【てみた】ワーママエンジニア コロナ禍で転職してみた
(2020/5時点でのレポートです。転職活動開始時はコロナ禍ではありませんでした)
子供連れ可能なセミナーに向かう道中
駅から会場まで大人の足で徒歩3分
子供の足で30分
転職前は日系独立系Sier企業(東証一部上場)、公共系ソフトウェア開発畑で配下数十名が参画するプロジェクトのQCDマネジメントおよびリーダーを担当していました。
転職後はユニークな日系SaaS、PaaSベンダーのシステムコンサルタントとしてクラウドサービス業務に携わっています。まだ修行中。
転職理由
転職してみようかなと思ったきっかけは以下でした。
プラスの理由
1.第一子育休中に出会った他業種のワーママに刺激された
2.キャリアプランを練り直した
3.数年完全にマネジメントに特化しており、なんだか最近作ってないなと感じている(作るの好き)
4.フレキシブルな働き方をしたい
5.超上流工程での経験を積みたい
6.クラウド技術の経験を積みたい
マイナスの理由
7.管理職育成コースに乗っかったはいいものの、役職以上の前時代的な考え方を変える莫大なパワーを使いたくはなかった(その説については賛否あると思います)
8.同組織(上も下も)に成長意欲がなく、切瑳琢磨できるリソースがいなかった
その他
9.小学1年生の壁まであと3年
10.インクルーシブな環境に飛び込んでみたい
11.公共性の高いプロジェクトだと尚嬉しい
次の会社、現場へ求めるもの
子供が小学生に上がる前までに東京脱出する予定だったので、自分の仕事に対する考え方も踏まえて以下の順番。
別に社内転職でも条件が合えばと思っていました。
1.リモートワークまたはスーパーフレックスが制度上浸透していること
2.成果に対してフレキシブルな価値観があること
3.組織内が最新の動向にキャッチーであること
4.スピード感があること
5.複業が許容されていること
ゆるい転職活動経歴
2019/5 管理職・管理職次点の打ち合わせやビジネスブランディングの研修等で、会社の次期人材とコミュニケーションを図っていく中でコレジャナイ感が募る。本業で社外に目を向ける。
2019/6 福島のアクセンチュアイノベーションセンターの募集を発見 新しい働き方を感じる
2019/7 TOEICを受け惨敗する
2019/8 転職した先輩とお茶 おすすめの転職エージェントを教えてもらう
2019/9 重い腰を上げてメール登録する。面談まだやっていない。
---------重い腰はもっと重量を増すよ-------------
2019/10 転職アプリGLITを落とす
2019/11 時短特化型転職リアルミーキャリアに登録する
2019/11 エージェントとオンライン面談
2019/11 大手エージェントに登録
-----------リクルートエージェント、Doda、type
2019/11 アクセンチュア東京のセミナーを息子を連れて参加(イタレリツクセリ)
2019/12 エージェントとオンライン面談
-----------キャリアシートを作成
-----------エージェント主催ではない企業主体のオンラインセミナーをいくつか受ける(寝かしつけながら耳だけ参加)
2020/1 外資系ITコンサルティング直接応募開始 2020/2 日系Saasベンダー直接応募開始
-----------日系Saasクラウドサービスのイベントで社長講話を聞く
2020/2 エージェント経由で2社応募(外資系Saasベンダー社、日系ITコンサルティング)
-----------最終面接(4社中4社)
-----------内定(4社中3社)
2020/2 社内転職の活動
2020/3 オファー面談
2020/5 退社・入社
ワーママ転職進まない理由の考察
私の場合は、ワーママかどうかは関係なく、重い腰をどれだけ上げるか、だけでした。。。
腰さえ上げれば、この業界に限っては色々やりようはあるもので、
2019年はアクセンチュアなど外資系会社は、子連れ可能なセミナーが実施されていました。
大手転職フェアも女性向けの転職フェアは託児所もあったようです。(2020現時点ではいずれも確認できませんでした)
このコロナ禍においてはオンライン説明会も多く、
逆にワーキングペアレント転職という意味では入口のハードルが下がったのかなと感じます。
