日常の虚無 ほんとに大した事無い話
歯医者の定期検診に行った。
福祉の仕事をしていると歯の健康がどれだけ大事か分かる。
健康な歯がどれだけ残っているかが老後の幸せに大きくかかわる。
ある医者が言っていた。
健康診断の結果は絶対取っておけ。
どんな金持ちでも過去の検診記録を買うことは出来ない。
歯の健康も同じ。
虫歯になったら削るしかない。
歯周病で抜けたら生えてくることは無い。
大人が歯の健康を損なうと、
お金や権力があっても取り戻すことは不可能だ。
出来ればこの理解が幼い頃に欲しかった。
理解のない僕は10代のころに虫歯を結構作ってしまった。
今はよく磨けてますねと言われるけど、
過去に削った歯はもう戻ってこない。
とりあえず、娘の歯の健康はしっかり守ろう。
そう思って勉強する。
さて、
この前の検診では記録写真も更新となった。
唇を開ける器具を入れて、口をアガーッと開ける。
反射用の板を入れてカメラで写真を撮られる。
歯の健康を維持するために記録は大切。
でも、
この間抜けさが、いかんともしがたい。
もちろん歯科の皆さんはプロだから、
その必要性を理解して臨んでいる。
間抜けさを感じるのは僕の勝手、それは分かっている。
そんな気持ちだから短時間に色々考える。
これってみんなするんだよな。
有名な歌手も、大金持ちも、偉い人も、
みんな、口をアガーッて。
歯の健康を守る、と言う前では人の建前は関係ない。
戦争だ、ヘイトだ、炎上だ、色々あるけど、
このアガーッとしている姿を見せあえば、
バカバカしくなって争いはなくなるんじゃないか。
そういえば、
この前の検診ではマウスピースの新調をお願いした。
歯のクリーニングのあと、
今度は歯型を取るムニュムニュを口に入れてぼーっとする。
これをくわえている姿を見せあえば、
以下同文。
人は戦いようがない状態に置かれると平和について考えるのかもしれない。
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