言葉を便利に使いすぎじゃないか。
このことを考えたのは甲本ヒロトさんの言葉を知ったから。
「クラスメイトなんて友達じゃない」
「たまたま同じ年に生まれた近所のやつが集められただけ」
「電車の同じ車両に乗っている人を、友達って言わない」
学校に場所がないと話す子に、現実を伝えつつ、
そんなに頑張りすぎるなよと伝える言葉だった。
僕は大人だから、
「友達」と、
便宜上用いる「おともだち」、
ふたつが違うと分かっている。
でも4歳の娘は?
みんなと仲良くすると言っても限界がある。
仲のいい子と、そうでない子、
そういった違いがはっきりしてくる時期でもあると思う。
そんななかで、
お父さんが会う子すべてを「おともだち」と言う。
それを聞いた娘は、
みんなと「友達」にならないといけない。
そう思わないだろうか。
友達100人出来るかな、は楽しそうだけど、
100人と友達にならないといけない、は辛い。
会う人がみんなが友達になれれば世の中はこんなじゃない。
おともだち という言葉が便利だから、
という理由で多用するのは控えよう。
そんなことを思った。
(ちょっと横道)
妻にこと事を話してみた。
そうかな?って顔。
妻は友達が多いタイプ。
僕は友達が少ないタイプ。
別の真理がここにある気がしないでもない。