息子は基礎疾患をもっているから、たしかに色々うまく行かないことはあったのですが、
大体想定内でした。それは仕事と変わらないかと。
ただ、
プロジェクトの山と息子の病児と転職活動が重なった1月2月はちょっと本当になにやってたか覚えていません。
確か初めて、保育園の契約書を期限内に提出できなかった。。。
今回転職活動してみた限りで狭く考えると、まともに親業(ママパパ関係なく)をやっていれば、自ずとタスク量が爆上がりし、
それに加えて仕事の業務量が多かった場合、ただでさえ日々のタスク量をこなすので精一杯となるので、
そこにワンエッセンス追加するには結構な体力(フィジカルメンタル共に)が必達。
逆立ちしながら綱渡りするようなもので、
それは確かに勢いが必要だと思います。
内定が出たあとの転職先を決めた評価軸
次の会社へ求めるものの原点に立ち返りつつ、オファー面談や交渉を経て、優先順位をマトリクスにしました。
また、社内転職も改めて視野に入れました。
別にめちゃくちゃ会社が嫌いなわけではなく経験値が踏めそうな部署があったので、一部上場企業だし、改めて自社分析をしてみようと思いました。
3社とも、事前にセミナーに直接参加し社風を肌で感じた会社でした。
他部署の本部長とも、前向きな話ができたのですが、
社としてのカルチャーを越えるほどの経験はできないのかな、と感じました。
つまり、社内転職しても化学反応が起こるほどの経験はできない。
スキルアップはするだろうけど、人間として成長するかな?と。
転職後の会社もそうですし、最後まで迷った外資系ITコンサルタント社は、
とにかく多種多様な人材が豊富で、ディスカッション文化がありました。
その一方で、企業理念に基づいた集団行動というのが興味深く、どのように組織運営されているのか
中に入って経験してみたいという思いが勝ったわけです。
転職活動の感想
コロナの件もあり、一次面接以外はオンライン面接だったのが、
私に関しては業務・育児・転職活動の3足の草鞋を可能としたのだと思います。
面接自体も、幸いにも気持ち的にあまり切羽詰まっていなかったので、
面接の中で面接官はどんな価値感で仕事しているのだろうか、だとか
私が入ったとしたら、どんなふうに楽しく仕事できるのかな?
受ける会社や風土をとことん引き出そうというのがありました。
結果、大体の面接官と意気投合し、開発魂のようなことを語ったり
最近のトレンド技術について情報交換したりと
雑談が多く、結構面接自体が楽しかったです。
もちろん、2月3月と異なり、12月現時点の今はコロナ禍だけが条件ではなく、戦後最大の不景気のため、もっと転職市場は過酷なメンタル状態で受けることになるのかなと思います。
退職〜入社後
緊急事態宣言直前であった退職は手続き的にスムーズにいかないことが多かったと感じます。
保守的な企業だったので、意思決定に時間がかかっているなと。比較対象が転職後の企業であったり転職時の他の会社であったりなので、比較すべきではないのかもしれませんが。
挨拶回りが十分にできなかったことは、心残りであったものの、今前向きに考えればスムーズに転職後の準備ができたと思います。
同じく緊急事態宣言後の入社時はご担当者いわくイレギュラー対応が多かったらしいのですが、そう感じないほど手続きはスムーズでした。
結局、オリエンテーションから育休に至るまで、一度も出社することありませんでした。
コロナ禍における働き方とアフターコロナは別として、社として組織として個として自立して、自分ごとととしてスピード感をもって対応していました。
まさに自分が求めていた環境だったので、より貢献できるよう精進したいまる。
総括
たまたまコロナ禍で追い風となる業界に従事していて、かつまだコロナ禍初期で、コロナ禍の影響を受け辛い時期だったので、オファー数もあり、転職活動は勢いよく終えました。
半年以上経った今では、家庭内および私自身においてはとても良い転職だったと感じます。
追伸:結局第一希望かつ決めたのは直接応募したところに転職だったのですが、エージェントとの相性も良かったことは働く理由の整理に役立ちました。
転職初心者のワーママステップアップ転職でIT企業の上流工程を検討している方は、まずエージェントと話してみることオススメです。